居住地に関わらず、出身地や思い出の地など、応援したい自治体へ寄付ができる、ふるさと納税。確定申告をすることで税金の還付・控除が受けられ、さらには納税のお礼として特産品や宿泊券などがもらえるお得な制度だ。このほど総務省が発表した2020年度のデータをもとにベスト10を紹介しよう。
木工品など職人の技を感じる品も良いが、目を引くのはやはり特産品
10位にランクインしたのは、全国有数の水揚げ金額を誇る焼津漁港を有す「静岡県焼津市」(52.18億円)。水揚げ金額の主力「マグロ」は、ふるさと納税の返礼品としても提供しており、刺身、かぶと煮、ネギトロ、ツナ缶などが選択できる。
9位は、53.38億円で「兵庫県加西市」。返礼品には、可愛らしいフォルムのトースターやコンロ、木の温もり溢れるテーブルなど、日用品やインテリアを揃える。
8位は、「兵庫県洲本市」(53.98億円)がランクイン。9位と同じ兵庫県だが、こちら淡路牛が注目を集めている。返礼品には、ステーキや切り落としのほか、淡路牛を使ったハンバーグなどをラインナップ。
7位は、「山形県寒河江市」(56.76億円)。特産品には、サクランボをはじめ、桃、ラ・フランス、リンゴといった果物だけでなく、そば、ブランド米の「つや姫」、「はえぬき」などがある。多くの人が選んでいる返礼品は清流寒河江川が育んだ「はえぬき」。
6位に入ったのは、富士山の麓、標高約750mにある高原都市「山梨県富士吉田市」(58.31億円)。富士山麓の美味しい水で育てられた牛肉や地酒の飲み比べができるセットなどを目当てに寄付をしている人が多いようだ。
5位には、「宮崎県都農町」(82.68億円)がランクインした。返礼品として圧倒的人気を得ているのが宮崎牛。口に入れた瞬間に溶け出すほどの柔らかさと、上品で芳醇な香りがたまらないそうだ。次に選ばれているのはウナギ、キャビアといった高級食材続く。せっかくの機会だからこそ、普段は味わえない食材を堪能したいということか。
4位は、「北海道白糠町」(97.37億円)。白糠町はシシャモ、鮭、毛ガニ、柳ダコなどの海産物だけでなく、イタリアンチーズ、羊肉、鹿肉といった畜産物も揃う、山海の幸に溢れるまちだ。返礼品として特に支持されているのが、濃厚な味と良質な脂が特徴の「エンペラーサーモン」と、大粒でしっかりとした卵の「いくら醤油漬」。ほかに、質の良い牛乳を使いイタリアの伝統的な製法でつくられる「白糠酪恵舎チーズ」は、ワイン好きにはたまらない逸品。
3位には、日本最東端に位置する、朝日にいちばん近い街「北海道根室市」(125.46億円)が入った。太平洋とオホーツク海に面する同市では、花咲カニ、エゾバフンウニ、とろサーモンはらみなどを返礼品として提供している。特に、ミョウバン不使用のエゾバフンウニ塩水パックは、濃厚な旨味と甘み、とろけるような舌ざわりが楽しめると好評だ。
2位は、またもや北海道のまちで、流氷が訪れる「北海道紋別市」(133.93億円)がランクイン。流氷が運んだ栄養たっぷりのプランクトンにたくさんの魚が集まるため、紋別港ではカニ、ホタテ、マス、ホッケ、カレイ、スケトウダラなど多種の海産物が水揚げされる。なかでもホタテは肉厚で旨味が凝縮されており、全国的に知られており返礼品でも多くの人が選んでいる。
そして栄えある1位を獲得したのは、「宮崎県都城市」(135.25億円)。同市は、霧島の雄大な大地を利用した、畜産業が盛んなまちで、都城産の「高城の里」や「お米豚」といった豚肉のほか、宮崎牛、鶏肉を返礼品として提供している。どれも食べ比べができる部位のセットが好評のようだ。ほかにも、霧島酒造の焼酎やお米、ウナギ、果物など、さまざまな品物を揃えている。
今回は、海産物の北海道と畜産物の宮崎で上位を争うかたちとなった。毎年12月になると駆け込む人が多いようだが、魅力的な返礼品はそのころには品切れになっていることがある。おトクな返礼品を確実にゲットしたい人たちは、いまから手続きを進めるのもいいのかもしれない。
出典元:ふるさと納税ポータルサイトは→こちら