テレビCMといえば、とっぴなフレーズ、耳に残る音楽、ドラマ仕立てのシナリオ、旬なタレントの起用など、さまざまな工夫がされている。テレビCMは、新商品の発売や新機能の追加などのタイミングで放送されることが多いが、一体どんなテレビCMが最も放送されているのだろうか。
今回は、ゼータ・ブリッジが調べた「2021年8月度の全国地上波25局、BS放送6局にて放送されたテレビCMの放送回数」の調査結果を紹介しよう。
3位は有名人を起用したCM、2位は商品訴求に力を入れるCM!
第3位は、UQコミュニケーションズの商品「UQモバイル」で3,796回。7月の8位からランクアップした。KDDIグループのUQコミュニケーションズは、無線データ通信サービスの「UQ WIMAX」でその名が知られたのち、モバイル事業のUQモバイルがauのサブブランドとして頭角を現してきた。UQモバイルのCMでは、深田恭子、多部未華子、永野芽郁が出演しており、CM中に流れる「淋しい熱帯魚」や「だぞ!」のフレーズなど、耳に残っている人も多いだろう。
第2位は、「ニトリ」で3,915回。7月も2位で、その座を死守したようだ。言わずと知れた家具メーカーのニトリは、季節によって商品のラインナップやサービスが変わるため、短期間でさまざまなCMが放送される。CMの内容は、新商品の紹介や商品の使用例などが多い。エリア別で見ても大阪の放送回数は1位、名古屋以外ではトップ3内にランクインするなど全国的にニトリのCMに馴染みのある人は多いだろう。
第1位は、Indeed Japanの「Indeed」で4,051回。Indeedは求人情報専門の検索エンジンで、転職やアルバイトを探す時に使われるサービス。斎藤工と泉里香が出演し、2人の共演から早4年。視聴者のなかには「Indeed=斎藤工、泉里香」が浸透しているだろう。CMでは2人がさまざまな姿に変身するため、次は何だろうと楽しみに待つファンもいるとか。
ちなみに20位以内では、興和のCM放送回数が多かった。興和では5位に「キューピーコーワゴールドαプレミアム」3,078回、6位に「ザ・ガードコーワ整腸錠α3+」3,058回、8位に「バンテリンコーワサポーター ひざ専用」3,025回、10位「キューピーコーワαドリンク/キューピーコーワαゼロドリンク」2,893回、11位「バンテリンコーワパッドEX」2,768回。テレビCMの放送回数を、企業別でみたら興和がトップなのかもしれない。
テレビ離れといわれている近年。ウェブCMなどに力を入れている企業もあるようだが、テレビで広告をすることで企業や商品ブランドの信頼性を高める効果が期待できる。今後もテレビCMは重宝されそうだ。
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