クルマを運転する人にとって安全運転は当然のことだが、どうしても事故は起きてしまう。過失した人は、周りが見えづらかったといった、事故を場所のせいにすることがあるが、それも含めてドライバーが周囲をしっかり見渡して安全運転することは当たり前のこと。しかし、交通事故の多い場所があるのも事実なのだ。
今回は、日本損害保険協会が調査した「東京都 令和2年の交差点事故状況」について紹介しよう。
3位は2カ所で事故件数11件、月1ほどのペースで事故が起こっている

公益財団法人交通事故総合分析センターによると、ここ数年で東京の事故件数が減少しているようだ
3位は、杉並区の「高円寺陸橋下交差点」で事故件数は11件。交通量の多い環七通りで、交差点は四差路(十字路)。死亡や重傷事故はなく、11件すべて軽傷事故というのが不幸中の幸いか。追突2件、左折時4件、出合い頭1件、その他4件という結果に。事故件数が多い左折時の事故では、信号の変わり目などで無理に左折しようとした際に、確認が不十分だった横断歩道で自転車と衝突する事故などがあったようだ。
同率3位に、板橋区の「熊野町交差点」。首都高の下で、国道と都道が交差する四差路。高円寺陸橋下交差点と同様に、死亡や重傷事故はなく、すべて軽傷事故。追突が1件、右折直進8件、出会い頭1件、その他1件と、右折直進が圧倒的に多い。高速道路の支柱で視界が不良な点もあるが、横断歩道に気を取られて対向車の直進に気づかなくて衝突するような事故が多いようだ。