サムスンが「韓国製品の墓場と言われる日本」で「Galaxy」名義で展開を続ける理由とは?

世界のスマートフォン業界でトップシェアを誇るサムスンが、日本で反撃の様相を呈してきているようだ。これまでサムスンは日本での支持拡大に苦戦しており、メーカーとして“屈辱的”ともされるサムスンの社名ロゴを消しての対応までしながらファン層の獲得に苦心してきたとされている。

しかし報道によれば、日本国内の市場で着実に成長してきているというサムスン。最新の折りたたみ式スマホ「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Flip3 5G」という最新機種2台で果たしてどれほど巻き返しを図ることができるだろうか。

サムスン・Galaxy、“韓国製品の墓場”に進出!?

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

サムスンは多くの折りたたみ式を打ち出してきた折りたたみスマホの雄だ

 Record Chinaの記事によると、韓国・マネートゥデイは9月17日、サムスンが2021年発表の最新モデル・Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5Gを日本市場でも発売することを取り上げ、「韓国製品の墓場と言われる日本スマートフォン市場に上陸する」と伝えたとされている。皮肉的というか、世界シェア1位のサムスンの虎の子である折りたたみスマホの投入にしては、あまり大ヒットを予感していないように見える報じ方だ。

 これは理由があり、「日本は自国製品を好む傾向が強く、反韓感情もあることからサムスン電子にとっては中国に並んで不利な土地」であることが関係しているという。そうした背景もあり、サムスンも社名を全面に押し出すことは避け製品から社名ロゴを廃し、「Galaxy」というブランドロゴを入れるに留めているのだという。

 言われてみればたしかに、「Galaxy」というスマホブランド名はよく耳にしても、「『サムスンの』Galaxy」という報じ方はほとんど記憶にないように感じる。それだけサムスン側もテレビCMや公式サイトで過度な社名の露出に注意していたということなのかもしれない。

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

コンパクトさを重視した、ガラケーを彷彿とさせる縦折り型も存在する

 そうした製品ブランド名のみを前面に押し出す戦略がついに功を奏したのか、MM総研の発表する「2020年(暦年)国内携帯電話端末の出荷台数調査」によれば、2020年スマートフォン出荷台数シェアで、サムスンは2013年以来となる二桁シェアの11.1%を記録。アップル・シャープに次ぐ3位となっている。ほぼ半数を占める46.5%のアップルは別格としても、2位シャープ(12.0%)とは僅差であり、2021年の逆転も十分に考えられる数字と言えるだろう。今後のさらなるシェア拡大にも大きな期待が寄せられているようだ。

 今回サムスンが投入するGalaxy Z Fold3 5G・Galaxy Z Flip3 5Gはどちらも近年流行の兆しが見えている折りたたみ式の機種だ。Foldが横折り、Flipが縦折りという差はあれど、「コンパクトさを保ちながらの大画面化」が急務となっている中で、サムスンがトップランナーとしてその進化の役割を担っていることは疑いようもない。

 近年まで存在していた「日本製品と比べて韓国製品は質が低い」というイメージはもはや過去のものとなりつつある。今後サムスンは日本でもこれまで以上に広く受け入れられることになるのか。あるいは“韓国製品の墓場”として、今回の最新機種も歴史の波に飲み込まれてしまうのか。今後の人気にも注目していきたい。

参照元:日本で「ロゴ」を消す屈辱を味わったサムスン、折りたたみスマホで反撃―韓国メディア【Record China

※サムネイル画像(Image:Geewon Jung / Shutterstock.com

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