ファンからの不満も多いLightningケーブル、本当に廃止に向かう?

スマホやPCで広く導入されているUSB Type-C
アップルにとっては寝耳に水の法案かもしれないが、これまでもLightningケーブルに対するユーザーの不満は噴出していた。iPhone 13シリーズの発表後、ネット上では仕様を見たユーザーから「Lightningケーブルだし指紋認証無いし、あまり魅力が感じられず」といった、Lightningケーブル続投を決めたアップルの判断に疑問を呈す声が多く聞こえてきた。さらには「早くUSB Type-C対応のiPhone出ないかな~」「USB Type-Cになるまで買わない」など、USB Type-Cを切望する声も少なくなかったのだ。
こうしたユーザーの反応にも背景が存在する。iPhone 13シリーズと合わせて発表された「iPad mini」では、USB Type-Cが採用されているのだ。これはPC周りのアクセサリパーツはUSB Type-Cが多いため、利便性を高めたいという判断による苦渋の決断なのだろう。しかしユーザーからしてみれば「iPadでできるならiPhoneでもやってほしい」という思いが出てくるのは当然のことと言えるだろう。
今回の「USB Type-C統一法案」は、あくまで内容が公開された段階であり、2022年中の採択を目指していると報じられている。そこからEUに加盟する各国の国内法の整備に1年、メーカーの対応のために1年の猶予がそれぞれ設けられるとみられており、実際に“USB Type-C搭載のiPhone”が出回るのは2024年以降となりそうだ。果たしてアップルはLightningケーブルを廃止せざるを得なくなるのだろうか。今後のゆくえにも注目していきたい。
参照元:EU、スマホ充電端子を「USB-C」に統一する法案 Lightningに存続危機【Engadget 日本版】