楽天モバイルのシェア、実は「1%台」だった!? CM打ちまくりなのに伸び悩むワケ

「楽天モバイル!」というフレーズに、登場する女優・米倉涼子さん、鮮やかなピンク色が印象的な、楽天モバイルのテレビCM。日常的にテレビを視聴する人であれば、ほとんどの人が目にしたことがあるのではないだろうか。こんなに頻繁にCMを放映しているのだから、さぞかし儲かっているのだろう……と思いきや、どうやらそうとも言い切れなさそうだ。巷で話題の楽天モバイル、蓋を開けてみるとそのシェア率は2%に満たないのだという。

楽天モバイル、6月末時点でのシェアは1.9%

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

バンバン広告を打っているイメージの強い楽天モバイルだが……

 総務省が取りまとめた、2021年6月末(令和3年度第1四半期)時点の電気通信サービスの契約数とシェアのデータによると、楽天モバイルのシェアは1.9%。ほか3社のシェアは、NTTドコモが37.0%、ドコモのMVNOが5.3%、KDDIグループが27.1%、KDDIグループのMVNOが3.7%、ソフトバンクが20.8%、ソフトバンクのMVNOが4.2%となっている。

 前期比は0.4%アップと4社の中では最も優秀な成績であり、シェア率から契約数を推計すると372.6万件とまずまずの印象。しかし、「あれだけ派手にCMを流しているのにシェア1%台!?」と驚いた人も少なくないだろう。スマホの常識を覆すリーズナブルな料金設定が魅力の楽天モバイル。いったいなぜ伸び悩んでしまっているのだろうか。

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

携帯電話なのに繋がらないのでは意味がない

 楽天モバイルの利用者がイマイチ伸びない理由のひとつとして挙げられるのが、口コミの悪さである。特に通信環境に関しては不満の声が続出。ネットでは「楽天モバイル圏外多すぎて不便極まりない」「楽天回線エリア内なのにほぼパートナー回線で無制限の恩恵無し」「サブで持ってるけど通信安定しないからメインで使うのは勇気がいる」などと、繋がりにくさを嘆く声が数多く上がっている。

 スマホ料金を抑えたいと考える人は、比較的若い世代に多い傾向がある。若い世代は情報リテラシーが高く、ネットで実際に使ってみた人の意見を参考にして決断をするケースが多いだろう。つまり、楽天モバイルが売り出している“安さ”を求める層は、楽天モバイルが放映しまくっているCMには惑わされないのではないだろうか。

 9月11日に発生した大規模な通信障害で、またも繋がりにくさの悪評に拍車をかけてしまった楽天モバイル。CMの放映頻度とシェアが釣り合う日は来るのだろうか。

参照元:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第1四半期(6月末))【総務省

※サムネイル画像(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

オトナライフ編集部
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