今度は「マルエフ」が一時休売。生ジョッキ缶同様完売商法とネットでは揶揄、高額転売も

現在アサヒビールを代表する生ビールといえばスーパードライだが、その登場前の1986年~1993年まで市販されていたのがアサヒ生ビール、通称「マルエフ」だ。現在も飲食店で樽生のみを展開しているマルエフが、缶商品として2021年9月14日に復活発売された。しかしこのマルエフが、想像以上の受注で供給が追い付かなくなり、発売からわずか3日後の17日に早くも一時休売となってしまったのである。

実はマルエフの樽生は飲食店でずっと提供されており、“消えたビール”ではなかった衝撃

まろやかでじっくり味わえるビールとして、一部飲食店では樽生ビールとして提供され続けてきたマルエフ

画像は(Amazon.co.jp)より引用

 1993年に缶商品としては終売したマルエフだが、実は飲食店では樽生、つまり樽をビールサーバーにつないでグラスで提供され続けていたことを知っている人はどれくらいいるだろうか。一部の飲食店からは根強い人気があり、決して1993年以来絶滅したビールではない、ということだ。

 今回は、人と人とのつながりが希薄化した時代にぬくもりをもたらすビールとして、缶商品が復活。アサヒビールの販売する生ビールのなかで、「活力を与えるスーパードライ、癒しの時間にピッタリのマルエフ」として、マルエフはスーパードライに次ぐ第2の柱として育成する商品と位置付け、2026年には1,000万箱(大瓶換算)の売り上げをめざしているという。

(Image:love4aya / Shutterstock.com)

少し待てば復活するのが目に見えていても、「買えなくなるなら今買っておきたい」という消費者心理

 ということは、このマルエフ、「これまでもお店ではずっと飲めていた」さらに「限定品ではない缶ビール」というわけである。それなのに“休売”というキーワードで「買えなくなる前に飲みたい!」と慌てて購入に走る人もいるという、なんとも不思議な状況なのだ。

 実際に缶商品のマルエフを飲んだ人は「確かに、なめらかでまろやかな味わいで、スーパードライとは全然違う魅力のある生ビール」と高評価の様子。しかし、「これ以外のビールが飲めないか?買い占めたいか?と言われると、そこまででは……」とこの休売騒動について戸惑う声も聞かれた。

 また、アサヒビールの休売騒動といえば缶のフタを開けるだけでモコモコと泡立つ生ジョッキ缶が休売になり、フリマアプリなどでの高額転売騒動も記憶に新しい。すでにマルエフでも高額転売もちらほらみられ、ネットでは「またアサヒビールか」「読み甘すぎない?」との声も。

 販売再開は決まり次第同社Webサイトで告知されるそうだが、9月28日現在、出荷再開は未定の様子。その間に他社の生ビールに消費者が流れ、いつでも買えるようになったときには「マルエフ?そういえば販売再開したんだ」なんてことにならないといいが。

参照元:「マルエフ」一時休売 現時点で出荷再開は未定 想定を大幅に上回る受注で供給追い付かず アサヒビール【食品新聞

※サムネイル画像(Image:asahibeer.co.jp)

オトナライフ編集部
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