「インスタが若者のメンタルに有害」という報道にFacebookが公式に反論、その内容とは

若者のほとんどが利用しているインスタグラム。運営はあのフェイスブックであり、対応言語は32言語。世界中で使用されているSNSである。そんなインスタが、若者のメンタルヘルスにとって有害であることが明らかになった。それも、フェイスブックはインスタの有害性を認識していたのだという。いったいどういうことなのだろうか。

インスタグラムが若者の自殺願望に繋がっている?

(Image:wichayada suwanachun / Shutterstock.com)

インスタは良くも悪くも影響力の強いSNSだ

 アメリカ最大の経済紙である「The Wall Street Journal」は9月14日、「流出した内部情報によると、フェイスブックは以前からインスタが10代の若者にとって有害だと認識していた」といった内容の記事を掲載した。記事によると、フェイスブックは以前よりインスタと若者の関係の研究を行っており、「自殺を考えた10代の若者のうち、イギリス人の13%とアメリカ人の6%はインスタに原因があると回答した」という調査結果を社内で共有していたようだ。

 つまり、この報道によると、フェイスブックはインスタが若者に有害だと分かっていながらもサービスを提供し続けていたということだ。これに対し、フェイスブックは公式ブログにて「10代の若者のウェルビーイングとインスタに関する我々の調査結果の真実とは」と題した記事を投稿して反論。はたして、彼らの言い分とはどういったものだろうか。

SNSが有害か否かはユーザーのネットリテラシーによって決まる?

 フェイスブックによると、このThe Wall Street Journalの報道は、調査結果の一部を意図的に切り取った「悪意ある切り抜き」とのこと。報道では「自殺を考えた10代の若者のうち、イギリス人の13%とアメリカ人の6%はインスタに原因がある」とされていたが、実際は「アメリカの10代男子の50%とイギリスの10代男子の36%は『インスタを利用した後に気分が改善した』と回答し、特にアメリカの10代男子の18%は『気分がはるかに改善した』と回答」したことが分かったようだ。同じ調査でも、取り上げるデータによって見解が変わってくるというわけだ。

 実際、SNSは若者に良い影響を与えているのだろうか。「自分は楽しんでインスタをやっている」という人でも、知らず知らずのうちにメンタルを蝕まれている可能性だってある。SNSの中でも写真がメインのインスタは、日常の綺麗な部分を切り取ったり、実物を綺麗に加工したりと、“綺麗なもの”が並ぶ世界だ。そういった煌びやかな世界と現実の自分にギャップを感じて、落ち込んでしまう人も少なくないだろう。しかし、有益な情報や楽しいコンテンツが豊富なのも事実。デジタルネイティブな若者だからこそ、「インスタは仮想の世界である」ということを認識して使うべきなのかもしれない。

参照元:「Instagramは若者のメンタルヘルスに有害だという認識を隠していた」という報道にFacebookが公式反論【GIGAZINE

※サムネイル画像(Image:Primakov / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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