今回の報道は「悪意ある切り抜き」とフェイスブック

SNSが有害か否かはユーザーのネットリテラシーによって決まる?
フェイスブックによると、このThe Wall Street Journalの報道は、調査結果の一部を意図的に切り取った「悪意ある切り抜き」とのこと。報道では「自殺を考えた10代の若者のうち、イギリス人の13%とアメリカ人の6%はインスタに原因がある」とされていたが、実際は「アメリカの10代男子の50%とイギリスの10代男子の36%は『インスタを利用した後に気分が改善した』と回答し、特にアメリカの10代男子の18%は『気分がはるかに改善した』と回答」したことが分かったようだ。同じ調査でも、取り上げるデータによって見解が変わってくるというわけだ。
実際、SNSは若者に良い影響を与えているのだろうか。「自分は楽しんでインスタをやっている」という人でも、知らず知らずのうちにメンタルを蝕まれている可能性だってある。SNSの中でも写真がメインのインスタは、日常の綺麗な部分を切り取ったり、実物を綺麗に加工したりと、“綺麗なもの”が並ぶ世界だ。そういった煌びやかな世界と現実の自分にギャップを感じて、落ち込んでしまう人も少なくないだろう。しかし、有益な情報や楽しいコンテンツが豊富なのも事実。デジタルネイティブな若者だからこそ、「インスタは仮想の世界である」ということを認識して使うべきなのかもしれない。
参照元:「Instagramは若者のメンタルヘルスに有害だという認識を隠していた」という報道にFacebookが公式反論【GIGAZINE】
※サムネイル画像(Image:Primakov / Shutterstock.com)