「世界最強パスポート」、第1位に日本とシンガポールが並んだ! 渡航の自由格差拡大

日本のパスポートが、ビザなしで渡航できる国や地域数を比較したランキングで1位に輝いた。同率1位は、同じくアジア圏のシンガポール。欧米諸国を抑えたトップという成績にどこか誇らしい気持ちになるが、パスポートのランキングはすなわち「世界における渡航の自由の格差」。呑気に喜べること自体が恵まれているともいえる。

世界で最も多くの国にビザなし渡航ができる日本

日本のパスポートがあれば、文字通り世界中を旅できる

 市民権取得の支援などを手がけるイギリスのヘンリー&パートナーズが「ヘンリーパスポート指数」の最新ランキングを発表した。これは、ビザ(査証)を取得せず渡航できる国や地域の数を比較したもので、1位に日本とシンガポールが並んだ。

 一時的な渡航制限などは考慮されていないが、理論上、両国のパスポートを持っている者はビザなしで192カ国に渡航できることになる。日本の外務省が承認している世界の国は196カ国であるため、世界中のほぼすべての国に行けると言っても過言ではない。

 「このような数字を見ると、日本ってすごい国なんですねぇ~っていつも思う」「日本のパスポートって日本に居る時にはありがたみが分からないけど、外国へ行くと水戸黄門の印籠のように威力を発揮する」など、ネット上には驚きや賞賛の声があふれていた。

パスポートの優劣を肌で実感した海外旅行のエピソードも

 その一方で、日本のパスポートを持っていたからこそ実感したほろ苦い経験を告白する人も。「学生時代、バックパッカーでヨーロッパを1カ月旅した時、夜行列車の国境越えで自分はパスポートの表紙を見せただけでパス。前に座っていた欧州某国の女性は一度列車を降ろされた。戻ってきた彼女が『あなたはいい国に生まれたわね。パスポートの色が違うだけでこれだけ違うの。これからの人生で忘れないで』と言われた」。

 多くの日本人にとってパスポートはさまざまな国を楽しく旅行するためのものだが、そうでない国もある。それを表すかのように前回からのランキングを落とし最下位の199位となったのは、タリバンが政権を掌握してから情勢が不安定なアフガニスタンのパスポートだった。渡れる国はわずか26カ国であり、身の危険を感じたとしても逃げられる国は少ない。

 パスポートのランキングは「世界における渡航の自由の格差」そのものだ。最も自由な日本のパスポートを持つ者としてはこの差が単なる娯楽の制限にとどまらず、人間の扱い方まで変えてしまうものであることを覚えておきたい。

参照元:「世界最強のパスポート」、日本とシンガポールが同点1位 世界の移動格差拡大【CNN.co.jp

オトナライフ編集部
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