「車を所有していない」東京23区のファミリー層67%超え、持たない理由とは?

荷物の多いアウトドアや公共交通機関の利用が不便な場所への旅行など、いろいろなシーンで役立つマイカー。住んでいる場所によっては、車がないと生活できないという人もいるが、一方で都会では駐車場代が高いなどの理由で車を所有していない人も多いだろう。今回は「PIAZZA」が実施した自動車のニーズに関する調査をもとに、都市部に住むファミリー層のマイカー需要を探っていく。

東京23区では「所有していない」67%超え

筆者は23区の駅近に住んでおり、カーシェアで十分だと思っている派だ。どうしても乗りたい車、欲しい車があれば多少無理してでも購入するのかもしれないが、今のところ不便は感じていない(PIAZZA調べ)

同調査は、都市部に住む30代〜40代のファミリー層を対象に、PIAZZAが運営する地域SNS「ピアッザ」内にて行われたもの。自動車所有台数についての質問では「所有していない」が49%と、都市部に住むファミリー層の中で約半数が車を所有していないことが分かった。中でも東京23区に絞ると「所有していない」の割合が67%を超えており、特に東京都内ではマイカーの所有率が下がっていることが判明した。

さらに都市部で車を所有しない理由について見てみたい。10%以上の得票があったものでは第5位に「事故のリスク」。19%の回答者が挙げている。4位は「駐車場事情」で、5位からぐんと高まる39%の得票率に。3位には「利用頻度が少なくレンタカーやカーシェアで充足」(48%)がランクインしている。そして2位はさらに支持が高まり、「購入費・維持費がかかる」が71%となった。

そして最も支持を集めたのは1位は「公共交通機関で事足りる」で81%の得票率となった。5人に聞けば4人が「電車・バスで十分」と回答するというわけだ。公共交通機関が発達しており、数分に1本のペースで電車がくる都市部の駅近に住んでしまえば車を所有する必要がないというのが一般的な認識のよう。また車を所有することに対する不満では、「維持費」「サイズ感」「燃費性能」など、コストに関する点を懸念している人が多いようだ。

駐車場代がワンルームの家賃並みの金額となると配車アプリの「GO(タクシー)」などを活用した方がコスト的にはよいのかもしれない

 

「駐車場事情」や「維持費」といった理由にも関わってくるが、実際に東京23区で車を所有する場合、相場はどれくらいになるのだろうか。2021年6月に「くるまのニュース」が調査・発表した東京23区の月極の平均駐車場代によると、最も高額だったのは、中央区の平面駐車場6万2,087円。そのほか、千代田区や港区の平面駐車場代も5万円を超えている。一方、練馬区、江戸川区、葛飾区、足立区では2万円を切り、最も安かったのは足立区の1万6,506円だった。23区の中でもオフィスが集中する場所や繁華街エリアに近ければ近いほど、駐車場代が高くなる傾向にあることが分かった。

教育費や習い事代、食費など、育ち盛りの子どもをもつファミリー層にとって、高いコストが強いられる車を所有することは家計を圧迫することにつながるだろう。利用頻度が低いのであれば、高額な駐車場代を払ってまでわざわざ車を所有するメリットがないという意見にも納得だ。

とはいえ、習い事の送り迎えや、レジャーでのおでかけに便利なマイカー。車を所有しようか検討している人は、思い切って駐車場代の安いエリアに引っ越してみてはいかがだろう。

出典元:PIAZZAは→こちら

※サムネイル画像(Image:prtimes.jp)

オトナライフ編集部
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