最近では新築マンションを買うよりも、安く中古マンションを購入しその浮いた差額をリフォームやリノベーション費に当てて自分好みの部屋に住みたい、という人も増えてきている。加えて新築マンションの供給戸数が年々減っていることもあり、ますます中古マンションへの注目が高まっている昨今。では、今人気のあるエリアでの中古マンションの価格はどれくらいなのか、気になるところだ。そこで今回は、全国の中古マンションの坪単価のランキングを紹介する。第1位はどのエリアで、価格はどれほどなのだろうか。
トップ10はすべて東京23区が占める

千代田区は都会のオアシスと呼ばれる皇居外苑など大きな公園もあり、住環境も良い
株式会社ワンノブアカインドは同社が運営するマンション情報サイト「マンションレビュー」のデータをもとに、2021年9月の全国の中古マンション相場を調査。中古マンション坪単価ランキングトップ100を発表した。ここではその一部を抜粋して紹介していく。
まずは、第5位から2位まで。第5位は「東京都目黒区」で坪単価は334万2,000円。ちなみにこれをファミリー向け物件で一般的な3LDKほどの大きさとなる70平米に換算してみると、7,076万6,900円となる。第4位は「東京都中央区」で381万5,000円。70平米に換算すると、8,078万2,600円だ。銀座や日本橋といったオフィス街や商業施設エリアのイメージが強いが、タワーマンションが立ち並ぶ勝どきや、月島や築地といった下町らしさも残るエリアもあり、住む場所としても人気が高い。
第3位には「東京都渋谷区」がランクイン。坪単価は398万7,400円で、70平米だと8,443万3,200円。多くの人やモノが集まりさまざまな最新の流行を生み出す街、渋谷。駅周辺の喧騒を離れれば、財政会の大物や各界の有名人が居住する閑静な高級住宅街が広がっている。広尾や代々木、代官山など憧れのエリアのマンションに住みたいと思う人も多いだろう。第2位は、「東京都千代田区」。坪単価は438万800円、70平米では9,276万3,400円。さすがは国会議事堂や最高裁判所、皇居や東京駅など日本の首都機能が集結した中心地、千代田区だ。23区内で人口は最も少なく、家賃100万超えのマンションも数多いが、人口は増加傾向にある。なお千代田区は前月順位は1位だったが、2位転落となった。