やはり投入されたばかりの新たなプログラムは、しばらくは様子見が賢い対応なのかもしれない。10月5日にリリースされた「Windows 11」で、「特定のアプリが開けなくなる」という新たな不具合が発見されたのだ。既に完全な対策パッチが公開されており被害はそこまで大きくならないようだが、登場直後のプログラムは開発段階で検証されていなかった使用方法などで予期せぬ不具合が起きることは避けられないことが改めて判明した。
アプリが使用できなくなる不具合が報告される

Windows 11は6年ぶりの新OSとして注目を集めている
Windows 11の開発元であるマイクロソフトは11月2日、スクリーンショットツール「Snipping Tool」などで、アプリを開いたり使用したりできなくなる問題が発生していることを明らかにした。この不具合の原因は、10月31日に有効期限が切れたマイクロソフトのデジタル証明書だったという。
この不具合が影響を及ぼす可能性があるのはSnipping Toolのほか、「アカウントページおよび設定アプリのランディングページ(Sモードのみ)」「スタートメニュー(Sモードのみ)」「タッチキーボード、音声タイピング、絵文字パネル」「入力方式エディター(IME)のユーザーインターフェース」「ヒントアプリ」だという。
これらの不具合は10月にリリースされた更新プログラム「KB5006746」で一部対処され、新たに11月5日にリリースされた「KB5008295」を適用することで完全に解決されるのだという。マイクロソフト側としても早急な対応を行ったようだ。