Amazonの「マーケットプレイス詐欺」が横行、気をつけるべきポイントとは?

コロナ禍の前後で大きく変わった私たちの生活。買い物の際にキャッシュレス決済が広く使われるようになるなど、“非接触”なものごとが一気に浸透していった。接触機会の増える店舗に行かずに商品が購入できる「ECサイトの利用」が急増したことも、そのうちのひとつと言えるだろう。そんなECサイト業界の大手・Amazonで、現在様々なトラブル・詐欺が取り沙汰されている。

今回は読者への注意喚起も兼ねて、過去に報告されていた「うっかり引っかかりそうなAmazonのトラブル」や最新の被害状況についてお伝えしていきたい。

Amazonに長らくはびこる「マーケットプレイス詐欺」とは

(Image:Julie Clopper / Shutterstock.com)

欲しいものが自宅に届くAmazonは非常に便利だ

コロナ禍で大きく需要を伸ばしたECサイト。「楽天市場」で知られる楽天の2020年度(2020年1~12月期)国内EC流通総額は4兆4,510億円となり、前期から20%近い伸び率を記録している。Amazonの日本事業でも、前期比27.9%増の約2兆1,893億にのぼったとされている。これだけ急な伸長を見せているEC業界。読者の中にも「これまではあまりECサイトを利用していなかったが、最近は何かあるとすぐにネットで注文するようになった」という人もいるのではないだろうか。

しかしAmazonは便利であることは間違いないものの、トラブルに対する心構えが必要なのも事実だ。Amazon上でAmazon以外の出品者から購入できる「マーケットプレイス」では、以前から詐欺が繰り返し報告されている。

他の出品と比べて極端に安い価格で出品して、ユーザーが購入すると「海外からの発送のため時間を要する」と連絡したまま商品を発送せず、購入時に支払われた代金だけを持ち逃げするというケースがあるのだ。また、ひどい場合にはユーザーは代金を持ち逃げされたばかりか、氏名・住所・電話番号など登録した個人情報を抜き取りその後の詐欺などに悪用されてしまう可能性も示唆されている。

2017年にTogetter上にまとめられたマーケットプレイス詐欺の対策では、「必ず出品者のプロフィールを確認する」ことが重要だという。販売者名・販売者住所をしっかり確認し、正規の販売店であるとわかってから購入すべきだと紹介されている。

マーケットプレイス詐欺だけじゃない?近年のAmazonの注意点

(Image:Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock.com)

Amazonの倉庫では日々大量の荷物が捌かれている

前出のマーケットプレイス詐欺のような悪質業者の手口としては他にも、「配達完了通知を受け取ったら、商品ではなく『到着まで今しばらくお待ち頂けたらと存じます』と書かれた紙が届けられているだけだった」という被害が2021年11月に報告されている。報告された一件はAmazonのカスタマーサポートが仲介に入ったため返金に至ったようだが、違った見方をすれば届けられた紙も「海外からの発送のため時間を要する」という通知と同様に時間稼ぎの手段とも取れるだろう。

さらにマーケットプレイスではなくAmazonから直接発送されるものでも、CPUなどの「抜き取り被害」が多数確認されている。これは、配送物自体は通常通り到着するのだが、箱の中を開けてみると商品(今回はCPU)が入っていないという被害だ。

憶測の域を出ないが、悪意あるユーザーがAmazonで商品を購入後、商品を箱から抜き出したうえで何らかの理由をつけて返品した可能性が考えられるという。Amazonは返品後中身を確認することもなく空箱を保管し、被害者となるユーザーに空箱を発送していたとみられる。さらに厄介な点として「空箱で届いた」という点を証明することが難しく、Amazonも返金対応を渋るのだという。ネット上からは「今後は開封動画を撮らないと」といった冗談とも本気とも取れる意見が多く聞こえてきている。

Amazonが便利なサービスであることは疑いようのない事実だが、それでも上記のようなトラブルに巻き込まれる可能性はゼロとは言えない。今後は自衛の意識も持って、ネットショッピングを楽しんでいただきたい。

参照元:Amazonマーケットプレイスで詐欺が増加中【togetter

※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com

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