アップルがApp Storeで人気のアプリなど無断でGoogleに広告出稿のウワサ。いったいなぜ? メリットは?

広告とは、基本的に「自社の」製品やサービスを広く周知させるために利用するものであることは、日々テレビやネットでCMなどと接している現代人であれば当たり前の認識だろう。しかし今回、「あの世界的大企業・アップルが『他社の』サービスの広告を出している」とする報道が話題となっている。

iPhoneやApple Watchといった自社製品のテレビCMなどもよく見かけるアップルだが、なぜ他社サービスの広告などを出しているのだろうか…?

アップル、人気アプリの広告を勝手に出稿?

(Image:Thaspol Sangsee / Shutterstock.com)

アプリのパブリッシャーにしたら願ったり叶ったり?

「アップルが他社サービスの広告を出稿している可能性がある」と伝えたのは、アメリカのメディア・Forbesだ。その報道によれば、アップルは少なくともこの2年、マッチングアプリ「Tinder」「Bumble」や、大手メディア「HBO」、言語学習アプリ「Babbel」といったApp Storeで人気のアプリの広告を“アプリパブリッシャーの同意を得ずに”Google上にアプリ広告を出しているようだ、と伝えられている。

Googleの広告からは広告主が誰かは判別できないため、「アップルが広告主である」と断定はできないという。しかしこの情報の出所がパブリッシャーだといい、パブリッシャー自身が広告主でないことは確実。加えて広告のリンク先がApp Storeであることや、どの広告もほぼ同じパラメータを持つトラッキングリンクを含み、「同一の会社がすべての広告を出稿していることを意味している」として「広告主アップル説」を裏付ける根拠となっているようだ。

一方で「アップルが自費で勝手にサービスを宣伝してくれるのなら、パブリッシャーにも得しかないのでは?」と思いもする。しかし報道によれば、「同じターゲットへの広告出稿が競合すると、広告費が高くなる」「App Store経由での売上となると、30%の手数料をアップルに支払うことになる」といったパブリッシャー側のデメリットが存在するとも指摘。単に「売上が上がった!万歳!!」というわけにはいかないのだ。

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