Amazonで横行の「無在庫転売」って何? 配達完了通知後に見知らぬ人から商品が

現在Amazonなどの大手ECサイトで、「無在庫転売」という行為が横行している。「商品到着まで今しばらくお待ちください」という手紙一枚で「配達完了」とされたあと、遅れて商品が届いたり、結局商品が届かなかったりすることもあるという。購入者からすればそれ自体も怒りを覚える話なのだが、さらに怖いのは購入者の個人情報が見知らぬ第三者に渡されている悪質なケースもあることだ。

「無在庫転売」とは一体なんなのだろうか。

肝心の商品は普通郵便で送られてくるなど不安しかない

Amazonなど大手ECサイトで買い物をしたが、追跡可能郵便で送られてきた紙切れ一枚で「配達完了」とされ、遅れて見知らぬ個人から商品が届くという不可解なケースが起きているという。

オトナライフでも過去に「紙切れ一枚で『配達完了通知』返品クレーム処理しようにも項目が、、、」という記事は→こちらを掲載した。商品の配達完了通知が来るも「商品が届くのを楽しみにお待ちください」という紙切れ一枚のみで商品が届かず、最終的にはAmazon公式のカスタマーサービスが介入。購入店舗とは別名義で返金されるという、スッキリしない顛末を迎えていた。

こうしたトラブルはさらに事態が深刻化しているようで、今度はまったく関係のない第三者に購入者の住所が渡り商品が発送されているというケースがあるようだ。これは「無在庫転売」と呼ばれる手口である。

個人情報流出も怖い「無在庫転売」とは?

(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

トラブルが増えるビジネスモデルなので、購入前の下調べは慎重に

「無在庫転売」とは、業者の手元に商品の在庫がない状態のままECサイトで販売を行い、購入者が現れてからフリマ系サイトなどを利用して仕入れを行なって商品を売る、という販売方法だ。無在庫転売を行なう業者は謎の“お手紙”を送り、システム上の表向きには配達完了としたあと、フリマ系サイトで同じ商品を購入し第三者に直接商品を発送してもらう。このとき、配送などの専門業者ではない人に対して個人情報を提供していることがAmazonなどの規約に違反している可能性があるとも報じられている。

ネット上のユーザーたちからは「20年以上も前からずーっとやられてること」「Amazonに限らず他の通販サイトでも似たような件はたくさんある」「個人から業者までみんなやってるから今さら何を言っても無駄」と、はなから諦めているような反応が多く見られている。中には、「Amazonユーザーですが、最近なるべくヨドバシや別のサイトから購入することが増えました」と、Amazonに見切りをつけはじめているユーザーの声も聞こえてきた。

商品が手元に届いたとしても、自分の個人情報が見知らぬ人の手に渡っていると考えると恐ろしい。また当然、販売業者によって商品の確認がされていないため、間違いや不良品などトラブルの原因にもなりやすい。もう大手ECサイトだからといって、安心・安全な取引が担保されていると信頼すべきではないのだろう。

参照元:【独自】Amazonで「無在庫転売」か…業者を直撃【テレ朝news】

※サムネイル画像(Image:Eric Broder Van Dyke / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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