iPhoneストレージ「その他」が多い際の対処法|データを削除/減らして容量を確保する手順

iPhoneでは項目ごとにストレージ使用量をチェックできますが、そのなかに「その他」という項目があります。「その他」はサイズが大きいにも関わらず丸ごと削除はできませんが、データの削減自体は可能です。本記事ではiPhoneストレージの「その他」のデータを削除し、ストレージ容量を確保する手順を画像付きで解説します。

iPhoneストレージの「その他」とは

iPhoneストレージの「その他」が表わしているのは、削除できないログやキャッシュ、Siriの音声データ・辞書データ・フォント・Spotlightのインデックスなどです。

iPhoneストレージの「その他」とは

ストレージの「その他」。基本的にシステムが管理する領域となっているため、ユーザ自身の手で削除する必要はありません

iPhoneストレージの内訳を確認する方法

なお「その他」を含む、iPhoneストレージの内訳は以下の方法で確認できます。まず設定アプリを開きましょう。

iPhoneストレージの「その他」とは

①「一般」をタップし、②「iPhoneストレージ」を選択します。③ストレージの内訳が表示されるので確認しましょう

多すぎる「その他」を削除する方法はある?

前述したとおり「その他」は基本的にユーザーが削除するものではなく、「その他」を丸ごと削除することはできません。しかしあまりにも容量を圧迫するときは、以下の方法で「データの削減」はできます。

・iPhoneアプリ内に溜まっているデータやキャッシュ類を削除する
・iPhoneを再起動する
・iPhoneを初期化する

iPhoneを再起動する手順と「その他」ストレージへの影響

iPhoneの再起動時は多くのキャッシュが自動的に削除されるため、「その他」の容量を減らせる可能性があります。

iPhoneを再起動する手順と「その他」ストレージへの影響

①筆者のスマホでは「その他」は再起動前1.87GBでしたが、②再起動後は365.7MBになっていました。iPhoneの電源をしばらく切っていなかった場合は効果的です

iPhone内のデータを削除/減らしてストレージ容量を確保する手順

Safariや各種アプリのキャッシュ削除は、iPhoneストレージの「その他」を減らすのに有効。ストレージ容量を確保することが可能です。

また不要な写真や画像を整理することでも、ストレージ容量自体に余裕を持たせることも可能です。ストレージ容量を確保する方法を、それぞれ画像付きで解説します。

Safariのキャッシュを削除する方法

SafariではWebサイトの履歴やサイトデータが保存されますが、これはストレージ「その他」のサイズが大きくなる主要原因です。下記の手順でSafariのキャッシュを削除し、ストレージ容量を確保しましょう。

Safariのキャッシュを削除する方法1

【1】①「設定」から「一般」へ進み、②「iPhoneストレージ」をタップして画面をスクロールし、「Safari」アプリをタップします

Safariのキャッシュを削除する方法2

【2】①「Webサイトデータ」を選択し、②「全Webサイトデータを削除」をタップすると、Safariのキャッシュを削除できます。筆者の場合は300MBほどストレージ容量を確保できました

なおChromeを使用している場合は、Chromeアプリを開いて画面下部の「・・・」アイコンをタップします。「履歴」を選択して→「閲覧履歴データを削除」をタップするとキャッシュを削除可能です。

LINEのキャッシュを削除する方法

LINEアプリにはトーク関連のキャッシュが保存されます。LINEの使用頻度が高いほどキャッシュも増えるので、下記の手順でキャッシュを削除してみましょう。

LINEのキャッシュを削除する方法1

【1】①LINEアプリのホーム画面で、右上の「設定」アイコンをタップし、②「トーク」を選択します

LINEのキャッシュを削除する方法2

【2】①「データの削除」を選択して、②「キャッシュデータ」のみチェックします。③「選択したデータを削除」をタップすると、LINEのキャッシュを削除可能。筆者の場合は130MB近くストレージ容量を確保できました

不要なメール/SMSを削除する方法

iPhone標準搭載の「メッセージ」アプリは、LINEなどが主流となった現在ではほとんど使わないでしょう。しかしメルマガや迷惑メールなどが容量を圧迫することがあります。

不要なメール/SMSを削除する方法

筆者の場合はメッセージアプリの使用量はわずかでした。サイズが大きい場合はメッセージアプリを開き、余分なメッセージを長押しして「削除」をタップすると削除できます

不要なアプリを削除する方法

使用頻度が低いアプリを削除すると、キャッシュやログなども削除されるのでストレージ容量を確保できます。

不要なアプリを削除する方法

削除したいアプリのアイコンを長押しして、「Appを削除」をタップすると削除完了です

過去の写真/画像を圧縮する方法

過去の写真/画像はGoogleフォトやDropboxなどにできるだけ移すか、削除するとストレージ容量を確保可能です。一方で端末内で画像を保存したい場合は、サイズを圧縮するとストレージ使用量が大幅に減らせます。

圧縮するときは「画像圧縮」がおすすめです。下記の手順で写真や画像を一括圧縮しましょう。

過去の写真/画像を圧縮する方法1

【1】「画像圧縮」を開くと「写真」へのアクセス許可が表示されるので、「すべての写真へのアクセスを許可」をタップします。①圧縮したい写真や画像を選んで「完了」をタップし、②圧縮率や画像サイズを選択します。基本的にはデフォルト設定で問題ありません

過去の写真/画像を圧縮する方法2

【2】①画面右下の「圧縮画像一覧」をタップすると、②圧縮前後のサイズを確認可能。筆者の場合は10分の1以下に圧縮できました。③「圧縮設定」をタップして先ほどの画面に戻り、「保存する」をタップすると圧縮完了。④新たに「画像圧縮アッシュ」アルバムが生成され、そこに圧縮済みファイルが保存されています

「非使用のAppを取り除く」を有効にする方法

「非使用のAppを取り除く」を有効にすると、アプリのキャッシュやデータをiPhoneに残したまま、サイズが大きいアプリを自動的に削除してくれます。ストレージ容量を大量に確保できる可能性があるので、下記の手順を試してみましょう。

「非使用のAppを取り除く」を有効にする方法1

【1】①「設定」から「一般」へ進み、「iPhoneストレージ」をタップします。②「非使用のAppを取り除く」の「有効にする」をタップして設定完了です

「非使用のAppを取り除く」を有効にする方法2

【2】なお手動でアプリを取り除きたい場合は、①「iPhoneストレージ」からサイズの大きな非使用アプリを選択し、②「Appを取り除く」をタップします。ただしその下の「Appを削除」をタップすると、アプリのデータもすべて削除されるので要注意

なお自動・手動で取り除いたアプリは、再インストールすれば以前のデータを使って利用できるようになります。

iPhoneを初期化する手順と「その他」ストレージへの影響

端末を初期化すると「その他」を大幅に減らせる可能性があります。ただし事前にバックアップを取らないと、初期化前に保存されていたデータが消えるので要注意。まずは設定アプリを開き、「iCloud」でバックアップを取っておきましょう。

iPhoneを初期化する手順と「その他」ストレージへの影響1

【1】①ユーザー名をタップし、②「iCloud」をタップします。③下にスクロールして「iCloudバックアップ」を選択し、④「今すぐバックアップを作成」をタップするとバックアップ完了です

また「設定」→「一般」に進み、下記の手順で操作するとiPhone端末を初期化できます。

iPhoneを初期化する手順と「その他」ストレージへの影響2

【2】①「一般」画面で下にスクロールし、「リセット」をタップします。②「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップすると、初期化が始まります。初期化が完了すると「その他」の多くのファイルも消去され、ストレージ容量を確保できます

まとめ

iPhoneストレージの「その他」を減らしたいときは、アプリのキャッシュ削除や写真・画像の圧縮が効果的です。また不要なアプリの削除や、使用頻度が低いアプリを取り除くことでも、その他のサイズを大幅に減らせる可能性があります。iPhoneの電源を切らずに使い続けている場合は、一度再起動してみるのもいいでしょう。

※サムネイル画像(Image:FellowNeko / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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