オンラインストレージの「グーグルドライブ」は写真や動画だけでなくファイル形式を問わず保存ができるため、プライベートでの写真・動画管理や仕事の資料共有のために利用している人は多いだろう。誰でも気軽に利用できるグーグルドライブだが、サービス提供元のグーグルが不適切と判断したファイルの取り締まりを始めるという。一体どういうことなのだろうか。
犯罪をあらかじめ防ぐストッパーの役割に

個人向けは15GBまでの容量が無料で利用できる
GIGAZINEによると、2021年12月14日、グーグルはグーグルドライブ上にあげられたファイルの中からポリシー違反と判断されたファイルへのアクセスを制限する不正対策を段階的に導入すると発表したという。
というのも、目的はサイバー犯罪やヘイトスピーチ、児童虐待、過度な性的コンテンツの拡散を含むサービスの悪用を防ぐためだそう。つまり、世の中に悪影響をもたらすデータやファイルが流出しないように、グーグルがあらかじめストッパーを設けるということなのだろう。
今やSNSなどでは所有している画像や動画、ファイルを使って個人でも簡単に犯罪に近い行為や迷惑行為が不特定多数の人に向かってできてしまう時代。これらを防ぐためのルールだと思えばグーグルの判断は正当に思えるが、ある懸念も上がっている。同記事によると、IT系ニュースサイトのTechRadarは「ユーザーのファイルが正当な理由もなしに突然アクセス不能になるというシナリオは容易に想像がつきます」と述べているのだ。