ハードディスクはやっぱり消耗品?「HDDの生存率」がブログで発表されネット騒然!

ネット上でたびたび話題になる「HDD(ハードディスクドライブ)は消耗品」という概念。普段からPCを使っている人の中にも冗談のように聞こえるという人もいるかもしれない。しかし今回、HDDのプロフェッショナル企業が、自社で蓄積した事例などを基に「故障せずにHDDを使えるのは何年間までなのか」などを発表したという。

今回はPCユーザーであれば覚えておきたいHDDの寿命についてお伝えしていきたい。

HDDの生存率、3台に1台は6年以下!?

(Image:RoSonic / Shutterstock.com)

パソコンはいまやビジネスシーンで欠かすことはできないツールだが、3台に1台は6年以内の壊れる?

クラウドバックアップやストレージサービスを提供するBackblazeは12月17日、自身のホームページ上のブログで「How Long Do Disk Drives Last?(ディスクドライブはどのくらい持ちますか?)」の記事を公開した。同社では、お客様のデータを保存するため20万台以上のハードドライブを使用しているといい、ドライブはどれも4TBから18TBの容量を有し、合計2エクサバイト(200万TB)を超えているという。個人レベルのユーザーにとっては1TB使い切るのも大変なのだが、それを生業にしている企業は文字通り“桁が違う”ことがわかる。

そんなプロの解説によれば、「HDDの生存率」は0年目(未使用状態)の100%から緩やかに下降していき、4年目には90%程度に減少。10台に1台はここで離脱していくことがわかる。さらにその頃を境に下降が加速していき、5年目には85%を割り込み、6年目には生存率は65%となり、3台に1台は6年使えない計算だ。さらに「6年を超えた場合に信頼できるようなデータは十分集まらなかったため」6年目以降の数字は予測となるものの、「HDDの生存率が50%を下回るのは、6年9カ月になる」とも伝えているという。

デジタルの象徴でもあるPCのHDDも、中身は物理的なものだ

HDDが6年もたないとなると、例えば我が子の中学校入学を祝ってPCを買ってあげたとしても、その子が高校を卒業する頃には買い替える必要が出てきている可能性が高いわけだ。6年を長いと見るか短いと見るかは人それぞれであり、故障する確率が高くなっているからと言って必ず買い替えなければならないわけではないのだが、大事なデータが消えてしまう可能性を秘めたHDDを使い続けるのはかなりのチャレンジャーと言わざるを得ない。

ネット上からもこの発表に対し、「PCサポートに携わる方は読んでおいて損はないと思う」「確かに『いずれにせよいつかは必ず壊れる』から、とにかくバックアップですわ」「今、ハードディスクが物理的に死んだら(仕事的に)死ぬな、と思いつつ、ちょこちょことしかバックアップしてないんだよな……」など、様々な反応が寄せられている。中でも「3年くらいでデータ移すのが無難だろうね」「3年で交換検討、4年で交換実施が一番安心できそうなサイクルではある」といったリスクを考えて3~4年で交換しようという声が多く聞こえてきていた。

また「この内容は24時間365日運用での4年90%生存という数値だと考えられる。これを時間に置き換えると『35,000時間が90%ライン、59,000時間が50%ライン』になる計算」と、今回の発表を個人ユーザーの視点に置き換えた尺度を提案するユーザーも。自分の使い方に合わせた見直しを提案する意見も見られていた。
読者のみなさんが仕事やプライベートで使っているPCは“何年モノ”だろうか。ご長寿のデバイスを使っている場合は、もしもの場合に備えてバックアップを検討してみるべきかもしれない。

出典元:ディスクドライブはどのくらい持ちますか?【Backblaze】
参照元:「結局HDDは何年間壊れずに動いてくれるのか?」をHDD故障率レポートで知られるBackblazeが解説【GIGAZINE

※サムネイル画像(Image:bro44_creative / Shutterstock.com

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