日本全国、どんな田舎でも利用できる金融機関として親しまれている「ゆうちょ銀行」。しかし、2022年1月17日から、現金を扱った払込みやATM手数料などが値上げさることになったのをご存じだろうか? そこで今回はゆうちょ銀行の手数料改定について詳しく解説しよう。大量の硬貨の取り扱いでも手数料がかかることがあるので、今すぐ田舎の両親にも教えてあげよう!
2022年1月17日からゆうちょ銀行の手数料が大幅改定!
日本全国に2万4,000店、ATM設置台数3万1,900台、通常貯金口座数1億2,000万口座(2021年3月末時点)を誇る「ゆうちょ銀行」。どんな田舎でも利用できる金融機関として親しまれているのはご存じだろう。
だが、そんなゆうちょ銀行も、長引く不況のなか経営見直しを迫られており、2022年1月17日から、現金を使った払込みなどの手数料が改正されたり新設されることになった。
今後は、窓口やATMでの払込みでも現金を使うと110円の手数料が加算されるほか、51枚以上の小銭を預入れると枚数に応じた手数料を取られることになる。
通帳やキャッシュカードを利用して払込む場合の料金に変更はないのは幸いだが、今後、郵便局で現金を使った預入れや払込みを行う場合は注意が必要となる。
また、貯金箱でコツコツと小銭を貯めている場合、大量の硬貨をゆうちょ銀行に持ち込んで入金するとき、手数料を取られてかなり目減りすることになる。
そこで今回は、ゆうちょ銀行の手数料改定について、その詳細を解説しよう。ゆうちょ銀行でムダに手数料を取られないように、今すぐ田舎の両親などにも教えてあげて!
【1】現金での払込みは手数料が110円高くなる!
今回の改正でまず気を付けたいのが、現金での払込みだ。2022年1月17日以降に窓口やATMにおいて払込みを行うと、現金の場合は1件ごとに手数料が110円ほど加算される。
たとえば、窓口で5万円未満の払込みを行なう場合、通帳やキャッシュカードからなら手数料は203円だが、現金を使うと手数料は313円となるのだ。
また、「料金受取人負担」の払込取扱票による払込みで、受取人が払込み料金を負担する場合でも、払込人が110円を支払うことになるので注意しよう。
【2】硬貨を51枚以上持ち込むと手数料を取られる!
小銭を貯金箱に貯めているは注意が必要だ。2022年1月17日以降にゆうちょ銀行の窓口において、預入れや払込みなどで硬貨を大量に持ち込むと、枚数に応じた手数料「硬貨取扱料金」を取られるのだ。
硬貨50枚までは手数料を取られないが、51〜100枚は550円、101〜500枚は825円、501〜1,000枚は1,100円の手数料が必要となり、以降500枚ごとに550円が加算される。
仮に100枚の10円硬貨(1,000円)を持ち込むと手数料を550円も取られるので大損することになるぞ! 十分気を付けよう。
また、ゆうちょATMでの預入れ&払戻しにおいて硬貨がある場合は、ATM硬貨預払料金も取られることになった。預入れの場合、硬貨25枚までは110円、25〜50枚で220円、50〜100枚で330円の手数料が取られる。また、硬貨を伴う払戻しも1枚以上で110円の手数料がかかる。
【3】ATM手数料も値上げ! 日曜日は要注意
ゆうちょATMは、ゆうちょ銀行だけでなく、駅やショッピングセンター、ファミリーマートなどにも設置されていて便利だが、今後は手数料に注意が必要だ。
郵便局やゆうちょ銀行に設置されたATMはこれまでどおり無料だが、今後は駅やショッピングセンター、ファミリーマートのATMでは、日曜日に110円の手数料が取られるので注意したい。
しかも、硬貨の預入れ&払戻しが可能な時間帯も変更され、平日7時〜18時に短縮されるほか、土・日は不可となる。
さらに、コンビニに設置してあるATM・CD提携サービスについても、ゆうちょ銀行の預入れ&払戻し手数料が110円値上げされる。とくにイーネットATMは平日・土曜の手数料が無料で利用できたのに、今後は220円かかるので要注意!
●一部商品・サービスの料金新設・改定については→こちら
●各種払込みサービスを現金で利用する場合の料金加算(PDF)は→こちら
●硬貨取扱料金の新設(窓口での取り扱い・PDF)は→こちら
●ATM利用料金の新設(PDF)は→こちら
●ATM・CD提携サービスの手数料改定(PDF)は→こちら