世間のATM離れが加速! キャッシュレス決済が現金払いのシェアを大幅に上回る

マイボイスコム株式会社は2021年12月1日~5日、2回目となる「ATMの利用」に関するインターネット調査を実施し、10,018件の回答を集めた。決済方法では近年、現金に代わってクレジットカードやQRコード決済といったキャッシュレス決済での支払いが主流となりつつあるなか、人々のATMとの関わり方にも変化はあったのだろうか。気になる調査結果を見ていこう。

第2回調査で「現金」利用者は大幅減少

キャッシュレス決済の利用者が増えたのはこのグラフを見ても明らかだ。2019年1回目の調査から、現金は17.5%マイナス、クレジット、電子マネー、スマホ決済は逆に約20%近くアップしている(マイボイスコム調べ)

まず初めに「店頭での商品・サービス代金支払い方法で、あなたが直近1年間に最も多く利用したものをお聞かせください。※仕事関連での支払いは除く」という質問では、2019年1月の第1回調査と2021年12月の第2回調査とで大きな違いが出た。前回調査では「現金」と回答した人は53.2%と半数以上だったが、今回は35.7%と大幅に割合をダウンさせた。その代わり増加したのが、「クレジットカード」や「スマホ決済」だ。ちなみに「電子マネーのカード」を利用する人は微増という結果だった。

前回と今回の調査での決定的な違いは、やはり「コロナ禍」だろう。コロナ禍の調査となった今回の調査では、人々が人との接触を減らすよう配慮していることが数値でも明らかとなった。

ATMや窓口の利用者減少。利用実店舗の影薄く

(Image:prtimes.jp)

「ATMでの振込・振替」は前回調査時から11.4ポイントも減少した

次に「あなたは、直近1年間に次のような方法で送金(振込・振替など)をしましたか。※仕事関連以外でお聞かせください(複数回答可)」という質問の調査結果について見ていこう。「インターネットバンキングでの振込・振替」が45.9%と最も多く、次いで「ATMでの振込・振替」が31.9%、「直近1年間では送金はしていない」26.6%、「窓口での振込・振替」11.8%という結果となった。前回調査と比較すると、「ATMでの振込・振替」は43.3%から31.9%と大幅ダウン。「窓口での振込・振替」も15.1%から11.8%へと減少しており、実店舗の影が薄くなる結果となった。

さらに、直近1年間の「ATM利用者が利用したATMのサービス(複数回答可)」は、「現金の引き出し」が89.6%、「預け入れ」が66.2%、「通帳記入」が54.2%と続き、わざわざATMまで足を運ぶのは、行かざるを得ない理由があるからだということが明らかとなった。

前回調査の頃にはATMや窓口などの実店舗を何気なく利用していた人々も、2020年以降、他人との接触機会を意識的に減らすよう心がける人が増えてきていることは明らかだ。また、出掛けずとも振込や振替がスマホなどで簡単にできるならば、もし新型コロナが終息したとしても、あえて実店舗に出掛ける選択をする人は少数派になるかもしれない。今後はますます、スマホ操作だけで各種取引を済ませられるネット銀行の存在感が高まりそうだ。

出典元:ATMの利用に関するアンケート調査(第2回)【マイボイスコム

※サムネイル画像(Image:zepkatana / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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