「Windows 11」にアップグレードしたら、必ず最初にやっておきたいこと8選

「Windows 10」から「Windows 11」にアップグレードしたり、新しくWindows 11搭載パソコンを購入したら、Googleアカウントやメール、Wi-Fiなどの設定を行うだろうが、そのあとは自分が使いやすいように”躾(しつけ)”し直すことになる。しかし、Windows 11ではWindows 10とはGUIが大幅に変更されており、きっと最初は戸惑うことも多いはず。そこで今回は、Windows 11で最初に行っておきたい躾の仕方を8つ紹介しよう。

【1】Microsoftアカウントでサインインすればセキュリティを高めることができる

Windows 11ではパソコンを管理するために「Microsoftアカウント」か「ローカルアカウント」かを選択することになっている。

これは、AndroidスマホにおけるGoogleアカウントやiPhoneにおけるApple IDのようなものだが、Microsoftアカウントでサインインせず、ローカルアカウントを利用しているとWindows 11の強力なセキュリティ機能を利用できない。

Microsoftアカウントを利用する具体的なメリットとしては、まず「Windows Hello」を利用することで、指紋や顔認証によるサインインが可能となる。

次に、OSのインストールされているシステムドライブを暗号化できる。これが有効になっているかどうかは、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」で確認できる。

そして、パスワードを忘れたときでも、Microsoftアカウントの「回復ツール」を利用することで、データの復旧が可能になるのだ。

このように、Microsoftアカウントにはローカルアカウントでは得られないセキュリティ面でのメリットがあるので、Windows 11ではできるだけMicrosoftアカウントでサインインしておきたい。

Microsoftアカウントでサインインする方法1

Microsoftアカウントについての設定は、まずタスクバーの「スタート(Win)」ボタンを押して「設定」を開こう

Microsoftアカウントでサインインする方法2

設定画面左で「アカウント」を選択すると、Microsoftアカウントに関する設定を確認できる。「サインインオプション」もここで確認できるぞ

【2】最初から入っている不要なアプリを削除する

Windows 11にアップグレードして「スタートメニュー」を開くと、「Spotify」「Disney+」「Amazon Prime Video」「TikTok」「Instagram」「Facebook」といったアプリがプリインストールされているのが確認できる。

たとえば、筆者にとって「Amazon Prime Video」や「Facebook」あたりはよく使うので問題ないが、「Disney+」や「TikTok」などは不要なので削除したい。

そんなときは、「スタート」ボタンを押して表示された不要なアイコンを右クリックして、「アンインストール」を選べば、簡単に削除することができるのだ。

最初から入っている不要なアプリを削除する方法1

Windows 11では、「Spotify」「Disney+」「Amazon Prime Video」「TikTok」「Instagram」「Facebook」といったアプリがたくさんプリインストールされている

最初から入っている不要なアプリを削除する方法2

不要なアプリは右クックして「アンインストール」を選択すれば簡単に削除できる

【3】タスクバーに表示されている不要なアイコンを削除する

Windows 11のタスクバーには最初から「スタート」「Microsoft Edge」「Microsoft Store」「タスクビュー」「ウィジェット」「チャット」などが並んでいる。

しかし、「ウィジェット」「チャット」「検索」などは使わない人も多いので、その場合はタスクバーからアイコンを削除してしまえばいい。

「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」を開いて、削除したいアプリをオフにすれば、タスクバーに表示されなくなる。

タスクバーに表示されている不要なアイコンを削除する方法1

Windows 11のタスクバーには「スタート」「Microsoft Edge」「Microsoft Store」「タスクビュー」「ウィジェット」「チャット」などが配置されている

タスクバーに表示されている不要なアイコンを削除する方法2

設定から「個人用設定」を開いて「タスクバー」を選択(上写真)。次に、表示された項目で不要なアプリをオフにすれば、タスクバーには表示されなくなる(下写真)

【4】「スタートメニュー」の空いているスペースによく使うフォルダーのアイコンを表示させる

Windows 11のスタートメニューは簡素化されて、かなりスッキリしている。上部にはアプリの一部、下部には最近開いた写真やドキュメントが表示されている。そして左下にユーザープロフィール、右下には電源ボタンがあるだけだ。

しかし、このスタートメニューの下のスペースには、よく使うフォルダーや設定ボタンなどを追加することができるのだ。

まず、「設定」→「個人用設定」→「スタート」→「フォルダー」を選択。すると「スタートメニュー」の下部に項目が表示されるので、追加したいものをオンにすればいい。

また、「設定」→「個人用設定」→「スタート」画面では、「最近追加したアプリを表示する」や「よく使うアプリを表示する」など、スタートメニューのカスタマイズが可能なのでチェックしてみよう。

「スタートメニュー」の空いているスペースによく使うフォルダーのアイコンを表示させる方法1

Windows 11では「スタートメニュー」がずいぶんスッキリした。いちばん下のスペースが空いているので、ここによく使うアイコンを追加してみよう

「スタートメニュー」の空いているスペースによく使うフォルダーのアイコンを表示させる方法2

まずは「設定」→「個人用設定」→「スタート」→「フォルダー」を選択する

「スタートメニュー」の空いているスペースによく使うフォルダーのアイコンを表示させる方法3

フォルダー画面では「設定」「エクスプローラー」「ドキュメント」などの項目が表示されているので、よく使うものだけをオンにしよう

「スタートメニュー」の空いているスペースによく使うフォルダーのアイコンを表示させる方法4

スタートメニュー右下の電源アイコンの横のスペースに、よく使うフォルダーや設定などのアイコンが追加された

【5】「OneDrive」のバックアップ設定をオフにする

MicrosoftアカウントでWindows 11にサインインすると、「OneDrive」機能が使える。これで5GBのクラウドを無料で利用できるようになる。

たとえば、同じアカウントでサインインしているパソコン同士(会社パソコンと自宅パソコンなど)なら、OneDrive経由でデータの共有が簡単にできてとっても便利だ。

しかし、OneDriveを使っていると自動的に「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」フォルダが同期されるようになり、勝手にバックアップされてしまう。

もし、ほかのクラウドを使っていたり、複数のパソコンを利用しないのであれば不要なので、OneDriveの自動バックアップ設定はオフにしてしまおう。

まず、タスクバーにある「OneDrive」アイコンをクリックし、「ヘルプと設定」から「設定」を選択。上部タブで「バックアップ」を選び、「バックアップを管理」を選択しよう。

すると、「フォルダーのバックアップを管理」画面が表示されるので、3項目すべて「バックアップを停止」をクリックすればいい。

「OneDrive」のバックアップ設定をオフにする方法1

タスクバー右にある「OneDrive」アイコンをクリック。次に、「へルプと設定」を押すとメニューが表示されるので、「設定」をクリックしよう

「OneDrive」のバックアップ設定をオフにする方法2

設定画面では「バックアップ」タブを選択し、「バックアップを管理」をクリックする

「OneDrive」のバックアップ設定をオフにする方法3

「デスクトップ」「ドキュメント」「写真」の3項目の「バックアップを停止」を押せばOKだ

【6】マウスの右クリックメニューをWindows 10の仕様に戻す

Windows 11を使い始めると、右クリックで表示されるメニュー(コンテキストメニュー)が簡素化されている。そのため、「その他のオプションを表示」をクリックしないと、Windows 10でお馴染みの機能が呼び出せないのがイライラする。

そんなときは、Windows 11の右クリックメニューをWindows 10のような仕様に戻してみよう。

「スタート」ボタンを右クリックして「Windowsターミナル」を選択すると、黒いウインドウが開くので、ここに特殊なコマンドをコピー&ペーストすればいい。

特殊コマンドや詳しい手順については→こちらで解説している。

マウスの右クリックメニューをWindows 10の仕様に戻す方法

Windows 11では右クリックで表示されるメニューが、かなり簡易的なものになっている(写真左)。これは特殊なコマンドでWindows 10のような仕様に変更することができる(写真右)

【7】スタートボタンをWindows 10のように左端に寄せる

Windows 11では「スタート」ボタンが中央に配置されており、これに違和感を覚える人も多いだろう。どうしても慣れないなら、使い慣れたWindows 10のように左側にスタートボタンを移動させてみよう。

「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」画面を開き、「タスバーの動作」部分で「タスクバーの配置」を「左揃え」に変更すればOKだ。

たったこれだけで、スタートボタンの位置がWindows10と同じ左端に表示されるようになる。

スタートボタンをWindows 10のように左端に寄せる方法1

「個人用設定」→「タスクバー」画面を開き、「タスバーの動作」部分で「タスクバーの配置」を「左揃え」に変更するだけでOK!

スタートボタンをWindows 10のように左端に寄せる方法2

すると、簡単にWindows 10で使い慣れたスタートボタン配置に変更された。やっぱりこれだよ~!

【8】壁紙をお気に入りの写真にしたりダークモードに変更する

Windows 11ではWindows 10と同じように、背景の壁紙やカラーを自分好みで変更したり、画面をダークモードにすることができる。

まず、壁紙を変えるには「設定」→「個人用設定」→「背景」画面を開き、「写真の選択」で「写真を参照」をクリックして、好みの写真を選択すればOK。

次にパソコンのウインドウなどを黒くする「ダークモード」に切り替えてみる。こちらも「個人用設定」を開いたら「色」を選択し、「モードを選ぶ」で「ダーク」を指定するだけでOKだ。

壁紙をお気に入りの写真にしたりダークモードに変更する方法1

壁紙の変更は、まず「設定」→「個人用設定」→「背景」画面を開き、「写真の選択」で「写真を参照」をクリックする

壁紙をお気に入りの写真にしたりダークモードに変更する方法2

次に、設定したい写真のフォルダを選択して、写真を指定したら「画像を選ぶ」を押そう

壁紙をお気に入りの写真にしたりダークモードに変更する方法3

壁紙を自分好みの写真に変更できた。こうすることで、より自分のパソコンへの愛着が増すだろう

壁紙をお気に入りの写真にしたりダークモードに変更する方法4

ダークモードは、「設定」→「個人用設定」→「色」画面を開き、「モードを選ぶ」から「ダーク」を選択するだけでOKだ

壁紙をお気に入りの写真にしたりダークモードに変更する方法5

こちらが真っ黒な「ダークモード」。薄暗い場所でパソコンを使うときは、こちらのほうが目がチカチカしなくていいかも

※サムネイル画像(Image:sdx15 / Shutterstock.com)

文=すずきあきら/編集・ライター

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