マッチングアプリ等にいる「ロマンス詐欺師」の特徴とは? ノートンが明らかに

インターネット上での出会いや、出会いを装う詐欺「ロマンス詐欺」の実態について、セキュリティブランド「ノートン」を提供するノートンライフロックが、日本国内の18歳以上を対象にオンライン調査を実施。日本人の約4人に1人が利用経験のあるマッチングアプリで広がる「ロマンス詐欺」の詐欺師がとるステップが明らかになった。

ロマンス詐欺の多いアメリカでは、2020年のロマンス詐欺の被害報告件数が約3万件、被害額は3億400万ドル(日本円で約374億円!)にものぼることが明らかになっている。日本においても2020年には相談件数が前年と比べて2.3倍に増えるほど横行しているという。
今回は、そんなロマンス詐欺の実態と特徴についてお伝えしていきたい。

マッチングアプリでプロフィールを偽る人も多く、約5人に1人がマッチングを解除

約4人に1人(23%)が、マッチング後に相手のことを調べた経験があると回答。これからはもっと必要なのかも

ロマンス詐欺が増えている要因には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大があるという。アメリカの連邦取引委員会(FTC)は、「コロナ禍で人と会う機会が減り、オンライン上でのコミュニケーションが増えたこと」を要因に挙げている。コロナ禍の「人と会いづらい」状況が、詐欺師にとって「会わない口実」を作りやすくなっているようだ。

実はここにロマンス詐欺のポイントがあり、何らかの理由でコミュニケーションが始まり、何かしらの理由で「金銭が必要」との連絡が入る。ただし、会わない口実とともに。その後、金銭を振り込んだら連絡がつかなくなる…。これがロマンス詐欺の大まかな流れ。とくに近年はマッチングアプリを利用したロマンス詐欺が増加しているという。

ノートンライフロックが実施したオンライン調査の結果をまとめた「ノートン サイバーセーフティ インサイト レポート2022(オンラインでの出会い篇)」によれば、マッチングアプリを利用したことがある人のうちの23%、およそ4人に1人がマッチング後に相手のことを調べた経験があり、19%(約5人に1人)は相手について調べて得た情報がきっかけで、マッチング解除やデートを断った経験があるという。

その理由としては、相手が「自分の情報(年齢、身長、所在地など)について嘘をついていることを知った(10%)」、「SNS上で不快な投稿をしていた(5%)」等が上位となった。

詐欺師が狙っているのは、シングル、話の糸口がある、経済的余裕がある、という人。周囲にこんな人いないだろうか(画像は「株式会社ノートンライフロック」プレスリリースより引用)

ロマンス詐欺の詐欺師が狙いがちなターゲットの特徴として同社が挙げたのは3つ。

1つ目は「家族・パートナーとの写真がない」。ターゲットの周囲に相談しやすい相手がいるとやりづらいのだろうか。2つ目が「ペットの写真がある」。ペットなど共通の話題があると最初から相手と盛り上がりやすいというのは、一般でも詐欺の世界でも共通のようだ。3つ目には「車・家・高級品の写真がある」。お金のありそうに見える人を狙う、というのは外観が立派な家に忍び込む泥棒と同じ発想と言えそうだ。

この3つの条件を見ていてなんとなく思い浮かんだのは、妙齢の女性芸能人のSNSアカウントだった。芸能界では「1人が寂しくなってペットを飼い始めた」と公言する人をたびたび見かけるが、タイプとしてはそうした人がロマンス詐欺に引っかかりやすいかもしれない。だが芸能界で活躍している人であれば日頃からイケメン芸能人を見ることも多く、素人に毛が生えた詐欺師にときめくかは疑問だ。さらに業界の友人とのつながりも強そうで、即座に周囲から止められそうだ。

と考えると、一番ターゲットになりやすいのは芸能人のような振る舞いをしながら上記の特徴を持っている一般人か…?一番「それロマンス詐欺じゃないですか?」と指摘しづらそうなタイプへと着地してしまったが、読者のみなさんの周囲にそんな人がいた場合は詐欺に遭わないように祈っておいてほしい。

出典元:ノートンライフロックは→こちら

オトナライフ編集部
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