3G端末「ガラケー」の利用者は、2021年9月末時点で2,200万件もあるそうだ。しかし、いつまでもガラケーが使えると思ったら大間違い。まず、2022年3月末でKDDI(au)が3Gサービスを終了するのを皮切りに、ソフトバンクやドコモも次々と3Gサービスを終了させることになっている。そこで今回は、3Gサービスがいつ終了され、今後どうすればいいのかを解説しよう。
3Gサービスが終了したらその後はどうなるの?
アナタは今、どんな携帯電話を使っているだろうか? 「4G」や「5G」に対応したケータイやスマホなら問題ないが、もし「3G」にしか対応しない3G端末「ガラケー」なら、早ければ今年3月末で通話もネット接続もできなくなる。
そもそも、「3G」とは「3rd Generation Mobile Communication System」の略で、日本語では「第3世代移動通信システム」と呼ばれるものだ。「4G」は第4世代、「5G」は第5世代ということになる。
日本で3Gサービスが提供されたのは2001年10月のこと。ドコモの3Gサービス「FOMA」は、当時としては高速な下り最大384kbpsの通信であった。
しかし、3Gサービスは開始から20年以上経過しており、すでに超高速5Gサービス(最大4.2Gbps)もスタートしているため、いよいよサービスを終了することになったというわけだ。
たとえば、auは今年3月末に3Gを停波するが、停波後は3Gしか対応しないガラケーは圏外となり、通話やデータ通信ができなくなるのである。
2022年3月末で3Gサービスを終了するauは一部のiPhoneまで使えなくなる!
auは、2022年3月31日に3Gサービス「CDMA 1X WIN」を終了する。これにより、CDMA 1X WIN対応機種とau VoLTE非対応のガラケーとスマホで、音声通話とデータ通信が利用できなくなる。
とくに注意したいのは、CDMA 1X WIN対応機種はガラケーだけなく、一部のスマホも含まれていること。たとえば、LTE非対応のiPhone 4sや、au VoLTEに非対応のiPhone 5/5s/5cなども利用できなくなるのだ。
しかし、au VoLTEに対応している機種なら、2022年4月以降も利用可能である。たとえば「AQUOS K SHF34」や「GRATINA KYF39/KYF42」「かんたんケータイ KYF41」「かんたんケータイライト KYF43」などはau VoLTE対応なので、今から程度のいい中古を探しておきたい。
なお、KDDIグループの「UQ mobile」についても、VoLTE非対応SIMカードはサービス終了となるので注意しよう。
■auケータイの乗り換え相談
・au携帯電話から→局番なし157
・au以外の電話から→0120-977-033(通話無料)
auでは無料で携帯電話を交換してもらえる!
auは2022年3月末で3Gサービスを終了するが、ガラケーユーザーはいったいどうすればいいのだろうか?
auでは数年前から3Gサービス終了を告知して乗り換えを促してきた。しかし、いまだにガラケーを使っているユーザーに対しては、au VoLTE対応携帯電話やスマホに無料で交換できるサービスを実施している。
無料交換の代替え機種には、2021年8月発売の京セラ「GRATINA(KYF42)」や2021年11月発売の「かんたんケータイライト(KYF43)」などが用意されているので、どうしてもスマホに乗り換えたくない高齢者なども安心だろう。
また、このタイミングでスマホに乗り換える人向けには、スマホが最大3万4,580円割引となるキャンペーンを実施しており、0円でスマホを入手できるのだ。
もし、何もせずに2022年4月1日を迎えると3G携帯は自動解約となり(解約料はかからない)、電話番号とメルアドは無料で保管されることになっている。
そのため、4月以降でも同じ電話番号でauの4G LTE/5Gに新規契約(事務手数料は無料)することが可能だが、その受付期間は2022年6月末までなので注意しよう。
ドコモやソフトバンクはVoLTE対応機種なら、3Gサービス終了後も利用可能!
2024年1月下旬に3Gサービスを終了する予定のソフトバンクや、2026年3月31日まで頑張るドコモは、いったいどうなるのだろうか?
ソフトバンクとドコモは、LTEかVoLTEに対応した機種であれば、3Gサービスが終了したあとも音声通話やデータ通信が利用可能。とはいえ、LTE対応でもVoLTE非対応の携帯電話は音声通話ができなくなるので注意したい。
ソフトバンクでLTEとVoLTEに対応するのは「DIGNO ケータイ3」「AQUOS ケータイ3」「かんたん携帯10」などがある。
ドコモでLTEとVoLTEに対応するのは「arrows ケータイ F-03L」「AQUOS ケータイ SH-02L」「カードケータイ KY-01L」などがあるので、今のうちに確保しておいたほうがいいかもしれない。
まとめ
いかがだろうか? 3Gサービス終了に向けてauは新型の携帯電話への無料交換サービスを行っているが、ドコモは2020年、ソフトバンクは2021年で、いわゆるガラケーの新型は投入していない。
もちろん、ソフトバンクやドコモも3Gサービス終了間際になれば、auと同じように0円で機種変更できるだろうし、ahamoやLINEMOといった格安プランへの乗り換え案内も行われるはずだ。
実は筆者もガラケーユーザーの一人だが、データ専用SIMのスマホと2台持ちなので、まったく焦ってはいない。このままドコモが3Gサービスを終了するまで使い続けるつもりだ。
しかし、ガラケーのみのユーザーはそんな悠長なことは言っていられない。今からガラケーをどうするのか真剣に考えたほうがよいだろう。
●総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和3年度第2四半期(9月末))(公式)は→こちら
●KDDI「3G携帯電話向けサービス「CDMA 1X WIN」を22年3月31日に終了」は→こちら
●au「無料交換機種のご案内」は→こちら
●ソフトバンク「3Gサービス終了のご案内」は→こちら
●NTTドコモ「「FOMA」および「iモード」のサービス終了について」は→こちら
※サムネイル画像は(「写真AC」より引用)