直近1年間に利用したスマホ決済アプリランキング、22年もPayPay一強時代が続くのか?

インターネット調査を中心に提供している伊藤忠グループのリサーチ会社・マイボイスコム株式会社は2月、6回目となる「モバイル決済」に関する調査を実施。その結果を3月4日に発表した。「直近1年での支払の方法」の質問では、「現金」が84.7%となり、2021年の前回調査と比べて微減。15%以上が現金を使わない「完全キャッシュレス民」になっている様子が伺えた。

今回は、そんなキャッシュレス決済ユーザーの中で人気のスマホ決済アプリについてお伝えしていきたい。

やはり断トツぶりがすごいPayPay 2022年も一強時代が続くのか

このようにスマートに決済する人たちが増えてきている

「直近1年間の支払い方法」では、前述の「現金」が84.7%となったほか、「クレジットカード」68.2%、「電子マネー」50.0%、「スマホ決済」47.7%という結果に。
イメージ通り若年層で比率が高いといい、「10~30代では各7割強、40・50代では各60%台」だと報告されている。

気になる「どの決済アプリが一番利用されているか」だが、「PayPay」が38.9%、「楽天ペイ」「d払い」「au PAY」が各10%台、「メルペイ」「LINE Pay」が各7%との結果だった。どの決済アプリを使うかは、個々人のライフスタイルによるところが大きいだろう。例えば、メルカリでよく売買するという人はメルペイ、楽天グループのサービスをよく利用する人には楽天ペイといった傾向が強く出ることになりそうだ。また、一番使われているPayPayは、やはり「あなたのまちを応援プロジェクトや全額戻ってくる!」などたびたび大規模な還元キャンペーンを行うなど支持されている要因かと推測される。

多数の人が使うことによりサービスの質があがると思うが、今後の展望やいかに(「マイボイスコム株式会社」調べ)

一方でスマホ決済を利用する人が多くなってはいるが、まだまだ完全に普及したとは言いづらい状況。その原因の一つに、スマホアプリ決済の種類の多さがあるのかもしれない。上記に記しただけでも6種類あり、1つに絞りきれないままキャンペーンによって使い分けているという人も多いのではないだろうか。

スマホ決済だけでなく、交通系ICカードやクレジットカードのICチップをかざすだけで支払いができたり、ソフトバンクやau、ドコモなど端末からキャリア決済する方法もあり、ますます自分に適した方法を見つけるのは難しく思える。

また、毎年行う調査で「今後、支払い時にスマホ決済アプリを利用したいか」との問いは、「利用したい」と「やや利用したい」の回答が毎年数ポイントずつ増えるに留まっている。

「利用したい」との声で聞かれるのは、現金を持たなくていい、支払いがスムーズ、接触がなくコロナ対策になる、少額でも使用可、ポイント取得やお得なキャンペーンがあるとのことだ。逆に「利用したくない」との理由は、スマホを開くことが面倒、個人情報の取り扱いが心配、極力ギガを使いたくないとのことだった。

利便性が大きく評価されていると思われる一方、少数派かもしれないが、スマホを開くことが面倒との意見もあるなど感じ方は人それぞれ。今後のスマホ決済業界のシェア争いは、そうした不便や不満を解消していく局面へと移りだしたのかもしれない。

出典元:モバイル決済に関するアンケート調査(第6回)【マイボイスコム株式会社

オトナライフ編集部
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