キャッシュレス決済最強の「クレカ決済」、利用率は高水準維持も「コード決済」の勢い止まらず

最近、多くの店舗でキャッシュレス対応のマークを見かけるようになった。以前はクレジットカードや電子マネーがほとんどだったが、今ではコード決済(QRコード)の「PayPay」や「楽天ペイ」など、決済可能な店舗もたくさんある。筆者が最近足を運んだパン屋には、現金とPayPayのみでの支払いが可能、という店もあった。

キャッシュレス決済が進むなか、みなさんはどの決済手段を利用しているのだろうか。そしてどんな場面でキャッシュレスによる支払いをしているのだろうか。気になるアンケート結果を覗いてみよう。

キャッシュレス決済、その保有率は!?

(「株式会社ジェーシービー」調べ)

 

株式会社ジェーシービーは、2021年9月に「クレジットカードに関する総合調査」の2021年度版の調査を実施した。本調査は、20代~60代の男女、学生を含む3,500人を対象に行われたインターネット調査だ。まずは、キャッシュレスの保有率から見ていこう。

最も保有率が高かったのはやはり「クレジットカード」で85.9%だ。クレカを利用することでポイントやマイルが貯まり、現金よりもオトクになるのが大きな魅力のひとつだろう。また、利用する店によっては割引サービスがあったり、所有しているだけで特典や付帯保険が使えるものもあり、「オトク感」という面でクレカを利用する人は多そうだ。

次に多いのが「電子マネー」で75.5%。保有率は年々減少傾向にあるが、それでも75.5%と多くの人が利用している。

注目なのが「コード決済」だ。2019年、2020年、2021年と保有率は急上昇を続けており、2022年度・2023年度あたりに電子マネーと順位が入れ替わってもおかしくないだろう。「コード決済」のサービスも増加傾向にあり、その利用者はさらに増えていくだろう。

筆者にとって意外だったのは「デビットカード」の保有率だ。24.3%という結果だが、もう少し多いと予想していた。カード利用時に即時決済されるデビットカードは、預金残高を超えて利用することができないため、クレカのデメリットでもある「使いすぎることがある」といった心配がない。利用明細も残るためお金の管理がしやすいデビットカードの保有率がここまで低いのは予想外だった。

恐らく多くの人が複数の手段を持っているであろうキャッシュレス決済。では、どのように使い分けているのだろうか。

どれを選んで使っている?業種別にご紹介

(「株式会社ジェーシービー」調べ)

今度は業種別の決済利用率だ。基本的にどの業種でも「クレカ」と「現金」の利用率が高い。特にクレカは、「百貨店・ショッピングセンター」では53.1%、「家電量販店」では54.7%と利用率が50%を上回っている。

そんななか、「コンビニエンスストア」では結果が他と異なった。「クレカ」の利用が25.0%に対して、「電子マネー」が31.2%、「コード決済」が29.2%と、消費者の利用頻度の高いコンビニでは、電子マネーとコード決済の利用が、クレカ利用を上回る結果となった。手軽な買い物で利用することの多いコンビニ。クレカは大きな金額の買い物でないと出しづらいというイメージがあるようだ。また、クレカでの支払いは電子マネーやコード決済に比べて、カードを読み込ませた後の通信時間もあって少しだが時間を要するようにも感じる。コンビニを利用する人の中には、時間がなくすぐに買い物を済ませたい、という人もいるだろう。そんなときにタッチ等ですぐに支払いが終わる電子マネーやコード決済を使っているのではないだろうか。最近では、クレジットカードのタッチ決済も以前と比べて普及してきているようなので、今後の利用率に注目だ。

2020年以降毎年行われている「クレジットカードに関する総合調査」。来年の結果が楽しみだ。

出典元:「クレジットカードに関する総合調査」2021年度版の調査結果を発表(PDF)【株式会社ジェーシービー

オトナライフ編集部
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