株式会社SheepDogが運営するITツール比較サイト「STRATE(ストラテ)」は2022年3月23日、「ポケベルの認知に関するアンケート」を実施。15歳〜29歳の男女300人
から回答を得た。今、若い人々の間で昭和レトロがブームとなっているが、昭和と平成のはざまの頃から普及し出したポケベルの存在は、どれほど認知されているのだろうか。
ポケベルの認知度は80%と、意外にも高かった!

「ポケベルを知っており、見たことがある」と「ポケベルという言葉は知っているが、見たことはない」の合計は8割にも及んだ(「STRATE」調べ)
調査結果の前に、ポケベルについて少し説明しておこう。ポケベルとはポケットベルの略で、1980年代後半から1990年代前半にかけて普及した小型の無線受信端末のことを指す。携帯電話やスマートフォンがなかった当時、ポケットに入れて持ち運べる便利な連絡手段として、女子高生をはじめ若者たちの間で大流行した。
しかし、このポケベル、受信はできるが送信はできなかった。公衆電話や固定電話からポケベルへ一方的に呼び出し信号を送ることはできるが、受信者が返事をしたいとなると、近くの公衆電話や家、職場などの固定電話へ駆け込んでメッセージを送信するしかなかった。しかも、送信できるのは数字のみなので、語呂合わせで伝えたいことを表現するしかないのだ。それと比較すると、現代のスマホの便利さたるものや…。ポケベル未使用者であっても想像に難くないだろう。
前置きが長くなってしまったが、ここからは調査結果を紹介していこう。まず「ポケベルを知っていますか?」という質問では、「ポケベルという言葉は知っているが、見たことはない」と回答した人が最多で57%。以降は「ポケベルを知っており、見たことがある」は23%、「ポケベルを知らない」は20%と続いた。
昨今のレトロ歌謡曲ブームもあってか、「ポケベルという言葉は知っているが、見たことはない」という人を含めて「知っている」が80%と、かなり多いという結果に。国武万里さんの歌う「ポケベルが鳴らなくて」は、タイトルにもポケベルが登場するので、この曲をきっかけに知ったという当時の若者も多いのではないだろうか。ちなみに、作詞を手がけたのは、今も昔も名曲を生み出し続けている名作詞家で、AKB48の総合プロデューサーでもある秋元康氏だ。