メインバンク口座ランキング、古参の銀行を抑えて「楽天銀行」が堂々2位! その強さの理由とは?

MMD研究所は2022年3月3日~4日、「銀行(インターネットバンキング)とネット銀行に関する調査」を実施。スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女672人から回答を得た。その結果から見えてきたのは、老舗の銀行の引けを取らない急上昇中のネット銀行の存在感だった。今回は、そんな銀行に関する調査結果をご紹介していきたい。

複数の口座を使い分ける人は8割も!

昔から利用している口座をあえて閉じるきっかけは、なかなかなさそうだ(​「MMD研究所」調べ)

まず、「現在口座を持っている銀行(インターネットバンキング)、ネット銀行で現在利用しているものは?(複数回答可)」と質問したところ、最も多かった回答は「ゆうちょ銀行などその他の銀行」が54.5%で最多。ついで「地方銀行」が45.1%、そして「都市銀行」と「ネット銀行」が同率で41.2%という結果となった。

ネット銀行とは、「楽天銀行」や「PayPay銀行」など、対面の店舗や独自のATMを持たず、PCやスマートフォンを使ったインターネット上での取引を中心として営業している銀行のことで、2000年以降登場した業態なので、比較的新しいものである。

(​「MMD研究所」調べ)

さらに「銀行口座を用途に応じて使い分けしている?」という質問では、「銀行口座を使い分けている」と答えたのは79.7%と8割近くにものぼり、一方の「銀行口座を使い分けていない/1つしか口座を持っていない」人は、20.3%と少数派であることが分かった。複数の口座を使い分けている人は身の回りでも多い実感があったが、新年度に伴う転居により自宅近くで利用できるATMが変わり、別の銀行口座を新たに作る必要が出てきたという人も少なくなさそうだ。

(​「MMD研究所」調べ)

銀行口座を使い分けている人に対しての「銀行口座を複数所有している理由は?(複数回答可)」の回答では、メインバンクでは「給与・年金などの振込」が53.5%と最も多く、ついで「クレジットカードの引き落とし」が42.8%、「生活費」が41.9%と、日々稼働する口座という位置付けとしている人が多いことが明らかとなった。一方のサブバンクは、「貯蓄」が32.3%と最も多く、ついで「緊急時・いざという時のため」が18.1%となった。普段は使わないつもりの口座をサブバンクと位置付けしている人が多かった。

「メインバンク口座ランキング」楽天銀行が堂々の2位

セブン銀行やイオン銀行など、流通系銀行のランクインも目立つ(​「MMD研究所」調べ)

ではここからは、人々が利用しているメインバンクのランキングをご紹介していこう。というのも、多くの人に選ばれる銀行は、便利だったり、手数料がお得だったりとメリットが多いはずなのだ。さっそく第5位は「住友SBIネット銀行」で投票率は12.0%だった。第4位は「三菱UFJダイレクト(三菱UFJ銀行)」で14.4%、第3位は「地方銀行」で27.7%、第2位は「楽天銀行」で31.5%。そして、第1位は「ゆうちょダイレクト(ゆうちょ銀行)」32.7%だった。

地方銀行やゆうちょ銀行といった昔からある老舗の銀行が上位に並ぶなか、新進気鋭のネット銀行である楽天銀行が堂々の2位にランクインした。楽天銀行を開設することで楽天ポイントの還元率がアップしたり、楽天グループが提供する他サービスの引落口座に指定することでポイント還元が受けられるなど、楽天グループ内での恩恵を手厚くしたことで、ネット銀行の新規口座開設合戦において、いかに楽天銀行が健闘したかが伺える結果となった。

やはり、ネット銀行業界でも、楽天グループの存在感は別格と言えそうだ。

出典元:銀行、ネット銀行利用者の79.7%が「銀行口座を使い分けている」2021年以降のメインバンクの変更、「変更していない」が92.6%【MMD研究所

※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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