ネットで「特殊詐欺」に引っかかり謎の外国人と会話した体験談の漫画が話題

「特殊詐欺」とは、電話やメールを巧みに利用し、一度も対面することなく、不特定多数の人から現金などをだまし取る詐欺である。警察や弁護士などを装って、架空の事件や事故の示談金を要求する特殊詐欺のひとつ、「オレオレ詐欺」なんかは、皆さんも一度は名前を聞いたことがあるのではないだろうか。こういった特殊詐欺の手口は年々巧妙になっており、いくら気を付けていても、ちょっとした心の隙に付け込まれてしまう人が後を絶たない。

2022年5月6日に投稿された、逆襲@gankilyuuさん「情けない話ですが詐欺に引っかかった漫画です・・この後はソフトをアンインストールしてWindowsは復元しました。あたしゃ情けないよ・・」というツイートには、自身が被害に合った詐欺の全貌をレポートした漫画が添えられている。この投稿にはあっという間に1000件近い「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちへの警鐘を鳴らした。

今回は、逆襲さんが被害に合ってしまった、インターネットを使った詐欺の手口と、詐欺に合わないための対策をご紹介したい。

インターネットを使った特殊詐欺

ある日、パソコンを使用していた投稿者の逆襲さんは、画面の右下に「あなたのPCは感染しています!クリックして詳細をご確認ください」などと書かれた不審なポップアップを発見する。そのポップアップをクリックすると、大音量の警告音とともに、音声の自動読み上げソフトで「このウィンドウを閉じると個人情報が危険にさらされます。この警告を無視しないでください」などの怪しげな文言が語られ、画面が固まってしまったそうだ。

(画像は「逆襲(@gankilyuu)さん」提供)

突然の出来事に慌てた逆襲さんは、画面上に記載されていた「Microsoft サポート問い合わせ先」と、書かれた電話番号に助けを求めたそうである。電話口にはカタコトの外国人が出たそうで、遠隔操作するソフトウェアをダウンロードするよう指示。「パニックになった日本人相手に、つたない日本語で親身に相談に乗ってくれている」と勘違いした逆襲さんは、電話口の外国人に感謝の気持ちすら芽生えたそうである。

そうして、うっかり遠隔操作を許してしまった逆襲さんだったが、途中で運良く「これは詐欺かもしれない」と気付き、やり取りをしながらネットでこの手口を調べたそう。そのおかげで、お金を請求される前に、被害を食い止めることができたようだ。

実際に、公式のMicrosoft のサポートでも、「リモートアシスタンス」という遠隔操作機能がある。パソコンになんらかの問題が生じた場合、画面共有や操作範囲を許可することで問題を解決してもらえるので、本来は非常に便利な機能なのだ。困った人の頼みの綱を詐欺に悪用するなんて、許し難い行為である。

特殊詐欺の手口の巧妙化

こういった、パソコンの画面に警告が現れ、サポート先へ電話するよう誘導する詐欺のことを「サポート詐欺」と呼ぶそうである。急にビープ音と呼ばれる警告音が鳴ることで、こちらも驚いてしまい、正常な判断がしにくい状況になってしまうのが、この詐欺の怖い所だ。

警視庁のホームページでは、万が一このような表示が画面上に出てきた時には、決して指示には従わず、電話もかけないようにと伝えている。変な音が鳴っても、画面いっぱいに警告のポップアップが出て来ても、まずは慌てずに、ブラウザを閉じる動作を試してみるようにとのこと。

もしも逆襲さんのように、画面を閉じることができない場合は、「Control+Alt+Delete」または「Control+Shift+Escape」でタスクマネージャを起動し、ブラウザを選択して「タスクの終了」をクリックすれば、ブラウザを閉じられるので、試してみて欲しい。

それすらも、できる自信がないという人は、ひとまずWindowsボタンを押し、パソコンを再起動するか、強制終了しても表示を消すことができる。

サポート詐欺の流れと対策

うっかり電話をつないでしまうと、逆襲さんと同じように「パソコンを調査する」などと言われ、遠隔操作ツールをインストールさせられてしまう。このタイミングで逆襲さんは、「あっ、これは詐欺だな」と気付いたわけだが、このまま進むと詐欺師側は、そのツールを使って、電話をかけた人のパソコン上でコマンドプロンプトを起動させ、なんらかのコマンドを実行する、という流れになるそうだ。

最終的に、詐欺師側は「調査の結果、ウイルス感染が判明した」などと虚偽の説明をして、有料サポート契約を結ぶように勧めてくるそうである。この契約に応じると、クレジットカードや電子マネーなどによる支払いを求められるので、注意が必要だ。

パソコンを使った詐欺の手口は、高齢者だけでなく、若い人でも引っかかりやすいと言われている。もしも自分のパソコンに、怪しげなポップアップや警告文が出てきた時は、とにかく冷静になることが一番だ。ノート型のパソコンであれば、いったん画面を物理的に閉じるなどして、家族や友人に相談するのも一つの手である。

不安を感じたら、警察の相談専用窓口や、消費者ホットラインに連絡すること。また、「知り合いの友人が特殊詐欺に関係しているとうわさで聞いた」や「特殊詐欺の闇バイトに誘われ、相手方と連絡先を交換した」など、ダイレクトに被疑者に関する情報をお持ちの場合は、迷わず「匿名通報ダイヤル」に伝えてほしい。

警察相談専用窓口:#9110
消費者ホットライン:188
匿名通報ダイヤル:0120-924-839

※サムネイル画像(Image:「逆襲(@gankilyuu)さん」提供)

花澤瑠衣
編集/ライター。猫が好き。趣味は読書と酒。数年間のハイボールブームを終えて、現在は空前の芋ロックブームを迎えている。おすすめの焼酎は、だいやめ。

Instagram:@lui0710

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