強すぎる「LINE」の利用率が驚異の8割超え! 10~50代のSNS利用傾向とは

連絡手段やコミュニケーションツールとして欠かせないSNSについて、2022年1月に行なわれた調査結果が発表された。代表的な5つのSNSのうち、全世代で圧倒的な利用率を誇っていたのは「LINE」だ。一方で、やや不名誉な印象が再び証明しまったのが「Facebook」だった。

今回は、そのようなSNSの利用率の特徴について考察していきたい。

LINEの利用率は他のSNSから頭ひとつ飛び抜ける

全体の約8割がLINEを日常的に使用している(「NTTドコモ モバイル社会研究所」調べ)

NTTドコモ モバイル社会研究所が、2022年1月に調査した「スマホ・ケータイ所有者のSNS利用動向」の結果をまとめて発表した。調査は、国内の15〜79歳の男女7,050名を対象に行なわれた。

「LINE」「ツイッター」「インスタグラム」「Facebook」「TikTok」の5つのSNSうち、月に1回以上利用しているものについて尋ねると、ダントツの結果となったのは「LINE」だった。実に利用率は81.6%。街中で5人に聞けば4人は使用している計算で、2位となった「ツイッター」(41.6%)と比べてもLINEの約半数に留まる。LINEが他のSNSの追従を許さないツールとなっていることがよくわかる結果となった。

また、LINEのすごいところは、世代差が比較的少ないところにもある。世代別の利用率のグラフを見ても、10代から70代にかけてゆるやかな減少傾向にあるものの、もっとも利用率が少ない70代でも約7割が利用している。高い水準で、全世代にまんべんなく利用者がいるという、他のSNSにない特徴を示す結果となった。

Facebookはやっぱり「おじさんのSNS」?

40代以降、Facebook利用率はほぼ変動しないのはすごい(「NTTドコモ モバイル社会研究所」調べ)

一方で、他のSNSは30代頃からガクンと利用率が下がってくる。10代で81.2%、20代で74.3%が利用していたツイッターも、30代になると51.2%に激減する。原因として想定できるのは生活スタイルの変化や「SNS疲れ」などによる離脱だろう。若い頃に感じていたほどの刺激がなくなり、学生時代の「友達がやっているからやろう」という付き合いからも解放されて、本当にやりたい人だけが残った結果、という考え方もできる。

他方で5つのSNSの中で特殊なのは、20代までの利用率が低く30代でピークを迎え、若者より「おじさん・おばさん世代」の利用率が高くなる「Facebook」だ。Facebookは実名性の高さからビジネスに利用されることも多く、30代以上の世代にアプローチするには有効なSNSとされている。一方で、若年層が飛びつく魅力には欠けており、年齢層の高い“おじさんのSNS”などと揶揄されることもあり、斜陽のイメージが拭えない。今回の調査でも、その傾向が再び証明されてしまったかたちだ。

Facebook といえば、「就職活動のマストツールだった」という30代前後の人たちもいるのではないだろうか。当時は意識の高い企業ほど率先してFacebookを活用していたこともあり、就活ではFacebookによる企業研究・情報収集がトレンドでもあった。その頃からしてみると、現代の10代にわずか12.8%しか利用されていない現状は大きな変化と言えるだろう。

こうしたツールは入れ替わっていくものなので、仕方ないことだ。しかし、Facebookの全盛期を知っているおじさん・おばさん世代にとっては、ややセンチメンタルになってしまう結果となった。

出典元:LINE利用率8割超え:10~50代まで8~9割が利用【NTTドコモ モバイル社会研究所

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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