「メルカリ」で個人情報を取られ、見知らぬ請求書がNP後払い届くツイートに反響

皆さんはフリマアプリを利用しているだろうか。欲しい商品が簡単に検索でき、新品未使用の品も多く販売されていることから、何か買う時にはまず、フリマアプリをチェックしてからという人も、最近は多いかも知れない。購入メインでアプリを使っている人もいれば、リサイクルショップへ持っていくよりも高値で買い取ってもらえることから、買いはしないが売りはするという人も中にはいるはずだ。

2022年5月30日に投稿された、葉桜@hzakura4121129さん「【注意喚起】メルカリなどで普通郵送にしたり、取引相手に対して匿名配送ではなく住所が分かるようなやり取りは気をつけて下さい!!!勝手に住所氏名使われてネット通販でNP後払い請求先にされます!見知らぬ請求書が2枚も来て調べて頂いたらメルカリでやりとりした方でした。」というツイートには、4.9万件以上の「いいね」がつき、多くのツイッターユーザーたちからの反響を呼んでいる。

今回は、こちらのツイートの詳細と、投稿に寄せられた様々な意見をご紹介したい。

フリマアプリの送料について

メルカリやラクマなどのフリマアプリは、顔や住所を明かさずに不用品の売買が出来るのが魅力のひとつだ。しかし、中には普通郵便での発送を行うユーザーも多い。薄型や小型のものであれば、メルカリが用意した専用ボックスを使うなどして発送すればいいのだが、絶妙なサイズ感の物だと、住所や氏名などが必要な通常の郵便で発送する方が、送料が安くなったりもする。

知らない人に個人情報をあかすなんて、大半の人は危険だと思うかも知れない。しかし、フリマアプリのユーザーは、転売目的の利用者以外は、家の不用品を整理するために活用している人がほとんどなので、送料や手数料などの細々した支払いはなるべく安く抑えたいのが本音である。

そうしたユーザーの節約したい気持ちに付け込んで、発送情報から個人情報を抜き取り、別の物を購入する詐欺が行われているらしい。もちろん、自分が売る側ではなく、商品を買う側であっても、住所と名前を開示することがあるので注意が必要である。

実際におこった詐欺の手口とは?

NP後払い

(画像は「NP後払い」購入者向けサイトより引用)

今回、投稿者の葉桜さんが合った詐欺は、NP後払いという方法を利用したものだそうである。NP後払いとは、購入した商品が手元に到着後、自宅へと郵送される請求書を使ってコンビニなどから料金の支払を行う方法だ。

ネット通販での買い物は、プレゼント用に対応するために、配達先と請求先を分けることができる。この方法で買い物を行うと、住所・名前・電話番号さえあれば、商品は詐欺師側に届き、請求書だけが当事者に届くということも起こってしまうのだ。

実際にメルカリでの取引を通じて、住所と本名を相手に知られてしまった葉桜さんは、「請求先の住所氏名は確かに私でしたが、電話番号は適当だった」と追記している。
もしも、運悪く自分がこういった詐欺に合ってしまった場合は、請求書に記載されている店舗へ、すぐに荷物の発送情報を確認するようにして欲しい。

このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「これが怖いから匿名取引オンリーにしてる……(出品する場合も同様に)」と、フリマアプリでは自衛を欠かさないというコメントや、「貴重な情報ありがとうございました!今まで配送方法は金額面しか気にしていなかった。らくらくメルカリ便という点も意識して利用したいと思います」など、投稿者の注意喚起に対する感謝の声が寄せられている。

発送時に住所を書かずに送る方法

送料に関してだけ言うと、ヤフオクでは購入者が負担する方が多いのに対し、なぜかメルカリでは初期の頃から送料込みで出品する文化が根付いている。もちろん、メルカリでも送料を着払いに設定することは出来るが、そうするとあまり売れなくなってしまう。

買う側からすると、購入する商品の値段が一目で分かるので嬉しいシステムだが、出品者側の負担が増える仕組みとなるっているのは一目瞭然である。では、どうすれば個人情報を明かさずに、なるべく安く発送できるのだろうか。

ツイッター上では、こうした個人情報を抜き取る詐欺の対策について、「普通郵便、ゆうパック、ゆうパケット、速達、特定記録などは差出側の住所を書かず『○○様注文分』や『同上』などと書いて送ることができますので、ぜひ試してみてください!特定記録、ゆうパケットは追跡番号がつくのでおススメです。」という、有益な情報を教えてくれるユーザーも現れていた。

個人情報は大切に

メルカリに限らず、ほかのフリマアプリを利用する場合でも、基本的にはなるべく匿名配送を行い、発送料の関係で困った時は、先ほどの『○○様注文分』や『同上』などを使って送るように徹底することが大切である。個人情報は一度漏れると、どこで勝手に使われてしまうか分からない。

かつて筆者は、実家で飼っていた犬宛に、なぜか小学生向け通信教育の案内冊子が届き続けていた過去がある。いつの間にか犬が人間として登録されている状況も非常に謎だが、それはまぁいい。問題は恐らくどこかのタイミングで漏れた情報が、別の団体に売られた可能性が高いということだ。犬の情報ですらこの有様なので、人間の個人情報は、より厳重に管理しておくに越したことはないのである。

もちろん、フリマアプリのユーザーは悪い人ばかりではない。商品を購入した際に、ちょっとした手書きのメッセージが添えられていたりすると、「丁寧で真面目な人なんだな」「きっと優しい人なんだろうな」と、顔も知らない相手に尊敬の念すら覚えることさえある。

便利なツールを上手く使っていくためには、人間側が不測の事態に備えることが何よりも大切だ。詐欺を働く人は心の隙をつくので、思いがけない落とし穴に注意し、読者の皆さんには今後も楽しくフリマアプリを活用していただきたい。

花澤瑠衣
編集/ライター・動画ディレクター。SNS全般が得意。推しスマホはGooglepixel。猫が好き。趣味は読書と酒。ルポタージュばかり読んでいる。

Instagram:@lui0710

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