2022年6月16日から、人気No,1のフリマアプリ「メルカリ」は、送料の大部分を値上げすると発表した。この送料改定では、人気の匿名配送「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」も対象になっている。送料込みで出品していれば、送料の値上げ分だけメルカリでの利益が減ってしまうのだ。そこで今回は、ライバルの「楽天ラクマ」「PayPayフリマ」などと送料を徹底比較してみたいと思う。
メルカリの送料が6月16日から最大150円も値上げに!
メルカリが、2022年6月16日から配送サービスの利用料金を値上げするのはご存じだろう。今回の改訂では、なんと最大150円も値上げされることになった。
メルカリでは、出品の際に商品が売れやすくなるよう、送料を出品者負担にしていることが多いと思うが、今回の送料値上げで利益が減ってしまうことに……。
●メルカリびより「メルカリ便の配送サービス利用料金改定のお知らせ」→こちら
というわけで、この送料値上げを機に「楽天ラクマ」「PayPayフリマ」といったライバルのフリマアプリに乗り換えてしまおうと考えている人も多いのではないだろうか?
実際、販売手数料もメルカリが10%といちばん高く、「楽天ラクマ」は6.6%、「PayPayフリマ」は半額の5%なのだ。
サービス | 販売手数料 | 1000円の商品が 売れた場合の販売手数料 |
メルカリ | 10% | 1,000円×10%=100円 |
楽天ラクマ | 6%+税 | 1,000円×6%+税=66円 |
PayPayフリマ | 5% | 1,000円×5%=50円 |
3大フリマアプリの販売手数料を比較してみた。PayPayフリマは5%でなんとメルカリの半額! 楽天ラクマもアリも6.6%なのでメルカリよりは安くつく(表は各フリマアプリサイトで調査して編集部で作成)
ヤマト運輸の送料はPayPayフリマが圧倒的に安い!
3大フリマアプリの「メルカリ」「楽天ラクマ」「PayPayフリマ」は、それぞれ独自の配送サービスを提供している。
送料込みで出品することが多いフリマでは、送料が利益に直結する。そこで今回は、各フリマアプリで利用できる配送サービスのヤマト運輸と日本郵便の料金を比較してみたいと思う。
まずはヤマト運輸から見ていこう。4サイズで厚さ3cm以内、重さ1kg以下の「ネコポス」については、PayPayフリマが170円と最安値。メルカリは210円でいちばん高くなる。
専用箱を使う厚さ5cmまで対応の「宅急便コンパクト」でもPayPayフリマがもっとも安く380円、いちばん高いのは楽天ラクマで530円もする。
また、宅急便に関しても、PayPayフリマがいちばん安く、楽天ラクマがもっとも高いという結果になった。ただし、楽天ラクマだけが180サイズと200サイズにまで対応しているのは評価できるだろう。
■ヤマト運輸
フリマ | メルカリ | 楽天ラクマ | PayPayフリマ |
配送サービス | らくらくメルカリ便 | かんたんラクマパック (ヤマト運輸) |
おてがる配送 (ヤマト運輸) |
ネコポス (A4サイズ、厚さ3cm以内、重さ1kg以内) |
210円 | 200円 | 170円 |
宅急便コンパクト (専用箱が必要、A4サイズ、厚さ5cm以内) |
450円 | 530円 | 380円 |
宅急便(60サイズ) (重さ2kgまで) |
750円 | 800円 | 700円 |
宅急便(80サイズ) (重さ5kgまで) |
850円 | 900円 | 800円 |
宅急便(100サイズ) (重さ10kgまで) |
1,050円 | 1,150円 | 1,000円 |
宅急便(120サイズ) (重さ15kgまで) |
1,200円 | 1,350円 | 1,100円 |
宅急便(140サイズ) (重さ20kgまで) |
1,450円 | 1,550円 | 1,300円 |
宅急便(160サイズ) (重さ25kgまで) |
1,700円 | 1,800円 | 1,600円 |
宅急便(180サイズ) (重さ30kgまで) |
2,100円 | ||
宅急便(200サイズ) (重さ30kgまで) |
2,500円 |
ヤマト運輸のサービスを比較してみた。もっとも安いのは最後発のPayPayフリマ。ネコポスではメルカリがいちばん高いが、それ以外は楽天ラクマが高いことが分かる。ただし、楽天ラクマは180サイズと200サイズにも対応する(表は公式サイトの調査結果を編集部でまとめたもの)
●楽天ラクマ「【かんたんラクマパック(ヤマト運輸)】について」→こちら
●PayPayフリマ「おてがる配送(ヤマト運輸)の料金」→こちら
ゆうパックでもPayPayフリマが安いが、大きい商品なら楽天ラクマがお得に!
次に、日本郵便の送料を確認してみよう。まず、3辺が60cm以内(A4)で厚さ3cm以内、重さ1kg以内の「ゆうパケット」は、PayPayフリマがもっとも安く175円、メルカリは230円と55円も高い。
重さ2kgまでOKな「ゆうパケットポスト」でも、PayPayフリマと楽天フリマが175円なのに対し、メルカリは215円と40円ほど高くなるのだ。
専用箱が必要でサイズはB5より一回り小さいが、厚さ7cmまでOKな「ゆうパケットプラス」は、PayPayフリマで扱っておらず、楽天フリマが最安値。
大きな荷物を送れる「ゆうパック」でもPayPayフリマが安いが、160サイズ以上になると楽天フリマが最安値となる。また、メルカリは120サイズ以上には対応していない。
■日本郵便
フリマ | メルカリ | 楽天ラクマ | PayPayフリマ |
配送サービス | ゆうゆうメルカリ便 | かんたんラクマパック (日本郵便) |
おてがる配送 (日本郵便) |
ゆうパケット (A4サイズ3辺が60cm以内、厚さ3cm以内、 重さ1kg以内) |
230円 | 180円 | 175円 |
ゆうパケットポスト (専用箱が必要、A4サイズ3辺が60cm以内、 厚さ3cm以内、重さ2kg以内) |
215円 | 175円 | 175円 |
ゆうパケットプラス (専用箱が必要、B5程度、厚さ7cm以内、 重さ2kg以内) |
455円 | 380円 | |
ゆうパック(60サイズ) (重さ25kgまで) |
770円 | 700円 | 700円 |
ゆうパック(80サイズ) (重さ25kgまで) |
870円 | 900円 | 800円 |
ゆうパック(100サイズ) (重さ25kgまで) |
1,070円 | 1,150円 | 1,000円 |
ゆうパック(120サイズ) (重さ25kgまで) |
1,350円 | 1,100円 | |
ゆうパック(140サイズ) (重さ25kgまで) |
1,500円 | 1,300円 | |
ゆうパック(160サイズ) (重さ25kgまで) |
1,500円 | 1,600円 | |
ゆうパック(170サイズ) (重さ25kgまで) |
1,500円 | 1,800円 |
日本郵便のサービスを比較してみた。全体的に安いのはやはりPayPayフリマ。ゆうパケットやゆうパケットポストなどはメルカリがかなり高いのが分かる。また、楽天ラクマは160サイズ以上は最安値となっている(表は公式サイトの調査結果を編集部でまとめたもの)
●楽天ラクマ「かんたんラクマパック(日本郵便)のご利用方法」→こちら
●PayPayフリマ「おてがる配送(日本郵便)の料金」→こちら
まとめ
今回は3大フリマの送料を比較してみたが、いかがだっただろうか? もちろん、いくら手数料や送料が安くても売れないのであればフリマに出品する意味がない。
その点では、月間利用者数が2,000万を超える「メルカリ」の優位性は今後も揺るがないだろうが、もし、急いで商品を売却する必要がないなら、試しにライバルのフリマアプリの利用を検討してみてもよいだろう。
なお、今後も引き続きメルカリを利用するなら、少しでも利益を減らさないワザも知っておきたいところ。詳しくはこちらの記事を参考にしてほしい。
※サムネイル画像は(Image:「メリカリプレスキット」より引用)