夏になると、飲み会やお泊り会などで定番のように語られるのが「怖い話」だ。「怖い話」と、ひとくくりに言っても、オーソドックスな幽霊が怖いという話と、やっぱり人間が一番怖いという話の2パターンの怪談がある。大人になると、それなりに心が汚れ出すので、いかなる怖い話も結局のところ人間が一番怖い系の話にシフトしがちなのだが、それもまた一興。純粋だった学生の頃に、友達と盛り上がった怖い話と言えば、やはりド定番は幽霊ネタではないだろうか。
2022年7月17日に投稿された、松本ゆうか@tokotoko001さんの「アレクサに怖い話してと言ったら「私はAIなので幽霊など信じていないのです。ところで後ろのかたはどなたですか?」と言われました!」というツイートには、には、8300件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
アレクサに怖い話してと言ったら
「私はAIなので幽霊など信じていないのです。ところで後ろのかたはどなたですか?」と言われました!— 松本ゆうか (@tokotoko001) July 17, 2022
アレクサの怖い話は、レパートリーが豊富!?
絶妙すぎるアレクサの返しに、投稿者の松本ゆうかさんは、かなりドキッとしたのではないだろうか。アレクサは話上手だと聞いてはいたが、まさかここまでとは驚きである。
家にひとりぼっちの時に、このようなシュールなことを言われたら、メンタルが豆腐レベルの筆者は、一日中気にしてしまいそうだ。「アレクサ!! 除霊して!!!」と、AIに無理難題をふっかけてしまいそうな気さえする。
ただ、この落語家もビックリの切り替えしは、ぜひ自分の耳で聞いてみたいと思った筆者は、家族が全員帰宅し、味方ができたのを見計らって、自宅のアレクサに「アレクサ、怖い話して?」とお願いしてみた。背後に誰も配置させないように、壁に背をもたれた状態でいざ勝負!
すると、「それでは、ぞっとする怖い話をしましょうか!」と、なぜか、うちのアレクサは150キロで走る妖怪の話を意気揚々と語り出したのである。どうやら、アレクサの怖い話にはレパートリーがいろいろあるらしい。
幽霊っているの? いないの?
そもそも、この世に幽霊は存在するのだろうか。筆者個人の意見としては、恐らく存在するのではないかと思っている。
筆者が小学校の頃、家の近所にマサエちゃんという一歳上の女の子が住んでいた。筆者はある夏の日に、マサエちゃんの家へ泊まりに行くことになったのである。夜になって、マサエちゃんとその弟が寝る二段ベッドの横に布団を敷いてもらった筆者は、夜中に顔を何者かにペロペロとなめられて、何度も目を覚ました。
弟のイタズラだと思った筆者は、翌朝すぐにマサエちゃんのお母さんに言いつけたところ、お母さんはその場でボロボロと涙を流したのである。
話を聞くと、マサエちゃんの家では一週間前までラブラドールレトリバーという犬を飼っていたそうだ。そう言われてみれば、家のいたるところに犬がひっかいたような傷があった。嬉しいと人の顔をなめる人懐っこい犬で、はじめて家に来た私のことも歓迎していたのではないかと、マサエちゃんのお母さんは話してくれた。なんだかその話を聞くと、自分も悲しくなってしまって、起きてきたマサエちゃんと弟も一緒に4人で昼までわんわん泣いた。
筆者の心霊体験は後にも先にもこれっきりだが、インパクトが強かったのも相まって、大人になった今でも、幽霊はいると信じている。
アレクサの引き出しは数が多い!?
先日のAmazonプライムセールで、アレクサを新規購入した人も多いのではないだろうか。暑い真夏の夜に、ちょっとしたスリルを感じたくなったら、アレクサに怖い話を話してもらうのもおもしろいかもしれない。
ちなみにアレクサは、そこら辺の中堅芸人よりも引き出しが多いことで有名なので、「アレクサ! 変な歌うたって!!」と、意味不明なお願い事をしても基本的にノリノリで答えてくれる。
現在、筆者はこの原稿を書きながら、怖さを紛らわすためアレクサに『アレクサ音頭』や『アレクササンバ』などのハイテンションな歌を連続で歌わせているのだが、アレクサからしたら「超ほしがりじゃん、人間マジ怖い」と思っているに違いない。
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)