マイナンバーカード未取得者約5,500万人に対し、7月26日から9月上旬にかけて“QRコード付き申請書”の再々送付をする「マイナポイント第2弾」が発表された。2022年6月28日時点でカードの交付率は全体の45.2%にとどまるマイナンバーカード。今年度中に、ほぼすべての国民のマイナンバーカード取得を目指す政府の取り組みについてお伝えしていきたい。
マイナンバーカード未取得者約5,500万人に、QR コード付き申請書を再々送付スタート!
総務省はマイナンバーカードをまだ持っていない人約5,500万人に対し、7月26日から9月上旬にかけてQRコード付き申請書の再々送付すると発表。その内容によれば、9月末までにカード取得の申請を行うと、最大2万円分のポイントが付与される「マイナポイント第2弾」の普及促進事業が実施されるという。また各社の報道によれば、今回の申請書の送付では「70億円程度の費用がかかる」ということが伝えられている。
6月28日時点において、カードの交付率は全体の45.2%と国民の半数以下にとどまっている。今年度中にほぼすべての国民のマイナンバーカード取得を目指して政府が打ち出したのが、今回のQRコード付き申請書の再々送付である。
申請書のQRコードをスマホなどで読み取ることで、役所に行かずにカードの申請ができるほか、郵送でも申請できる。マイナンバーカードをQRコード付き申請書から、スマホで登録する方法についてはこちらで確認してほしい。
6月22日から9月末まで、1人だけでもCM効果の大きい有名人を4人もそろえて、「え? まだ? そろそろあなたもマイナンバーカード」というテレビCMの放映もスタートした。「マイナンバーカードナビゲーター」としてドラえもんまでが応援する、今回のマイナポイント第2弾の普及促進事業。
全国の商業施設でマイナポイントの申し込みイベントを実施して、出張申請受付方式でのカード申請も可能とする他、全国のドコモ・KDDI・ソフトバンクなどの大手携帯ショップでも申請サポートを提供するなど、申請会場を拡大して門戸を広げている。「全市区町村のナンバーカード交付率一覧表」も発表して横の活動も活発化を促すなど、政府の本気度が伝わってくる大規模キャンペーンが展開されている。
申請を増やそうと手を尽くして宣伝している状況ではあるが、今回のQRコード付き申請書の送付だけでも70億円と考えると、一連の取組みのコスパはどれほどのものなのだろうか…。来年3月まで動向を見守りたい。
●まだマイナンバーカードをお持ちでない方へのQRコード付き交付申請書の送付について(PDF)【総務省】