【Windows 10】シャットダウンできないときの原因と対処法!

Windows 10が終わらないとき、シャットダウンできないときにはどのような原因があるのだろうか。この記事ではWindows 10をシャットダウンできないときの原因と、エラーメッセージが表示される場合など、状況に応じた対処法について詳しく解説する。

【Windows 10】シャットダウンできないときに考えられる原因

Windows 10をシャットダウンできない場合には、次のような原因が考えられる。

●周辺機器の不具合
●パソコンと周辺機器の相性
●Windows Updateに他のソフトウェアが干渉する
●セキュリティソフトの影響
●パソコンのウイルス感染
●ハードディスクの不具合
●パソコン内部に滞留した電気

パソコンがシャットダウンできない原因とは、パソコン自体に原因があるだけでなく、周辺機器に原因があることも考えられる。原因がどのようなものであれば、Windows 10がシャットダウンできないという問題に対して自分で対処できるだろうか、その対処法について詳しく見ていこう。

【Windows 10】シャットダウンできないときの対処法【エラーメッセージが表示される場合】

Windows 10がシャットダウンできないときに、「このアプリがシャットダウンを妨げています」というエラーメッセージが表示されることがある。エラーメッセージが表示される場合の3つの対処法は次のとおりだ。

【対処法①】ネットワークの接続を切断する

「このアプリがシャットダウンを妨げています」というエラーメッセージが表示されても、実際には妨げているのがアプリではなくネットワークの場合がある。パソコンをネットワークから遮断してから、もう一度シャットダウンを試してみよう。

有線接続の場合にはLANケーブルをパソコンから抜く。無線接続の場合にはタスクバーの通知領域から切断しよう。

【対処法①】ネットワークの接続を切断する

タスクバーの通知領域のWi-Fiのアイコンをクリックする。Windows 10の「通知」に表示されたWi-Fiをクリックするとネットへの接続が切断される

【対処法②】作業中のアプリを保存する

起動中のアプリで作業中の内容が保存されていないことが原因でWindows 10がシャットダウンできないことがある。ドキュメント編集や画像加工、動画加工などの作業をアプリでしているのなら、作業中の内容を保存してからシャットダウンしてみよう。

【対処法③】アプリを終了する

何らかのアプリが起動していることが原因でシャットダウンを妨げることがある。シャットダウンできないときには、起動中のアプリをすべて終了してからシャットダウンしてみよう。アプリが原因で「このアプリがシャットダウンを妨げています」のエラーメッセージが表示される場合には、すべてのアプリを終了することでシャットダウンできるようになるだろう。

【Windows 10】シャットダウンできないときの対処法【シャットダウンしても終わらない場合】

Windows 10をシャットダウンするための操作を行い、シャットダウンのプロセスに入っているのに終わらないことがある。シャットダウンのプロセスが終わらない場合の4つの対処法は次のとおりである。

【対処法①】Windows Updateを実行する

シャットダウンのプロセスが終わらない原因が、Windows Updateのバグである場合がある。その場合には、バグを修正するプログラムが速やかに配布される。

Windows Updateを実行して修正プログラムをインストールすることでシャットダウンできない問題が解決するだろう。

【対処法①】Windows Updateを実行する

Windows Updateを実行してみよう

【対処法②】ハードディスクのエラーチェックをする

パソコンに搭載している記憶媒体のハードディスクやSSDに生じたエラーが原因でシャットダウンできないことがある。ハードディスクやSSDに原因がある場合には、エラーチェックをして修復することで正常に戻る可能性がある。

ハードディスクやSSDのエラーチェックの方法は次のとおりだ。今回はWindows 10のシステムが格納されているCドライブのエラーチェックを行う。他のドライブのエラーチェックも同じ手順で可能だ。

【対処法②】ハードディスクのエラーチェックをする1

Windows 10のエクスプローラーでPCの下にある「Windows(C:)」を右クリックして「プロパティ」をクリックする

【対処法②】ハードディスクのエラーチェックをする2

「ツール」のタブを開き「チェック」をクリックする

ドライブがスキャンされてエラーが見つかったら画面にメッセージが表示されて再起動が必要になる。画面の指示に従って操作を行い、エラーを修復しよう。

【対処法③】接続している周辺機器をすべて取り外す

Windows 10をシャットダウンできない場合には、パソコンに接続されている周辺機器が原因のこともある。外付けHDDやマウス、キーボードなど、思わぬ機器が原因でシャットダウンが終わらないことがある。

周辺機器が原因だと考えられる場合には、すべての周辺機器を一度すべて取り外してシャットダウンしてみよう。周辺機器が原因だった場合には、原因となっている機器を特定して、Windows 10に対応しているものに買い替えるか、ドライバを最新の状態にしよう。

【対処法④】パソコンを強制終了する

上記の3つの対処法を実行しても、シャットダウンが終わらない問題が解決しない場合には、パソコンを強制終了してみよう。通常はパソコンの電源ボタンを長押しすることでパソコンの電源を強制的に切って強制終了できる。

電源ボタンの長押しでもシャットダウンしない場合には、コンセントを抜いて、ノートパソコンの場合にはバッテリーも取り外して電源の供給を完全に断ってしまおう。

なお、電源ボタンの長押しや電源の供給カットでの強制終了は、パソコンに大きな負荷をかける。また、保存されていないデータは消えてしまうので、どうしてもシャットダウンできない場合の最終手段である。

Windows 10がシャットダウンできない場合には、シャットダウンしてもパソコンが再起動を繰り返して終わらない場合もある。シャットダウン後に再起動を繰り返して終わらない場合の5つの対処法について解説する。

【対処法①】自動再起動を無効にする

Windows 10にはシステムエラーが発生した場合に自動で再起動する機能がある。この機能がシャットダウン時に機能してしまい、再起動を繰り返すことがある。自動再起動を無効にすることで、再起動が終わらない問題が解決する可能性がある。自動再起動を無効にする方法は次のとおりである。

【対処法①】自動再起動を無効にする1

Windows 10の「スタート」から「設定」をクリックする

【対処法①】自動再起動を無効にする2

「システム」をクリックする

【対処法①】自動再起動を無効にする3

左ペインで「詳細情報」をクリックする。「関連設定」の「システムの詳細設定」をクリックする

【対処法①】自動再起動を無効にする4

「詳細情報」のタブを開く。「起動と回復」の「設定」をクリックする

【対処法①】自動再起動を無効にする5

「自動的に再起動する」からチェックを外して「OK」をクリックする

その後、シャットダウンが正常にできるようになったか確認してみよう。

【対処法②】高速スタートアップ機能を停止する

高速スタートアップとは次回の起動を早めるために、パソコンの状態をメモリやCPUに記憶しておく機能である。高速スタートアップが正常に機能しない場合、シャットダウン時に再起動を繰り返す様になる可能性がある。高速スタートアップ機能を停止して、シャットダウン時に再起動を繰り返す問題が解決するか確認してみよう。

高速スタートアップの停止方法は次のとおりである。

【対処法②】高速スタートアップ機能を停止する1

Windows 10の「スタート」を右クリックする。「電源オプション」をクリックする

【対処法②】高速スタートアップ機能を停止する2

「関連設定」にある「電源の追加設定」をクリックする

【対処法②】高速スタートアップ機能を停止する3

「電源ボタンの動作を設定する」をクリックする

【対処法②】高速スタートアップ機能を停止する4

「現在利用可能ではない設定を変更します」が表示されている場合にはクリックする

【対処法②】高速スタートアップ機能を停止する5

「高速スタートアップを有効にする」からチェックを外して「変更の保存」をクリックする

【対処法③】パソコンの放電を行う

パソコンを長時間利用していると、内部に電気が滞留してシャットダウンを妨げて再起動を繰り返す原因になることがある。パソコンを放電して、内部に溜まった電気をすべて放電することでシャットダウンが終わらない、再起動を繰り返す問題を解決できる。

放電方法は、パソコンからACアダプター、バッテリー、周辺機器を取り外して5分程度放置するだけである。バッテリーを取り外せないノートパソコンの場合には、パソコンのマニュアルで放電方法を確認しよう。

【対処法④】セキュリティソフトを停止する

セキュリティソフトは処理が重いので、バックグラウンドで稼働しているとシャットダウンに時間がかかることがありシャットダウンが終わらないように感じることがある。また、セキュリティソフトがパソコンのプログラムに何らかの影響を及ぼして、再起動を繰り返すようになってしまうこともある。

セキュリティソフトが原因だと考えられる場合には、いったんセキュリティソフトを停止してからシャットダウンが正常にできるようになるか確認してみよう。

セキュリティソフトが原因だと特定できた場合には、セキュリティソフトのメーカーのサポートに改善方法を問い合わせてみよう。

なお、セキュリティソフトを停止するとパソコンを外部の脅威から守ることが難しくなる。原因を特定したら速やかにメーカーのサポートに連絡して改善方法を教えてもらい、セキュリティソフトをできるだけ早く起動しよう。

【対処法⑤】ウイルススキャンを実施する

シャットダウン時に再起動を繰り返す場合には、パソコンがウイルスやマルウェアに感染している可能性がある。ウイルス感染が疑われる場合にはウイルススキャンを実施しよう。

パソコンのウイルスはメールに添付されたファイルやUSBメモリなどの外付け記憶媒体、インターネットなどから感染する。Webサイトに表示されている広告をクリックして感染することもある。

信頼できるセキュリティソフトが最新の状態にアップデートされていれば、大抵のウイルスは駆逐できる。セキュリティスキャンで対応しよう。

Windows 10へWindows 7からアップグレードしたときにシャットダウンできない、再起動を繰り返すといった問題が起こることもある。Windows 10へのアップグレードで起こる原因とは、高速スタートアップである場合が多い。

高速スタートアップはWindows8へのアップグレードから搭載された機能なので、アップグレード前のWindows 7では対応していなかった。Windows 10にアップグレードすると初期状態で高速スタートアップがオンになる。

しかし、Windows 7で使っていたアプリや周辺機器が高速スタートアップに対応していない場合もあり、アップグレード後の高速スタートアップで不具合が生じることがある。

アップグレードしたら速やかにWindows Updateを実行してドライバを最新の状態にしよう。また、Windows 10へのアップグレード後にインストールしているサードパーティ製アプリもすべてWindows 10に対応するようにアップグレードしておこう。

アップグレード後に周辺機器のドライバやアプリを最新の状態にアップグレードしても、シャットダウンが終わらない問題が解決しない場合には、高速スタートアップを停止してみよう。

【Windows 10】上記の方法を試してもシャットダウンできないときは?

上記のすべての対応を行っても、エラーメッセージが表示されてシャットダウンができない、再起動を繰り返すといった問題が発生するときにはどのように対処したらいいのだろうか。最終的な対処法について見ておこう。

・サポートや修理業者へ相談を

ここまで解説してきたすべての対処法を実行してもエラーメッセージが表示されたり、シャットダウンができなかったりする場合には、もうユーザー自身が対処できる問題ではない。

ハードウェアの物理的な問題か、Windows 10のシステムの深刻な問題が考えられる。そのような場合には、専門家のサポートが必要である。

パソコンを購入したメーカーや店舗にサポート窓口があるようなら、サポート窓口に問い合わせをしてみよう。購入した店舗などにサポート窓口がない、サポートへの問い合わせ方法がわからない、自作パソコンでそもそもサポート窓口がない、といった場合にはパソコンの修理を専門とする業者にサポートを依頼しよう。

パソコン修理業者のサポートは有料になってしまうが、ハードウェアの問題やシステムの深刻なエラーなどは自分で対処するのは難しい。お金をかけても専門家にサポートしてもらうことで問題は解決するはずである。

オトナライフ編集部
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