義務教育時代に学んだことというのは、大人になっても意外と忘れずに覚えているものである。歴史の年表なんかはゴロ合わせで覚えたという人も多いかもしれないが、実は昔と今とでは、教科書の内容や表記が変わっている場合があるらしい。
2022年8月12日に投稿された、けんたろ@kenlife202010さんの「実は昔習った頃から変わった教科書の内容や表記をまとめました。補足説明はリプ欄に追加していきます。」というツイートには、今と昔で変わった教科書の内容の比較表が添えられていた。この投稿には、3.4万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
実は昔習った頃から変わった教科書の内容や表記をまとめました。補足説明はリプ欄に追加していきます。 pic.twitter.com/dWNt77tOQ5
— けんたろ (@kenlife202010) August 11, 2022
まさかの歴史も変わっている!?
さっそく比較表を見ていくと、「いい国作ろう(1192年)、鎌倉幕府」のごろ合わせでおなじみの鎌倉幕府成立の西暦が、現在の教科書では1185年に修正されているそうである。実はこの変更、筆者はまったく知らなかったのだが、読者の皆さんはご存じだっただろうか。
投稿者のけんたろさん曰く、鎌倉幕府成立に関しては諸説あるそうで、今までの1192年というのは頼朝が征夷大将軍に任命された年なのだそう。鎌倉幕府は徐々に確立されていったため、今後も変わる可能性があるそうだ。なんとも受験生泣かせな話である。
このほか、髭モジャでおなじみの「リンカーン」は「リンカン」、世界一長い川は「ミシシッピ川」から「ナイル川」に改定されているそうだ。筆者の小学生時代は2000年代前半なので、どれこれも今回のツイートを見なければ、アップデートされなかった知識である。
英語の自己紹介もよりネイティブに!
この比較表を見たツイッターユーザーたちからは、「いいくにつくろうだったはずが…1185は、どうやって覚えれば(@_@;)」と、ゴロ合わせで覚えたはずの年号が変わってしまって困惑する声や、「たしか円周率も、3.14から3に変わったのですよねー。今の子どもに教えると「それ違うよ」って、言われそうですね」と、比較表以外でも昔と今とで変わったことがあるとのコメントが寄せられていた。
今回の表の中で、筆者が個人的に一番いいなと思ったのは、英語で自己紹介する時についての表現だ。以前の教科書では「My name is ○○.」と掲載されていたが、今では「I am ○○.」に変更されたそうである。たしかに留学先のオーストラリアで「My name is ○○.」という自己紹介をしている学生を、日本人以外で見たことがなかったので、ネイティブ的に「My name is ○○.」は、ほぼ使わない言い回しなんだろうなぁと幼いながらに思っていた。
今後の改定にも期待!
今と昔の教科書の表記や内容の違いについて、皆さんはいくつご存じだっただろうか。精神年齢だけでなく、どうやら知識も小学生の頃のままで止まっていたらしい筆者は、恥ずかしながら比較表に出てきた改定をひとつも知らなかった。
ツイッターでは、今回の投稿に追記する形で、けんたろさんが各内容についての補足を付けてくれているので、どうして変更になったのか…などの経緯が気になるという方は、ぜひ詳しい事情についてもチェックしてみてほしい。
すでに多くの人が学んだことを覆すというのは、なかなか大変な作業だとは思うが、教科書を編集者している皆さんには、ぜひ今後もより正しい内容にどんどん改定していってほしいと筆者は思っている。
今まで歴史は、誰もが不変だと思っていた。しかし、どうやら進化することもあるとわかれば、これからの世代の子ども達にとっても、柔軟な考え方を養うチャンスとなるはずだ。目まぐるしく変化する時代の中で、われわれ30代以降も若い世代に負けず、日々新たなことを勉強していかなければならないのかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「けんたろ(@kenlife202010)」さん提供)