ネット上から注文するだけで自宅に届く便利なECサイト。ネットに慣れ親しんだ人であれば、誰もが一度は何かのサービスを利用したことがあるのではないだろうか。そして近年では、コロナ禍の影響もあり、ECサイトの利用は増加傾向にあるとも言われている。
今回は、そのような傾向を裏付けるAmazonの利用に関する調査結果についてお伝えしていきたい。
若年層でAmazonの利用が増加傾向に。その理由とは?
株式会社ウブンは8月24日、同社が7月に実施した「コロナ禍前後のAmazon利用実態調査」の結果を発表した。調査対象は「Amazonを1回以上利用したことのある15歳~70歳の男女」で、有効回答1,000サンプルが集計されている。
その結果によれば、回答全体でみると「Amazonでの購入頻度」では、コロナ禍前には「2~3カ月に1回」の回答が最多だったものの、コロナ禍以降では「月に1回」が最多回答に変わっている。まさに、コロナ禍でAmazonの利用が増えた結果と言えるだろう。
他にも「月に2~3回」がコロナ禍前と比べて増加しており、より頻繁に利用するユーザーが増えていることがわかる。また、「月に11回以上」の回答も若干ながら増加している。3日に一度はAmazonから荷物が届く、という超ヘビーユーザーが増えているのもECサイトの浸透の結果だろう。
また、コロナ禍前後での利用頻度の増減をたずねる質問では、40代以上と比べて30代以下の「利用頻度が増加」の回答割合が高いことも確認された。とくに、Z世代の一部でもある「15~19歳」では世代別で唯一25%を超えており、その浸透具合が伝わってくる結果となった。
Amazonの積極利用にはポジティブな捉え方も大切?
同レポートでは、若年層において日用品や化粧品を購入するようになったという回答の割合が高いことも伝えており、その理由を「SNSによる化粧品レビュー投稿が増え、SNS×ECの消費者行動が加速した」と分析している。
これまでであれば化粧品などは、売り場に行って色味を確認し納得したら買う、という購入方法が一般的だった。しかし最近は、分析で挙げられているようにInstagramで著名人が化粧品レビューを投稿したり、YouTubeでメイク動画をアップしたりしている。こうした商品紹介に抵抗を持たない世代だからこそ、若年層の間でAmazonでの化粧品購入が浸透していったのかもしれない。
他にも、「Amazonで購入するようになったもの」として、若年層が挙げているのが「家電」や「ガジェット・PC関連」といったジャンルだった。これまでであれば、家電量販店などを訪れて購入していたようなアイテムもAmazonで購入しているという。
家電やガジェットは「やらせレビュー」などECサイトで購入するのをためらってしまう要素も少なくない。しかし、SNSの利用に長けた世代であれば、SNSでユーザーの“生の声”を聞いて購入するアイテムを選んでいる可能性も考えられそうだ。
AmazonをはじめECサイトをポジティブに利用するには、「疑う目線」だけでなく「リアルなユーザーの感想」を見抜く力も必要なのかもしれない。
出典元:株式会社ウブンは→こちら
※サムネイル画像(Image:KenSoftTH / Shutterstock.com)