Androidスマホが急に「低速充電」になる!急速充電にするにはどうすればいい?

Androidスマホの「低速充電」とは、バッテリーの充電速度が遅くなる現象のことです。バッテリーの充電速度は電力に比例するため、充電時の電力が半分になれば充電時間は2倍に伸びます。急速充電にするためには、急速充電対応のUSB充電ケーブルが必要です。本記事では、Androidスマホが低速充電になる理由と、急速充電する方法をご紹介します。

【周辺機器編】Androidスマホが「低速充電」になる理由と対処法

Androidスマホが「低速充電」になるのは、充電時にスマホに送られる電力が、「急速充電」に必要な量より少ないことが理由です。主にUSB充電ケーブルや、ACアダプタなどに原因があるケースが多いです。これらの周辺機器を交換するだけでも、急速充電できるようになることがあります。

充電ケーブルを交換する | 急速充電ケーブルを利用する

Androidスマホは「パソコンのUSBポート」か「電源コンセント」で充電しますが、いずれもUSBケーブルを使うため、USBケーブルのスペックが最も重要です。現在のUSB充電ケーブルを「急速充電対応品」に交換すると、急速充電できるかもしれません。

充電ケーブルを交換する | 急速充電ケーブルを利用する1

製品スペック(仕様)を見れば、急速充電(PD)に対応しているか分かります。「PD(Power Delivery)対応」と記載されていれば、急速充電できる可能性が高いです。一方、この表記がなければ急速充電できない可能性があるため、別のケーブルを選びましょう

なお、ご自身のUSB充電ケーブルが急速充電対応か分からない場合は、バッテリーを残り10%以下に減らしてから30分間充電してみましょう。30分で約50%ほどバッテリー残量が増えれば、急速充電に対応した充電ケーブルだと判断できます。

充電ケーブルを交換する | 急速充電ケーブルを利用する2

ちなみに筆者の場合は、30分充電してもバッテリー残量は27%しか増えませんでした。したがって、筆者のUSB充電ケーブルは「急速充電非対応」だということが分かります。前述したような急速充電対応ケーブルに変えたところ、無事に急速充電できるようになりました!

なお、パソコンのUSBポートではなく電源コンセントを使用する場合でも、USBケーブルが急速充電に対応している必要があります。

ACアダプタを交換する | 最低でも5V/2A、できればQQ(Quick Charge)対応を選ぶ

スマホへの充電を電源コンセントで行う場合は、ACアダプタが急速充電に対応している必要があります。最低でも10W(5V/2A)の電力量、できればQQ(Quick Charge)に対応しているACアダプタを選びましょう。

メーカー純正品・正規品のACアダプタ/USBケーブルを使う

急速充電対応のUSBケーブルやACアダプタを使っても急速充電ができない場合は、メーカー純正品・正規品を使ってみましょう。付属品が必ずしも急速充電対応とは限らないので、メーカー公式サイトなどで急速充電対応品がないかご確認ください。これらすべての対処法を試しても急速充電できない場合は、端末やアプリに原因があるのかもしれません。

また、Androidスマホ自体が急速充電非対応の場合は、どのケーブルを使っても急速充電はできません。ちなみに、急速充電非対応のスマホに急速充電対応ケーブルやACアダプタを使っても、基本的にスマホが壊れることはないのでご安心ください。

周辺機器に問題がない場合「端末の充電/放電速度」を計測してみよう

周辺機器に問題がない場合は、「Ampere」で端末の充電速度と放電速度を計測してみましょう。Ampereを起動して「情報アクセス」に同意し、以下の手順で進めると簡単に計測できます。

=周辺機器に問題がない場合「端末の充電/放電速度」を計測してみよう1

【1】画面中央付近に端末のバッテリー情報が表示されます。①「Max Capacity」は、充電時間の計算に必要なのでメモしておきましょう。画面右上の②「設定アイコン」→「基本設定」と進み、【2】③「拡張計測」をオンにすると放電速度も計測できます

周辺機器に問題がない場合「端末の充電/放電速度」を計測してみよう2

【3】USBケーブルを挿さない状態では、放電速度を計測可能。筆者の場合は「1時間あたり250mA」です。アプリをたくさん起動していると、放電速度もそれだけ速くなります。【4】充電中は充電速度が表示されます。筆者の場合は「1時間あたり1050mA」です。なお「Min」と「Max」は、それぞれ最小値と最大値を示します

充電時間は「Max Capacity」の数値を計測した「充電速度」で割ると計算できます。1時間あたり1050mAの速度で充電。つまり、充電時間は「3600÷1050≒3.5時間」となり、満充電に3時間半ほどかかります。実際にかかる充電時間もそれくらいなので、このアプリの計測値はほとんど正確だといえるでしょう。

もし実際の充電時間が先ほどの計算値を大幅に上回り、かつ周辺機器に問題がない場合は、バッテリーの劣化やバックグラウンドアプリの異常動作など、端末側の問題が疑われます。

【端末/アプリ編】Androidスマホが「低速充電」になる理由と対処法

端末やアプリ側の問題で「低速充電」になっている場合、以下のような要因が疑われます。

アプリの影響 | バックグラウンドで動作するアプリが悪影響を与えている

充電中もデバイスの通信機能は遮断されていないため、通信量が多いアプリを起動している場合は消費電力が増え、充電に時間が掛かります。以下の手順で「機内モード」をオンにすると、通信を意図的に遮断できるため、充電速度が速くなる可能性があります。

アプリの影響 | バックグラウンドで動作するアプリが悪影響を与えている

【1】「設定」を開いて「機内モード」をタップすると、【2】機内モードがオンになって通信が遮断されます。なお、端末によって機内モードの設定方法は異なるので要注意

端末の設定 | 低速充電に関する設定を有効にしている可能性

低速充電にはバッテリー劣化が少ないなどのメリットがあるため、一部機種では低速充電を有効にできる設定があります。これがオンになっている可能性があるので、「本体設定」→「電池」→「バッテリーケア」→「低速充電」と進み、スイッチをオフにしましょう。

バッテリーの劣化 | 端末の買い替えも要検討

Androidスマホを購入して数年以上経過している場合や、そもそも中古で購入した場合は、バッテリーの寿命が近づいているのかもしれません。この機会にスマホ端末の買い替えを検討してみましょう。

まとめ | 「機内モード」で急速充電ケーブルを使って充電してみよう

Androidスマホが低速充電になる理由と、急速充電する方法をご紹介しました。周辺機器と端末側でよくある原因を踏まえると、とりあえず「急速充電ケーブル」を用意し、機内モードで30分ほど充電してみるのが手っ取り早く、おすすめです。これでも低速充電になる場合は、バッテリーの劣化が疑われるので、スマホ端末の買い替えを検討してみてください。

※サムネイル画像(Image:oatawa / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています

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