NTTドコモ モバイル社会研究所は2022年1月、15~79歳男女に対してスマホ・ケータイ所有者のアカウント所有状況について調査を実施。7,050件の回答を得た。性年代別に調査結果を見てみると興味深い傾向が出ているので、今回はその結果をご紹介していくこととしよう。
そもそも、みんなはどのようなアカウントを持っている?
まずは、6,587件の回答があった全体のアカウント所有状況の結果から。人々が最も多く持っているアカウントは「LINEアカウント」で、その所有率は77.5%にも上った。もはや、家族同士のやりとりはメールよりもLINEグループでしている人が多いという肌感覚もあるので、納得の結果だと言えるだろう。そして、それに続くのが2位「Yahoo!Japan ID」68.7%、3位「楽天ユーザーID」65.1%、4位「Googleアカウント」63.6%、5位「Amazonアカウント」が61.2%と僅差で続き、独自のECプラットフォームを持っているものの強さを見せつけた。
6位以降は少し差が開き、6位「Apple ID」43.5%、7位「PayPay ID」40.9%、8位「dアカウント」40.3%、9位「Twitterアカウント」35.7%、10位「Instagramアカウント」33.6%という結果となった。
そして、調査対象者がアカウントを2個以上所有しているものを聞いてみると、「Googleアカウント」が17%で最多。2位には「Twitterアカウント」11.7%、3位「Instagramアカウント」8.9%と続き、どうやら若者のユーザーが多いコンテンツほど複数アカウントを持っている人の割合が高い傾向にありそうだ。
複数アカウントの使いわけは若い世代特有!?
では、実際のところ複数アカウントの所有状況はどうなのだろうか。この調査ではGoogle、Twitter、Instagramについての性年代別結果がそれぞれまとめられている。
まずGoogleでは、10代は男女ともに半数以上が2個以上のアカウントを所有していることが明らかとなった。20代でも複数アカウントを所有する人は男性で3割弱、女性で2割弱程度いるものの、10代ほど高い割合には及ばず、年代が高くなるほど複数アカウント所有率は下がっていく傾向であった。
次にTwitterだが、10代男性の約4割・10代女性の約6割が、20代男性の約3割・20代女性の約4割が2個以上のアカウントを所有していた。10代女性では4個以上の「Twitterアカウント」所有者が23.6%もいた事実には驚きだ。
そしてInstagramでは、10代女性の約7割、20代女性の約4割が2個以上のアカウントを所有。また、10代女性では3個以上の「Instagramアカウント」所有者が約4割もおり、それほどの数のアカウントを使いわけることができるのだろうかと疑問に思ってしまう状況だ。
これらの調査結果から総括すると、若い世代かつ、男性よりも女性の方が複数アカウントを所有している割合が高いことが明らかとなった。普段、友人知人に明かしていないアカウントでどんな内容を発信しているのか、若者たちの裏の顔が気になってしまう調査結果となった。
出典元:若年層ほど「複垢・サブ垢」傾向:10代女性の約7割がInstagram、約6割がTwitterアカウント2個以上所有【NTTドコモ モバイル社会研究所】
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)