腕時計型のウェアラブルデバイス「スマートウォッチ」をしている人を見かけることが多くなった。実際、MM総研の調査によると、スマートウォッチ市場規模は急速に拡大し、ついに昨年度300万台を突破したという。今回は「Google」も来月参入予定のスマートウォッチについて、気になるシェアランキングも含めてお伝えしていきたい。
スマートウォッチ市場規模は300万台を突破
ICT市場調査コンサルティングのMM総研は、2022年9月21日、スマートウォッチの国内販売台数の推移・予測とその利用実態に関する調査結果を発表。その内容によれば、スマートウォッチの市場規模は300万台を突破し、 今後も市場の拡大は続くと予測している。
腕時計型のウェアラブルデバイスのスマートウォッチは、身につけているだけで歩数、歩行距離、消費カロリー、心拍や睡眠などライフログの計測が可能である。2020年度に200万台を突破したスマートウォッチは、2021年度にはついに343万2,000台を記録した。
これは前年度比49.6%の急増であり、同社の予測によると2024年度には500万台に達し、2026年度には639万台に拡大する見込みだという。追い風となっているのが、コロナ禍による健康管理の意識の高まりのようだ。在宅勤務の増加もあり、運動記録などの健康管理機能ができるスマートウォッチ市場は、今後もますます拡大していくとみられている。
Google参戦でアップルのシェア62%はどうなる?
スマートウォッチ利用者の増加に伴い、買い替え需要による販売台数も伸びている。2021年度メーカー別スマートウォッチ販売台数シェアで1位は「アップル」がダントツの61.6%を記録し、2015年から6年連続でトップとなった。それにつぐのは「フィットビット」で、3位には「HUAWEI(ファーウェイ)」、さらに4位の「GARMIN(ガーミン)」、5位に「シャオミ」が続いている。
注目すべきはアップル一強のスマートウォッチ市場に、新たにGoogleが参入予定だということだ。Googleは今回2位となったフィットビットを2021年1月に買収済だ。さらに、サムスン電子は2021年9月に発売開始した「Galaxy Watch4」シリーズから、Googleと共同開発の「Wear OS」を搭載。このシリーズはiPhone非対応で、アップルへの宣戦布告と見られている。
Googleは2022年10月6日に「Google Pixel Watch」の発表を予定している。Google参戦で、ますます活況を帯びるスマートウォッチ市場から今後も目が離せない。
出典元:市場規模は300万台を突破、拡大ペースが加速 2021年度通期スマートウォッチ市場規模の推移・予測と利用実態【MM総研】
●「Google Pixel Watch」は→こちら
※サムネイル画像(Image:Hadrian / Shutterstock.com)