Twitterの「シャドウバン」とは、一時的に他ユーザーから見えなくなるペナルティを指します。たとえば、近年ではASMR系の一部のアカウントがシャドウバンの対象になっているケースがあります。
米Twitter社は長年、公式には「シャドウバン」の存在を認めていませんでした。しかし、イーロン・マスク氏のCEO就任後は一転し、実質的にシャドウバンの存在を認めています。
Twitter is working on a software update that will show your true account status, so you know clearly if you’ve been shadowbanned, the reason why and how to appeal
— Elon Musk (@elonmusk) December 9, 2022
米Twitterのイーロン・マスクCEOは2022年12月8日、Twitterの「アカウントのリアルなステータス」「シャドウバンされているかどうか」が分かる新機能開発に取り組んでいることを表明。同時期に表明した「ツイートのビューカウンター機能の開発」は完了済み。既に提供を開始しており、近日中にも「シャドウバンチェック機能」がオフィシャルに提供される可能性があります。機能の提供がスタートした場合、本記事は随時更新し、ステータスのチェック方法を追記する予定です
ツイートやリプライが検索結果に表示されない、フォロワーにしか表示されないなどの場合は、シャドウバンが原因の場合も。本記事ではTwitterのシャドウバンについて、チェック方法・解除方法・予防策を画像付きで解説します。
Twitterのシャドウバンとは | ツイートへの反応が急減したら要注意
Twitterの「シャドウバン」とは、特定のアカウントやツイートの表示回数が著しく減り、他人の目に触れにくくなる軽度のペナルティを指します。
Twitterのシャドウバンは本物のBAN(凍結)とは異なり、あくまでシャドウな(こっそり行われる)BAN。主にTwitter上の検索結果への表示に対するペナルティという意味合いが強く、ツイートや閲覧の機能自体が制限されるものではありません。
しかし、シャドウバンに気付きにくいことはとても厄介。自身のツイートに対する反応が著しく減ってから、初めてシャドウバンの対象となっていると気付くというケースもあります。
冒頭でも記載した通り、長年Twitter社はこのペナルティの存在を認めていませんでしたが、新CEOのイーロン・マスク氏はシャドウバンが存在していることを認めています。
イーロン・マスク氏が実質的にシャドウバンの存在を認める
2022年12月8日、イーロン・マスク氏は自身のTwitterアカウントで「シャドウバンのチェック機能」の開発を表明。実質的にTwitter上での「シャドウバン」の存在を認めました。
Twitterがシャドウバンを行っていると指摘されますが、現在も過去にも行ったこともありません。ただ、利用者の皆さんがより快適に利用できるように、ツイートのランク付けを行っています(トップツイート表示の場合)。なお、皆さんがフォローしているアカウントのツイートは常に表示されます。
— Twitter Japan (@TwitterJP) June 15, 2020
Twitter社は長年、ツイートのランク付けの存在こそ認める反面「シャドウバン」の存在は認めていませんでした。2020年6月のTwitter Japanのツイートでは「ツイートのランク付けを行っている」ものの、シャドウバンは「現在も過去にも行ったこともありません」としています
イーロン・マスク氏が新CEOに就任したTwitter社では、ドナルド・トランプ元大統領のアカウント凍結を解除するなど「扇動的なアカウント」への対応に旧体制との違いが見られます。
一方、一部のTwitterユーザーの間では「シャドウバンの基準がめちゃくちゃ低くなったっぽい…」との声も。マスク氏は「アカウント凍結こそしないが、アカウントのリアルなステータスを確認可能にしたうえでシャドウバンは今後も行う」という方針を採っていると推察されます。
シャドウバンの種類
Twitterのシャドウバンには4種類のものがあり、それぞれ下記のように影響が異なります。

一番軽いシャドウバンは「Search Suggestion Ban」で、自身のツイートの検索順位に軽く影響が出る程度。よりも重い「Reply Deboosting」や「Search Ban」はアカウントやツイートが他ユーザーに発見されづらくなります。最も重いのが「Ghost Ban」で、まるで幽霊のようにフォロー相手のタイムラインに表示されなくなります
シャドウバンのチェック(確認/テスト)方法
自分がTwitterのシャドウバン対象になっているか、下記2つの方法でチェックできます。
・Twitterの検索窓を利用してチェックする方法
・Botを利用してチェックする方法
Twitterの検索窓を利用してチェックする方法
下記の手順でTwitterアプリ内の検索窓を利用すると、自分がシャドウバンの対象かチェックできます。

【1】①Twitterアプリの検索窓で「from:」と入力し、直後に自身のユーザーID(@の後ろの文字列)を入力します。ただし、「from:」と「ユーザーID」の間にスペースを入れると正しく機能しないので要注意。【2】②シャドウバン対象でなければ、このように自身のツイートやリプライが問題なく表示されます
Botを利用してチェックする方法
TwitterのBot「Shadow Bird」の利用でもシャドウバン対象かチェックが可能です。

【1】①「Shadow Bird」をフォローし、②ダイレクトメッセージアイコンをタップします。【2】③「Check」と入力して送信すると、④シャドウバンの調査結果が表示されます。4つすべてにチェックマークが入っていれば、シャドウバン対象でないので安心してください
Shadow Birdを利用してチェックする方法
Botではなく、ブラウザ上のサービス「Shadow Bird」でもシャドウバン対象か確かめることができます。
まずは「Shadow Bird」にアクセスします。

【1】①「@」以降にチェックしたいアカウントのユーザー名を入力し、①「Check」をタップします。【2】緑のチェックマークがついている項目はシャドウバン対象ではありませんが、③赤く表示されバツ印がついている項目はシャドウバン対象となっています
なお、筆者のテストアカウントの場合「Search Ban」の対象になっているようでした。過去に投稿したツイートを対象に、試しにTwitter内で検索を行うと「話題のツイート」には表示されませんでした。一方で「最新」タブでは、根気よくタイムラインを遡るとヒットしました。
「Search Ban」は特に「話題のツイート」に自身のツイートが表示されるかどうかを重点的に評価するペナルティという一面があるかもしれません。