iPhoneからMacを遠隔操作する方法 – 注意点なども解説

外出先から自宅または仕事のオフィスにあるMacを遠隔操作できたら便利だと感じることはないだろうか。特に会社から緊急な要請があり、ファイルを編集して提出しなければならない場合にはそう感じるはずである。この記事でMacをiPhoneで遠隔操作する方法を紹介する。

【Mac】iPhoneで遠隔操作するには?

最も多く利用されているMacは、MacBook Airなどのノートパソコンではないだろうか。MacBookはコンパクトなトートパソコンなので、24インチiMacのようなデスクトップPCとは違い、手軽に持ち運びができるというメリットがある。

しかし外出時にMacBookをいつも持ち運ぶことはないだろう。MacBookにしても24インチiMacにしても、iPhoneと連動させiPhoneを使って遠隔操作できれば大変便利だと感じるシーンは多くあるのではないだろうか。

仕事でMacを使っているなら、休暇で外出先に滞在中、自宅や会社のオフィスにあるMacに遠方からアクセスして操作し、顧客や取引先からの緊急な要望に迅速に対応しなければならない場合がある。

MacはiPhoneと同様に、インターネットクラウドであるiCloudにデータをアップロードして他のAppleデバイスと共有できるため、iCloudにアップロードされているファイルであれば、iPhoneで編集しMacに編集内容を反映させることができる。

Macと同じ操作環境や表示スタイルをiPhoneに求めるのは無理な話だが、iPhoneでMacを遠隔操作できるなら、Macを持ち運ぶ手間がなくなる。問題はiPhoneでMacの遠隔操作ができるかどうかであるが、アプリを使えば遠隔操作は可能だ。

この記事ではMacをiPhoneで遠隔操作できる、おすすめのアプリと操作方法を紹介したい。

・Chrome Remote Desktopなどのリモートコントロールソフトを使用

MacをiPhoneで遠隔操作するためのアプリはたくさんあるが、この記事では「Chrome Remote Desktop」を紹介する。

「Chrome Remote Desktop」とはGoogleが開発したアプリで、自宅や会社のPCへのリモートアクセスや、他のユーザーとの画面共有によるリアルタイムでの共同作業を行うためのものだ。

「Chrome Remote Desktop」は高速かつシンプルで使いやすく、WebRTCなどの最新オープン ウェブ テクノロジーを使用した、セキュリティ対策万全のアプリなので誰でも安心して利用できる。

【Mac】Chrome Remote Desktopを使ってiPhoneで遠隔操作する方法

MacをiPhoneで遠隔操作するおすすめアプリ「Chrome Remote Desktop」の基本情報をここまで紹介したが、ここからは「Chrome Remote Desktop」の操作方法を紹介する。

「Chrome Remote Desktop」はGoogleが開発したアプリで、Google Chromeブラウザの拡張機能である。そのためMacの標準ブラウザアプリであるSafariでは使用できないことを覚えておこう。

MacにGoogle Chromeブラウザをインストールする手順を見てみよう。

●Google Chrome→こちら

Google Chromeブラウザをインストールする手順1

Safariを起動させて上記のリンクにアクセスし、「Chromeをダウンロード」をクリックする

Google Chromeブラウザをインストールする手順2

「www.google.co.jpでのダウンロードを許可しますか?」というポップアップが表示されるので「許可」をクリックする

Google Chromeブラウザをインストールする手順3

Google Chromeがダウンロードされると、画面の右上にダウンロードのアイコンが表示されるのでクリックする

Google Chromeブラウザをインストールする手順4

プルダウンメニューが表示されるので「googlechrome.dmg」をクリックする

Google Chromeブラウザをインストールする手順5

Google Chromeのインストール画面が表示されるので、「Google Chrome」アイコンをドラッグ&ドロップで下のフォルダに移動させる

「Google Chromeをアプリケーションにコピー中」と表示される

これでGoogle ChromeブラウザがMacにインストールされる。

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール

Google ChromeブラウザをMacにインストールできたら、次のステップは「Chrome Remote Desktop」をGoogle Chromeの拡張機能として追加することだ。

Google Chromeを起動させ、「remotedesktop.google.com/access」と検索ボックスに入力しよう。

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール1

「Chrome Remote Desktop」のダウンロードページが表示されるので、「リモート アクセスの構成」にある「ダウンロード」アイコンをクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール2

Chrome ウェブストアが立ち上がり「Chrome リモート デスクトップ」が表示されるので「Chromeに追加」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール3

「Chrome Remote Desktopを追加しますか?」というポップアップが表示されるので「拡張機能を追加」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール4

「Chrome Remote Desktop」がMacにダウンロードされると、デスクトップ画面左下にアイコンが表示されるので「v」をクリックする。プルダウンメニューが表示されるので「開く」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール5

「Chrome Remote Desktop」のダウンロードファイルが表示されるのでクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール6

「Chrome Remote Desktop Hostのインストール」画面が立ち上がるので「続ける」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール7

「インストール」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール8

ポップアップが表示されるので「パスワードを使用」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール9

パスワードを入力したら「ソフトウェアをインストール」をクリックする

【手順①】Chrome Remote Desktopをインストール10

ポップアップが表示されるので「OK」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定

「Chrome Remote Desktop」がGoogle Chromeに追加できたら、次のステップは「Chrome Remote Desktop」の初期設定である。

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定1

Google Chromeを起動させると「Chrome Remote Desktop」アイコンが表示されているのでクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定2

「リモート アクセスの構成」の中に「活性化」があるのでクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定3

Macコンピューターの名前を入力したら「続く」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定4

Macにリモート接続するのに必要な6桁のPINを2度入力し「始める」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定5

ポップアップが表示されるので、ログインパスワードを入力し「OK」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定6

「Chrome リモートデスクトップに権限を付与する」のポップアップが表示されるので「アクセシビリティ設定を開く」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定7

Macの「システム環境設定」にある「セキュリティとプライバシー」画面が表示されるので、画面左下にある「南京錠」アイコンをクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定8

「システム環境設定」のポップアップが表示されるので「パスワードを使用」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定9

パスワードを入力したら「ロックを解除」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定10

「Chrome リモート デスクトップに権限を付与する」のポップアップが表示されるので「画面の録画設定を開く」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定11

「セキュリティとプライバシー」画面に戻るので、「ChromeRemoteDesktopHost」に「✓」を入れる

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定12

「Chrome リモート デスクトップに権限を付与する」のポップアップが再度表示されるので「次へ」をクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定13

「OK」をクリックして設定を完了する

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定14

「Chrome Remote Desktop」画面に戻り「このデバイス」に表示されているスタートアイコンをクリックする

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定15

接続が開始される

【手順②】デバイス名やPINコードなどを設定16

先ほど設定した6桁のPINを入力し「→」をクリックする

【手順③】iPhone側の設定

次のステップは、iPhoneに「Chrome Remote Desktop」アプリをインストールすることだ。

【手順③】iPhone側の設定1

「App Store」を開き「Chrome リモート デスクトップ」と検索ボックスに入力し、アプリが表示されたら「入手」をタップする

【手順③】iPhone側の設定2

アプリのインストールが終了したら開き「ログイン」をタップする

【手順③】iPhone側の設定3

Googleアカウントの候補が一覧となって表示されるので、MacのGoogle Chromeでログインしているのと同じGoogleアカウントを選択しタップする

【手順④】画面を共有し遠隔操作

MacとiPhoneの設定が行えたら、iPhoneでMacを遠隔操作してみよう。

【手順④】画面を共有し遠隔操作1

iPhoneの「Chrome リモート デスクトップ」アプリに、Macのデバイス名が表示されるのでタップする

【手順④】画面を共有し遠隔操作2

6桁のPINを入力し「→」をタップする

【手順④】画面を共有し遠隔操作3

接続が開始される

【手順④】画面を共有し遠隔操作4

iPhoneの「Chrome リモート デスクトップ」アプリ上でMacのデスクトップ画面が表示される。Dockにある「設定」アプリをタップしてみよう

【手順④】画面を共有し遠隔操作5

「システム環境設定」が立ち上がった

MacをiPhoneで遠隔操作するためのiPhoneの操作方法は以下の通りである。

Macでの操作 対応するiPhoneの操作
左クリック 画面をタップ
右クリック 画面を2本指でタップ
クリックしてドラッグ 指でドラッグ
上下にスクロール 2本指でスワイプ
ズーム 2本の指を外に向かって広げる
マウスを動かす 画面上でスワイプ

・注意点

「Chrome Remote Desktop」アプリを使って、MacをiPhoneで遠隔操作する方法をここまで説明したが、注意すべき大切なことがある。遠隔操作を行うには、Macが起動しているか、もしくはスリープ状態になっている必要があるということだ。

Macでの作業を終えてから「システム終了」を行うと、遠隔操作はできなくなるので気を付けてもらいたい。また古いiPhoneでMacを遠隔操作しようとすると、接続ができなかったり操作がスムーズに行えなかったりするようだ。

古いiPhoneをお使いの場合は、この機会に機種変更をおすすめしたい。

※サムネイル画像(Image:Farknot Architect / Shutterstock.com)※(画像は一部編集部で加工しています)

オトナライフ編集部
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