「チューナーレステレビ」最新機種まとめ – ついに4K対応75V型も登場!

NHKをまったく見ない人でも、テレビを持っていればNHKの受信料を支払う必要があります。そこで今注目されているのがテレビチューナーを搭載せず、Android TVで動画配信サービスを視聴できる「チューナーレステレビ」です。これならテレビチューナーを搭載していないので、NHKの受信料を払わなくてもOK! 当初は24V〜43V型が多かったのですが、最近は、4K対応75V型モデルまで登場しています。今回は各社から発売されている「チューナーレステレビ」のサイズ、性能など比較してみました。

50型の4Kモデルも登場した「チューナーレステレビ」のトレンドは?

最近、テレビ(地上波やBS)チューナーを搭載していない「チューナーレステレビ」が注目されています。

チューナーレステレビはテレビチューナーを搭載していないので、地上波やBSなどのテレビ放送は見られませんが、テレビチューナーを搭載していないので、NHKの受信料を支払う必要がありません。

NHK(地上波)の12カ月前払い料金は1万3,650円もするので、NHKをまったく見ないのであればかなりお得ですよね。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

チューナーレステレビはネット動画配信サービスに対応する「Android TV(Google TV)」を内蔵していますので、Amazonプライム・ビデオやNetflix、TVerといった動画配信サービスを利用できます。

しかも、「TVer」ならNHK以外の民放のテレビ番組を放送後に無料で視聴できるので、もはやテレビチューナーなしでテレビ番組を楽しめてしまうのです。

ドン・キホーテが2021年12月に発売した「AndroidTV 機能搭載チューナーレス スマートテレビ」(Image:donki.com)

ドン・キホーテが2021年12月に発売した「AndroidTV 機能搭載チューナーレス スマートテレビ」は、1万5,000台以上も売り上げて話題となった(写真はドン・キホーテ公式サイトより転載)

ちなみに、Android TVを内蔵していてもテレビチューナーを搭載しているタイプもあり、こちらは主に「スマートテレビ」と呼ばれています。

スマートテレビは日本の大手家電メーカーからもたくさん販売されていますので、購入時は間違えないようにしましょう。

また、Android TVもチューナーもどちらも搭載しないものは、単なる「パソコン用液晶モニター」となります。

当初は24V〜43V型のモデルを中心に発売されていたチューナーレステレビですが、最近は50V型以上で4K(3840×2160)対応の高画質モデルが次々に発売されており、65V型や75V型の超大型モデルも登場しています。

そこで今回は、チューナーレステレビの最新トレンドと、今買えるモデルについてまとめて紹介しましょう。

今買えるチューナーレステレビにはどんなものがある?

当初は24V(HD画質)〜43V型(フルHD画質1920×1080)が主流だったチューナーレステレビですが、最近は、4K(3840×2160)画質に対応する50V型モデル、さらには75V型も発売されています。

そこでここでは、現在購入可能なチューナーレスモデルをメーカーや販売店ごとに紹介しましょう。

ちなみに、チューナーレステレビは、大手家電メーカーからは発売されておらず、ドン・キホーテやエディオン、ゲオといった小売店や、オリオン、ユニテク、RCAといった中小メーカーが独自に開発&販売しています。

基本的にどのモデルも「Android TV」が搭載さており、さまざまな動画共有サービスを楽しめますが、24V型はHD画質、32V〜43V型は フルHD画質(1920×1080)、42V型以上で4K(3840×2160)画質となる機種が多いので、事前に確認しましょう。

また、最近の機種はスマホ画面をテレビに映せる「Chromecast built-in」機能に対応していたり、画像処理では輝度、コントラスト、色彩が鮮やかになるDolby Visonの「HDR」に対応している機種もあります。

ほかにも、音声ではDolby Audio対応モデルなら、市販のサウンドバーやマルチチャンネルスピーカーでサラウンドが楽しめますし、Dolby Atmosに対応していれば、対応スピーカーの立体音響による臨場感あふれるサウンドも楽しめます。

スマートテレビを購入するときは、この辺りの機能を搭載しているかどうか確認してみましょう。

■ドン・キホーテ(情熱価格)

いわゆるチューナーレステレビを1万5,000台も販売して話題となったのが、ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」です。

ドン・キホーテでは、現在も情熱価格ブランドでチューナーレススマートTVを販売しており、フルHDの24V型と32V型、高画質4K対応の43V型と50V型モデルの4機種を販売しています。

ドン・キホーテ、チューナレススマートTV1(Image:donki.com)

激安の殿堂ドン・キホーテでは情熱価格ブランドのオリジナルモデルを4機種販売中。4K対応モデルは43V型と50V型の2機種、24V型と32V型はフルHD画質となる(画像はドン・キホーテ公式サイトより転載)

もちろん、全モデルAndroid TV(Android 11)対応でChromecast built-inやGoogleアシスタンドなどに対応しているほか、4Kモデルの応答速度は9.5ms、コントラストは5000:1となっています。

ドン・キホーテのチューナーレススマートTVについては、こちらの記事で詳しく解説していますので確認してみましょう。

ドン・キホーテ、チューナレススマートTV2

ドン・キホーテの店頭では4K対応モデルの43V型と50V型をメインに展示販売している。まずは、近所のドンキで現物を確認してみるといいだろう(筆者撮影)

ドン・キホーテ・チューナーレステレビの価格

【フルHD】24V型(TSM-2403F2K) 2万1,780円
【フルHD】32V型(TSM-3201F2K) 2万7,280円
【4K】43V型(TSM-4301U4K) 3万8,280円
【4K】50V型(TSM-5001U4K) 4万3,780円
(店頭上限価格・22年11月時点)

●ドン・キホーテ「チューナーレススマートTV」は→こちら

■エディオン(EDION)「e angle select」

家電量販店「エディオン(EDION)」では、2022年8月26日にオリジナルブランド「e angle select」として「4K対応液晶 チューナーレスTV」を発売しています。

これは、中国の世界的テレビメーカー「TCL」と共同開発した独自製品で、4K対応の43V型と50V型を用意しています。ほかにもエディオンではフルHDの32V型モデルもラインナップされています。

43V型と50V型は、最新のGoogle TV機能を搭載しており、Chromecastbuilt-inに対応。また、Dolby VisionやHDR10/HLGにも対応するため、明るくて鮮やかな色彩、暗部まで美しい映像を再現できます。

応答速度も6.5msと非常に速いのですが、ゲームモードALLM対応で遅延時間は4msまで短縮されますし、音響に関してもDolby Atmos対応で立体音響が楽しめます。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

なお、32V型はフルHD対応モデルでDolby VisionやDolby Atmosには非対応。また、Google TVも搭載していませんがAndroid TVには対応するので、さまざまな動画配信サービスを視聴できます。

エディオン(EDION)、チューナレスTV1(Image:edion.com)

エディオンは世界的なテレビメーカー「TCL」と共同開発した高性能モデルを販売中。32V型はフルHD画質だが、43V型と50V型については4K対応でGoogle TVにも対応する(画像はエディオン公式サイトより転載)

エディオン(EDION)の43V型と50V型はGoogle TVを採用しているほか、Dolby VisionやDolby Atmosにも対応(Image:edion.com)

43V型と50V型はGoogle TVを採用しているほか、Dolby VisionやDolby Atmosにも対応する高性能モデル。さらに、ゲームモードALLM対応で遅延時間は4msまで短縮されるので、ゲームメインの人におすすめ(画像はエディオン公式サイトより転載)

エディオン・チューナーレステレビの価格

【フルHD】32V型(32S52E) 3万2,800円
【4K】43V型(43P63E) 4万4,311円
【4K】50V型(50P63E) 5万6,810円
(Web直販価格・22年11月時点)

●エディオン「チューナーレスTV」は→こちら

■ゲオ(GEO)

ビデオやゲームレンタルでお馴染みのメディアショップ「ゲオ(GEO)」は、2022年7月21日からASTEX社の「4K/HDR対応チューナーレス スマートテレビ」を発売しています。

43V型と50V型の2機種はいずれも4K対応でAndroid TV(Android 11)搭載。スマホをミラーリングできるChromecastbuilt-inや、鮮やかな画像を表現できるHDR10に対応するほか、応答速度は8msとなっています。

ゲオのチューナーレステレビの詳細については、こちらの記事が参考になるでしょう。

ゲオ(GEO)チューナーレススマートテレビ(Image:geo-online.co.jp)

ゲオではASTEX社の4K対応チューナーレス スマートテレビを2機種発売中。いずれもChromecastbuilt-inや鮮やかな画像を表現できるHDR10に対応する

ゲオ・チューナーレステレビの価格

【4K】43V型(AX-MSK43) 3万2,780円
【4K】50V型(AX-MSK50) 3万8,280円
(ゲオオンラインストア価格・22年11月時点)

●ゲオオンライン「AX-MSK43/AX-MSK50」は→こちら

■オリオン(ORION)[ドウシシャ(DOSHISHA)]

「オリオン(ORION)」は、PB家電製品を得意とするドウシシャ(DOSHISHA)のAV機器ブランドで、自社直販サイトやAmazonなどで24V〜75V型のチューナーレススマートテレビ(SMART TV-Tunerless-)を発売しています。

24V型は1366×768のHD、32V型と40V型は1920×1080のフルHD、50V~75V型が3840×2160の4K画質モデルとなっており、全モデルAndroid TVに対応します。

オリオン(ORION)[ドウシシャ(DOSHISHA(Image:doshisha-orion.com)

オリオンのチューナーレススマートテレビはAmazonなどで購入可能。現在は24V〜75V型までの6モデルを販売している(画像はドウシシャ公式サイトより転載)

とくに50V~75V型は、Dolby VisonのHDRに対応するので輝度、コントラスト、色彩は鮮やかです。応答速度は5msで自動低レイテンシーモード「ALLM」設定により、低遅延モードも利用可能です。

また、音声はDolby AudioやDolby Atmosにも対応するので、対応スピーカーなら立体音響による臨場感あふれるサウンドが楽しめます。

もちろん、Chromecastbuilt-inを利用してスマホの動画も大画面で簡単に楽しめますよ。

オリオン(ORION)の50V型はDolby VisonのHDRに対応するので輝度、コントラスト、色彩は鮮やか(Image:amazon.co.jp)

50V型以上はDolby VisonのHDRに対応するので輝度、コントラスト、色彩は鮮やか。自動低レイテンシーモード「ALLM」やフレーム補正技術「MEMC」、音響はDolby AudioやDolby Atmosにも対応する(画像はAmazon公式サイトより転載)

オリオン・チューナーレステレビの価格

【HD】24V型(SLHD241A) 2万2,504円
【フルHD】32V型(SAFH321A) 2万5,820円
【フルHD】40V型(SAFH401A) 3万321円
【4K】50V型(SAUD501A) 6万5,800円
【4K】65V型(SAUD501A) 9万9,800円(8万9,800円)
【4K】75V型(SAUD501A) 14万8,000円(13万3,200円)
(24V型~40V型まではAmazon価格・22年11月時点)
(50V型以上はDOSHISHA Marcheオンラインストア価格・22年11月時点)※カッコ内は11月30日までの特別価格

●オリオン「SMART TV-Tunerless-」は→こちら

■ユニテク(UNITECH)

テレビチューナー付きの液晶テレビを製造&販売している「ユニテク(UNITECH)」は、2022年5月11日から「アンドロイドモニタテレビ」を発売しています。

こちらはHD画質の32V型と4K画質の43V型の2種類となっており、いずれもAndroid TV(Android 11)を搭載して動画共有サービスを利用できます。

製品はUNITECHオンラインショップでも購入できますが、ヨドバシカメラやビックカメラ、Amazonなどのほうが安く購入できますのでチェックしてみましょう。

ユニテク(UNITECH)アンドロイドモニタテレビ(Image:untcad.co.jp)

メーカーの公式サイトでも機能の詳細は不明だが、Chromecastbuilt-inには対応しているようだ(画像はユニテク公式サイトより転載)

ユニテク・チューナーレステレビの価格

【HD】32V型(K3200HSG-E) 2万7,800円
【4K】43V型(K4300USG-E) 4万9,800円
(UNITECHオンラインショップ価格・22年11月時点)

●ユニテク「アンドロイドモニタテレビ(32インチ、43インチ)を発売しました。」は→こちら

■RCA(慶洋エンジニアリング・KAIYO)

「RCA」はアメリカの有名なラジオ、テレビなどの電子機器メーカーのブランド名。現在は中国の家電メーカー「トムソン」が登録商標権を持っています。

日本では、慶洋エンジニアリング(KAIYO)という会社がRCAブランドのチューナーレステレビを製造&販売しており、AmazonやYohoo!ショッピングなどで購入することが可能です。

ラインナップはHD画質の24V型、フルHDの32V型、4K対応の43V型の3種類となっており、いずれもAndroid TV(Andorid 11)を搭載。Dolby AudioやChormecast Built-inなどにも対応しています。

RCA(慶洋エンジニアリング・KAIYO)チューナーレステレビ(Image:keiyoeng.co.jp)

4Kモデルは43インチのみだが、24インチモデルは2万円を切る低価格なのがうれしい。ワンルームマンションならこれで十分だろう(画像はKAIYO公式サイトより転載)

RCA・チューナーレステレビの価格

【HD】24インチ(RCA-24D1) 1万9,999円(Web限定)
【フルHD】32インチ(RCA-32D1) 3万6,080円
【4K】43インチ(RCA-43N1) 5万4,780円
(KAIYO直販サイト価格・22年11月時点)

●RCAは→こちら

まとめ

いかがですか? NHKの受信料を払わなくていいチューナーレステレビは、意外とたくさん売られていることが分かると思います。

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、家電量販店の直販サイトなどで探せば、いろいろな機種が購入できます。

最近は50V型の4Kモデルがトレンドですが、これからもっと画面の大きなモデルが発売されるかもしれませんね。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

関連記事

「チューナーレステレビ」最新機種まとめ – ついに4K対応75V型も登場!のページです。オトナライフは、【デバイスドン・キホーテゲオTverAndroid TVNHK受信料エディオンチューナーレステレビGoogle TV】の最新ニュースをいち早くお届けします。