ゲーム好きな方であれば、誰もが一度は試したいと感じる「隠しコマンド」。同じソフトをプレイしている友達に教えたり、兄弟の前で突然コマンドを披露して、子どもの頃はよく優越感に浸ったものである。しかし、そのような開発者の遊び心があふれる隠しコマンドの機能は、なんとゲームだけでなく、自動車にも搭載されている場合があるらしい。
2022年12月4日に投稿された、田中大介@DaisukeMANさんの「テスラ、オートパイロット起動中にシフトレバーを4回下げると道路が突然レインボーになって謎の陽気な音楽が流れ始めるという隠しコマンドがあるんだけど、この機能が実装されるまでの意思決定プロセスに超興味がある。普通の車会社なら、この案出した瞬間「お前舐めてんの?」と怒られて終了だと思うのよね」というツイートには、隠しコマンド入力後の映像が添付されていた。この投稿には、7300件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
テスラ、オートパイロット起動中にシフトレバーを4回下げると道路が突然レインボーになって謎の陽気な音楽が流れ始めるという隠しコマンドがあるんだけどこの機能が実装されるまでの意思決定プロセスに超興味がある。普通の車会社ならこの案出した瞬間「お前舐めてんの?」と怒られて終了だと思うのよね pic.twitter.com/ABMO6wqbo7
— 田中大介 (@DaisukeMAN) December 4, 2022
テスラの隠しコマンド!
ツイートの動画では、特定の動作を行った後に、ナビの道がレインボーに輝き、謎の音楽が小気味よく流れている。筆者は元ゲーム会社出身なので、こういう仕様を入れたくなる気持ちはよくわかるが、自動車会社においては、投稿者の田中大介さんも気になっている通り、恐らく実装にいたるまでにさまざまな紆余曲折があったはずだ。
しかし、テスラが隠しコマンド機能のついた車を販売するのは、今回がはじめてではない。イーロン・マスク氏がCEOだった頃から、イースターエッグの隠れ機能や、クリスマスやエイプリルフールのたびに、こっそりこのようなお遊び機能が配信されていたようだ。
過去には、センターモニターのモデル名を長押ししていたら、突然、テスラを囲んだ開発者たちの写真が、モニターに表示されたとの声もある。これらの隠しコマンドには、なかなか気づかない人も多いようだが、遊び心は前々からあるようだ。
ツイートを見たユーザーの声
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「隠しコマンドってワクワクしますよねー 最近のゲームでもあまりでくわさないなあ、、」と、近年は隠しコマンドのあるゲームがめっきり減ってしまったことを嘆く声や、「ユーザーによるバグ出しを狙った、あらゆる操作がすべて想定されていて隠しコマンドに置き換えられているんじゃと思えてくる(笑)」と、テスラの隠しコマンドを深読みする声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
また、コメントの中には「いろんなソフトやサービスのイースターエッグもそうだけど、訴訟大国アメリカでこれが許される経済的な理由を知りたいですよね。下手したら賠償金支払で会社毎無くなるのに」といった心配の声もあがっていた。
たしかに、ゲームソフトであれば、隠しコマンドはあればあるほど楽しいが、車は人の命を乗せて運ぶ乗り物である以上、無駄に遊び心がありすぎても事故まっしぐらだ。このあたりのバランスは、かなり難しいところだったのではないだろうか。
遊び心は、子どもの心もつかむ!
特定の動作を行うと、愉快な音楽とともに道がレインボーに輝くという、遊び心満載のテスラの隠しコマンド。
筆者はどちらかというと、音楽とともに収録されている、はしゃいでいるお子さんたちの声の方がかわくて仕方ない。自分の家の車のナビが、なぜか突然レインボーに光ったら、「なんだかよくわからないけど、パパすっげぇ!」となるだろう。
まだ筆者には子どもがいないのだが、子育てするようになったらテスラが欲しいなと、思わずにはいられないぐらい、ほっこりする動画だった。
もし、読者の皆さんの中に愛車がテスラだという方がいらっしゃれば、ぜひ、今回の隠しコマンドを試してみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「田中大介(@DaisukeMAN)」さん提供)