子どものマイナポイント申請時に注意したい6つのポイント – 筆者が実際に行って気づいたこと

マイナンバーカードを取得した人が最大2万円分のポイントをもらえる「マイナポイント第2弾」。大人だけでなく赤ちゃんや未成年でも1人2万ポイントもらえるので、4人家族なら最大8万ポイントも獲得できます。しかし、赤ちゃんや子どものマイナポイントをもらうのは、大人ほど簡単ではありません。そこで今回は、実際に子どものマイナポイント申請を行った筆者が、注意点を6つ紹介します。

マイナポイントは赤ちゃんや子どもでも1人2万ポイントもらえる!

マイナンバーカードを取得すると、1人最大2万ポイントももらえる「マイナポイント第2弾」ですが、いよいよマイナンバーカードの申込申請期限が2022年12月末に迫ってきました。

※マイナポイント第2弾のカード申し込み期限は2022年12月末の予定でしたが、2023年2月末に延長されています。また、これに合わせてマイナポイント第2弾のポイント取得期限も延長される予定です。

マイナポイント第2弾では、キャッシュレス決済で最大5,000ポイント、健康保険証の利用申込で7,500ポイント、公金受取用口座登録で7,500ポイントが付与されるため、合計2万ポイントもらえます。

こちらがマイナポイント第2弾でもらえる2万ポイントの内訳。①~③までの3つの条件をクリアしないと、満額の2万ポイントはもらえない

マイナポイントは0歳の赤ちゃんや未成年の子どもでも、親が代わりに申請することで、1人最大2万ポイントをもらえます。もし、4人家族なら最大8万ポイントももらえるのは大きいでしょう。

しかし、マイナポイントで満額2万ポイントもらうには、上記の3つの条件をクリアする必要がありますので、大人と違って子どものマイナポイント獲得はかなり面倒です。

まず、子どもの健康保険証は問題ありませんが、マイナンバーカードを取得するときは原則本人が受け取らないといけませんし、クレジットカードやスマホのない子どものキャッシュレス決済サービスを用意するのが意外と大変です。

また、公金受取用の銀行口座も子ども名義のものを用意しなければなりませんが、これもかなり手間がかかります。

筆者も実際に子どものマイナポイント手続きを行いましたが、しっかり下準備をしておかないと、いろいろなところでつまずきます。そこで今回は、実際に筆者が戸惑ったり苦労した6つのポイントを紹介していきます。

【1】生まれたばかりの赤ちゃんの写真はどうすればいい!?

まず、マイナポイント第2弾で必須となる「マイナンバーカード」の申請は、役所の窓口に行かなくても、郵送やオンラインでもできます。実際にスマホで申請する方法はこちらの記事で確認してください。

マイナンバーカードは顔写真付きの身分証明書なので、当然、顔写真が必要になりますが、パスポートや運転免許証などと違い、6カ月以内に撮影したもので顔が正面を向いており背景が単色であれば、スマホで撮影したものでも構いません。

たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんの場合は、白い枕とシーツの上に赤ちゃんを寝かせた状態で、スマホで写真を撮ればいいのです。

【1】生まれたばかりの赤ちゃんの写真はどうすればいい!?

マイナンバーカードには顔写真が必要ですが、赤ちゃんの場合は、白いシーツの上に寝かせてスマホで写真を撮影すればOKです

【2】マイナンバーカードは原則本人が役所で受け取る必要がある

マイナンバーカードの申請をすると、約1カ月ほどで役所から「交付通知書(はがき)」が届きます。

赤ちゃんや子どもであっても、マイナンバーカードは原則本人が受け取ることになっていますので、15歳未満の未成年の場合は、親が子ども本人を連れて役所で受け取ります。

自治体によってはマイナンバーカード対応窓口を土・日・祝日、夜間でも受け付けている場合もありますので、自治体の公式サイトを確認してから子どもと一緒に役所に行きましょう。

交付通知書(はがき)が届いたら、子どものマイナンバーカードは、親と子どもが一緒に役所に出向いて受け取る必要がある

【3】公金受取口座は親の名義はNG、子ども名義の口座が必要!

マイナポイントで公金受取口座の登録をすると7,500ポイントがもらえますが、こちらは親名義の口座はNGです。必ず子ども名義の口座を用意してください。

マイナンバーカードの申請を行なったら、すぐに未成年の子どもの銀行口座を開設しておきましょう。大手銀行の窓口では、18歳以上は本人しか口座を開設できませんが、未成年なら親が一緒に子どもを連れて行けば、すぐに子どもの口座を開設することができます。

この場合でも、親と子それぞれの身分証明書(健康保険証など)と、親族であることが証明できる住民票の写しなどが必要になりますので、事前に準備しておきましょう。

もちろん、最近ではネット銀行でも口座を開設できますが、こちらも15歳以下の子どもは本人が口座を作ることができない場合が多く、親が申請するときには、やはり身分証明書や住民票などを郵送することになります。詳しくはこちらの記事で確認してください。

なお、楽天銀行は子ども名義の口座開設に力を入れており、13歳以上なら本人がスマホで口座を開くことができます。12歳以下の場合は親が代わりに申し込み手続きをすることになりますので、公式サイトで確認してみてください。

●楽天銀行「子供名義の銀行口座開設」は→こちら

(Image:takuten-bank.co.jp)

楽天銀行は13歳以上なら本人がスマホで口座を開くことができる。12歳以下は親が申し込み手続きをすることで口座を開設できる(画像は楽天銀行公式サイトより転載)

【4】クレジットカードなどを作れない子どものキャッシュレス決済はどうする?

マイナポイントで子どものキャッシュレス決済事業者を選ぶのも意外と苦労します。

18歳未満だとクレジットカードが作れませんし、スマホを持っていない小学生などは、スマホ決済アプリも利用できません。詳しくはこちらの記事を確認してください。

実は、子どものキャッシュレス決済は親名義のものでもOKなのですが、親がマイナポイントで登録しているものを子ども用として一緒に使うことはできません。

とはいえ、新たに子ども用に用意しなくても大丈夫です。たとえば、親がPayPayでマイナポイントを登録している場合は、au PAYや楽天ペイなど、すでに親が利用しているものを子ども用に登録することができるのです。

たとえば、PayPayはすでに親がマイナポイントで申し込んでいるので、「楽天ペイ」か「au PAY」が子ども用に利用できる

もし、子ども用に新たにキャッシュレス決済を用意するなら、年齢制限のない「WAON」などのプリペイド型の電子マネーがいいでしょう。

●WAON「マイナポイント事業」は→こちら

(Image:waon.net)

子ども名義で作成できるキャッシュレス手段としては、イオンの「WAON」がおすすめ。年齢制限がないので子どもでもすぐに作成できる(画像はWAON公式サイトより転載)

【5】家族4人だと8万円分の買い物をする必要がある!

子どものキャッシュレス決済を決めたら、マイナポイントを申し込みます。しかし、これはキャッシュレス決済で利用した金額の25%分が付与される仕組みなので、実際に2万円分を利用しないと最大5,000ポイントはもらえません。

つまり、家族4人だとそれぞれが2万円の買い物をする必要があり、先に8万円を支払うことになります。

しかも、マイナポイント第2弾は2023年2月28日で終了されるため、わずか1〜2カ月の間に8万円を出費するのは、家計的に苦しい場合もあるでしょう。

そんなときは、クレジットカードによる残高チャージでマイナポイントをもらえるスマホ決済サービスがオススメです。

まず、2万円を残高にチャージする必要がありますが、クレジットカードなら引き落としは月末ですし、チャージ直後すぐに満額の5,000ポイントを獲得できます。もちろん、チャージした2万円を2023年2月末まで使う必要はありません。

ちなみに、au PAYならもらったマイナポイントを現金化することも可能ですので、家計が厳しいときはオススメです。詳しくは以下の記事で確認してください。

こちらは筆者がマイナポイント第1弾のとき、au PAYを利用してクレジットカードで2万円を残高チャージしたときの写真。その場ですぐに満額5,000ポイントが付与された

【6】キャッシュレス決済事業者でポイント付与のタイミングは異なる!

マイナポイントのキャッシュレス決済事業者選びは重要です。PayPayやau PAYなどは登録から1〜2日後にはすぐ2万ポイントが付与されますが、なかには数カ月かかるものもあります。

たとえば、クレジットカードの場合は、その月内で利用した金額をまとめて月末や翌月5〜10日頃に銀行口座から引き落とされ、そのときに25%のマイナポイントが付与されます。

マイナポイント第2弾は2023年2月末で終了されますので、もたもたしていると終了までに買い物で2万円を使い切ることができないかもしれません。

また、JR東日本の「Suica」は、1カ月分のチャージ額でマイナポイントが翌月中旬(11〜20日)にJRE POINTとして付与される仕組みです。

しかし、Suicaにチャージできるのは1回1万円までで上限は2万円ですので、もし、すでにSuicaに1〜2万円チャージしてあると、追加でチャージすることができず、少々焦ることになります。

とくに注意したいのは楽天ペイで、2万円利用した翌々月末日頃に5,000ポイントが付与されることになっています。詳しくはマイナポイント第2弾の公式サイトで「対象となるサービス一覧」をチェックしてみてください。

●マイナポイント第2弾「対象となるサービス一覧」は→こちら

こちらは楽天ペイのマイナポイント付与詳細。マイナポイントの付与は月次で「利用月の翌々月末頃に付与」されることになっている(マイナポイント第2弾公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? マイナポイントは1人2万ポイント、家族4人で8万ポイントももらえますが、赤ちゃんや子どもの分は大人より準備することが多く、意外と大変なことがお分かりいただけたでしょう。

マイナポイント第2弾に参加するには、少なくともマイナンバーカードを、2022年12月末までに取得申請する必要があり、申請からカードの発行には1カ月ほどかかります。

しかも、マイナポイント第2弾は2023年2月末で終了されるので、それまでにすべての作業を終える必要があるのです。これからチャレンジする人は、できることから今すぐ準備しておく必要があるでしょう。

※マイナポイント第2弾のカード申し込み期限は2022年12月末の予定でしたが、2023年2月末に延長されています。また、これに合わせてマイナポイント第2弾のポイント取得期限も延長される予定です。

(※2022/12/20 記事の一部を更新いたしました)

オトナライフ編集部
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