LINEアカウントには「1つの電話番号につき1つまで」という原則があるものの、「仕事とプライベートで使い分けたい」「”普段使いのアカウントを教えたくない人向けのアカウント”が欲しい」といったニーズはあるのではないでしょうか。
またログアウト機能もないため、アカウントを切り替えるにはその都度「LINEアプリをアンインストール→再インストール→電話番号認証→ログイン」という作業が必要です。さらに、LINEアプリをアンインストールするとトーク履歴が消えてしまうので、毎回バックアップも取得しなければならないなどなかなか面倒。
しかし、実はLINEのアカウントは固定電話/SMSの番号を使うなどして、複数アカウントを作成したうえで使い分けるという裏ワザも存在します。
今回はLINEアカウントを2つ以上作成して、スマホ1台で切り替えて使うまでの手順をご紹介します。
結論としては自宅の固定電話か、0円運用が可能なpovo 2.0などを活用して電話番号を複数確保さえすれば、比較的簡単に2つ以上のアカウントを1つのスマホで運用できますよ!
また2つや3つではなく「大量にアカウントが必要」な場合は、LINE公式アカウントを個人で立ち上げるのがベストです。なんと1つのIDで100アカウント作成できます。
【目次】
1.LINEアカウントを2つ以上複数作成するために必要な前提条件
2.複数のLINEアカウントを作る際「電話番号」はどう用意する?
3.大量にLINEアカウントが必要な場合は「その分の電話番号」が必要なの?
4.LINEを複数アカウント作成する方法:2つ以上のアカウントを切り替える4つの方法も
5.「LINE公式アカウント」を活用して大量にアカウント作成する方法
6.LINEで複数アカウントを作成・運用するその他の方法
7.将来的には「LYPプレミアム会員」向けの複数アカウント作成・運用も検討中
8.まとめ
LINEアカウントを2つ以上複数作成するために必要な前提条件
まず2つや3つ程度の複数アカウントを作りたい場合について解説します。LINEアカウントを複数作るためにはその分の電話番号を用意する必要があります。
LINEアカウント作成に関する主な制限を踏まえると、複数作成には「電話番号」がまず必要。加えて「マルチログイン」か「デュアルアプリ」が基本的に必要となります。
メインアカウントと別の電話番号 | 固定電話やSMSでもOK
LINEアカウントを複数作成するためには、メインアカウントとは別の電話番号が必要です。この電話番号はスマホのSIMと紐づいたものである必要はなく、固定電話やSMSなど認証を自身で受けられるものであればOKです。
この「電話番号」をどう確保するか、というのがLINEアカウントを2つ以上作る際にはネックになりがちです。たとえば、050で始まる電話番号は量産しやすいです。しかし「050」から始まるIP電話ではLINEアカウントを作成できないので注意してください。
LINEに登録するための電話番号を確保するおすすめの手段は、冒頭でも軽く述べましたが「自宅に既にある固定電話」か「0円運用できる格安SIM」。具体的には後述します。
デュアルアプリを作成可能なスマホ | Xiaomiの端末が代表格
デュアルアプリを作成可能なスマホでは、1つのアプリを「クローン」できます。つまりLINEアプリを対象に「デュアルアプリ」機能を使うと、1つのLINEアプリをクローンし、もう1つのLINEアカウントにも1台でログイン可能に。
デュアルアプリを作成可能なスマホの代表格は、XiaomiのAndroid端末です。作り方の詳細は後述します。
マルチログイン可能なアプリ | 「並行世界Lite」が代表格
先にご紹介した「デュアルアプリ」に手元の端末が対応していない場合は、マルチログインアプリを使うことをおすすめします。
マルチログインアプリとして有名なのは、並行世界Lite。
「並行世界Lite」を使ってLINEの新規アカウントを作成するには、現在LINEと紐づいていない電話番号が必要です。
複数のLINEアカウントを作る際「電話番号」はどう用意する?
複数のLINEアカウントを作る際、ネックとなるのは「電話番号」。電話番号を用意するいくつかの方法をご紹介します
自宅に固定電話がある場合:固定電話でも登録可能
自宅に「固定電話」がある場合、以下の方法で固定電話の番号を使い、LINEアカウントの作成が可能です。固定電話の番号で、LINEのアカウントを作成する手順は以下の通りです。
なお、LINEの公式ヘルプでは「固定電話でのLINEへの登録」を認めていません。仕様が変わる可能性がある点はご注意ください。
「0円運用」できる格安SIMを使う:povo 2.0が代表例
「0円運用」できる格安SIMを使い、新たな電話番号を手に入れるのも良いでしょう。
0円運用できる代表的な格安SIMの代表格は、povo 2.0です。
基本0円というのはpovo 2.0の大きな強みで、たとえば就活中の学生がプライベートと就活で電話番号を分ける目的などによく使われます。もちろんLINEアカウントの複数作成向けの電話番号としても使えます。
povo 2.0の0円運用で「具体的に何が、どこまでできるか」や注意点などはこちらの記事で詳しく解説しています。
0円運用は「ある程度は可能」ですが、180日ごとにトッピング購入が求められるといったデメリットはあります。
大量にLINEアカウントが必要な場合は「その分の電話番号」が必要なの?
基本的に、アカウントの数だけ電話番号が必要です。しかし、LINEアカウントが「100個必要」な場合に、povo 2.0を100回線契約し、100回線それぞれ定期的にトッピングを追加するのは非常に手間な上にお金がかかります。
大量にLINEアカウントが必要な場合には、LINE公式アカウントを開設することをおすすめします。
そしてLINE公式アカウントは1つのIDで、100アカウント作成できます。「2つや3つ」ではなく、大量のアカウントが必要な場合にもっとも適しています。LINE公式アカウントの開設方法は、記事の後半で解説します。
画像引用元:LINEヤフー公式サイト
LINEを複数アカウント作成する方法:2つ以上のアカウントを切り替える4つの方法も
「2つや3つのアカウントを1台のスマホで運用したい」場合は、電話番号さえあれば、比較的簡単にアカウント作成も運用もできます。
複数のLINEアカウントを作成したうえで、1台のスマホで切り替える4つの具体的な方法をご紹介します。
デュアルアプリを使って複数アカウントを作成・切り替える方法
先述した通り、Xiaomiなど一部のAndroid端末では、デュアルアプリを作成できます。このデュアルアプリ機能を使うことで、一台のスマホでLINEアカウントを複数作成可能。切り替えもできます。
作成手順は以下の通り。まず設定アプリを開きます。
なお一番最後の画面で「ログイン」ではなく「新規登録」を選べば、デュアルアプリ上で新しい電話番号を利用してLINEアカウントの新規登録も可能です。LINEの新規登録方法は、こちらの記事でも解説しています。
「並行世界Lite」を使って複数アカウントを作成・切り替える方法
「並行世界」も使用感はデュアルアプリとよく似ています。利用するたびにログアウトすることもなく、並行世界のアプリをタップすればすぐにLINEを利用できます。
「並行世界Lite」を利用する方法は、以下の手順です。
【Android】マルチユーザー機能を使って複数アカウントを作成・切り替える方法
1台のスマホで複数アカウントを作成・運用する場合、通常LINEアプリの再インストールを行う必要があり、結構面倒です。
その面倒を回避できるのが「マルチユーザー機能」が搭載されたAndroid端末です。1台のスマホで複数のLINEアカウントを簡単に作成・運用できます。Androidのマルチユーザー機能は、一部のPixelシリーズ・Xperiaシリーズ・Zenfoneシリーズなどの端末で対応しています。
Androidのマルチユーザー機能を使用する手順は、以下の通りです。なお、Androidの機種によって手順や画面の見え方が異なる場合があります。
まず、設定アプリを開きます。
【Android】Kiwi Browserを使って複数アカウントを作成・切り替える方法
Android端末であれば「Kiwi Browser」と「Chrome版LINE」を使ったアカウント切り替えもおすすめです。
事前に新たな電話番号を使用し、LINEアカウントを新規作成しておけば、以下の手順でChrome版LINEと通常のLINEのアカウントを切り替えできます。
「LINE公式アカウント」を活用して大量にアカウント作成する方法
前述の通り、LINE公式アカウントは、店舗や施設などが運用しているものですが、実は個人でも無料で開設可能。
LINE公式アカウントは1つのIDで、100アカウント作れます。アカウントが「2つや3つ」ではなく「大量に必要」な場合は、LINE公式アカウントを個人として使うのが一番適しているでしょう。
アカウントの作成方法は以下の通りです。
スマホアプリからLINE公式アカウントを作成する場合には、ライン公式アカウントの管理アプリをダウンロードしましょう。
●iOS版は→こちらからダウンロード
●Android版は→こちらからダウンロード
個人で制作したLINE公式アカウントを、友人などに追加してもらえば1台のスマホで複数アカウントを使い分けできます。
LINEで複数アカウントを作成・運用するその他の方法
通常のLINEアカウントではなく、LINE WORKSやLINEオープンチャットを活用する手もあります。
LINE WORKS
「LINE WORKS」はビジネス版のLINE。通常のLINEとLINE WORKSは、同じ電話番号でも別のアカウントとして使い分けることができます。「LINE WORKS」アプリのインストールは必要ですが、1台のスマホで気軽に2つのアカウントを運用できるので便利です。
LINE オープンチャット
LINEの「オープンチャット」は、不特定多数と匿名でチャットできる機能です。チャットルームごとに異なるプロフィールで参加でき、元のLINEアカウントは特定されない仕様になっています。厳密にいうと「複数アカウントの作成・運用」ではありませんが、通常のLINEトークと操作感がほとんど同じなので、シーンに応じて使い分けたい場合には便利です。
将来的には「LYPプレミアム会員」向けの複数アカウント作成・運用も検討中
ここまでLINEアカウントを2つ以上作成・運用する方法を解説してきました。
最後に「Yahoo!とLINEの合併に伴い、両者のIDが連携された」ことを紹介します。
そして、将来的に「1台のスマホで複数のLINEアカウントが利用できる」サービスもLYPプレミアム会員向けに提供することが検討されています。近い将来、LINEアカウントを2つ以上作成するのは「公式機能」になるかもしれません。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
まとめ
今回はLINEアカウントを複数作成し管理する方法をご紹介しました。Androidユーザーであれば、現在LINEに紐づけている電話番号とは別の電話番号さえ用意できれば、デュアルアプリや、並行世界Lite、マルチユーザー機能等を使用して比較的簡単にアカウントを切り替えて使用することが可能です。ぜひ試してみてください。