皆さんは、コミケに参加されたことはあるだろうか。コミケとは「コミックマーケット」の略で、会場ではさまざまなジャンルの自費出版作品を購入することができる。コミケは年に2回、東京ビッグサイトで開催されており、全国各地から多くの人が集まることでも有名だ。
2022年12月18日に投稿された、ぎっく@gick_1300さんの「コミックマーケット実行会様 北海道滝川市以北にはファミマがありません。電子チケットにしていただけないでしょうか? 最北稚内市からだと250kmで4時間はかかります。」というツイートには、雪道の中、コミケのチケットを求め、大移動を行った形跡を示す画像が添えられていた。この投稿には、1.2万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
補足しますと抽選一般参加です。まず1次の抽選応募が12/1-12/7にあり12/12に当選発表。当選者は12/19中までにファミマ店舗で購入が必要です。購入できないと権利を失い12/21からの2次応募先着順へ。これで権利獲得できても12/29までにファミマ店舗で購入しなければならないです。 pic.twitter.com/vcdUQvZ5wU
— ぎっく (@gick_1300) December 18, 2022
コミケチケットを求めて120km……
投稿者のぎっくさんは、コミケに一般参加する際の抽選に見事当選。チケット当選者はファミマの店舗に足を運び、チケットを購入しなければならないという決まりがある。
せっかく抽選に当たっても、指定の日付までにチケットを購入できなければ、当選した権利が失効されてしまい、二次応募の先着順に回されてしまうというシステムなのだそうだ。
都内在住の方であれば「仕事帰りにファミマに寄ればいいじゃん」と思うかもしれないが、ぎっくさんの生活県内にはファミマがなく、吹雪でホワイトアウトする中、120kmの道のりをチケットを求めて、大移動することになってしまったらしい。
結果的にチケットは入手できたものの、あまりの不便さに今回のツイートを投稿するにいたったそうである。
ツイートを見たユーザーの声
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「めっちゃわかります。行きたくてもファミマが近場にないから中々行けない。チケット取りに行くだけで、時間と移動費がかかりすぎる。一番近場のファミマでこれ」と、自分の最寄りのファミマでも4時間以上かかることを示す画像を添付し嘆く声や、「はじめまして、チケット発券お疲れ様です。自分も道北民なのでお気持ちとてもよくわかります。旭川暴風雪で高速止まるし、JR事故るし高速バス動いていなきゃ諦めていたと思います。せめて対応するコンビニを増やしてほしい…。セイコーマートさえ対応してくれていれば…!」と、同じ北海道民からの共感の声、そのほか「すげぇ・・・猛者がいる・・・」「お疲れ様です」と、投稿者のぎっくさんを労う声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
電子チケットでのイベントが増えつつある昨今、なぜコミケは、まだ紙のチケットのままなのだろうか。コミケは同人誌即売会なので、チケットも紙モノであることに、こだわりがあるのかもしれないが、そろそろ便利さを追求する方向性にシフトしてもよいはずだ。
せめて、発券期間が開催日までであれば嬉しい!
投稿者のぎっくさんは、今回チケットの発券に関して不便さを感じた経験を、自分の気晴らし程度にツイートしたつもりだったそうだ。しかし、あまりの反響の多さに詳細を補足するタイミングもなく、ただただ、驚いてしまったらしい。
コロナ禍においても、コミケ開催を継続してくれたコミケ準備会を非難する気持ちはまったくなく、むしろ感謝しているとのこと。電子チケット化しなくても、せめて発券が開催日までであれば、会場近くのファミマで購入できるため、ぜひ運営側にはそうした対応も視野に入れてもらえれば嬉しいとのことだ。
全国から多くの人が集まる冬のコミックマーケット。今年は12月30日~31日の二日間、東京ビッグサイトで開催予定だ。無事にチケットをゲットできた皆さんは、ぜひ暖かくして楽しんできてほしい。
※サムネイル画像(Image:「ぎっく(@gick_1300)」さん提供)