格安SIMが月額110円!? 2023年1月スタートの「新世界モバイル」って何?

ここ数年でスマホの月額料金はグッと安くなりました。ahamoやLINEMOなら20GBでも月額3,000円以下、povo 2.0は基本料無料で利用できます。また、格安SIMの日本通信では月額290円から利用できるプランも用意されています。そんななか、月額110円から利用できる格安SIM「新世界モバイル」が2023年1月からサービスを開始します。いったいどのような格安SIMなのでしょうか?

「新世界モバイル」ってどんな格安SIMなの?

ESG コンサルティングを主軸とするFOSCHIA JAPAN(フォスキアジャパン)は、格安SIMサービス「新世界モバイル」を2023年1月1日から開始すると発表しました。

新世界モバイルは、ドコモ回線を利用した格安SIM(MVNO)サービスで、5GB/24GB/30GB/40GB/120GBの5つのプランを用意しており、データ専用、データ+SMS、音声通話の3タイプが選べます。

音声付き月5GBで1,760円はさほど安くありませんが、月24GB以上の大容量プランを提供している格安SIMは少なく、とくに月120GBで5,346円はほかではあまり見ないお得なプランとなっています。

新世界モバイルのSIMプラン表(Image:shinsekai-mobile.com)

こちらが新世界モバイルの料金プラン。月5GBで1,760円はさほど安くはないが、月24GB以上の大容量プランはなかなかお得だ(画像は新世界モバイル公式サイトより転載)

また、新世界モバイルの音声通話料は22円/30秒ですが、音声通話プランの通話無料オプションも用意されています。

5分かけ放題、15分かけ放題、30分かけ放題、フルカケホ(無制限)の4種類がありますので、スマホでの通話が多い人はオプションを追加したほうがお得でしょう。

■音声通話無料オプション

・5分かけ放題   月額770円
・10分かけ放題 月額1,375円
・30分かけ放題 月額2,178円
・フルカケホ  月額2,200円

ほかにも、新世界モバイルでは割込通話が月額330円、留守番電話が月額330円、明細は1カ月分330円で提供されます。

なお、新世界モバイルのデータ通信速度は下り最大500Mbps、上り最大50Mbpsです。月間利用データ通信量を超えた場合の通信速度は、最大200kbpsに制限される点には注意しましょう。

●新世界モバイルは→こちら

月額110円で利用できるのは最初の3カ月間のみ!

FOSCHIA JAPANでは「新世界誕生110周年を記念し、新世界モバイルの新規加盟者は、最初の3カ月間はどのプランでも月々税込110円でご利用いただけるキャンペーンを実施します」としています。

つまり、このキャンペーンにより新規加入者は月120GBプランであっても最初の3カ月間は月額110円(税込)で利用できることになります。これはかなりお得ですね。

ただし、音声通話付SIMの最低利用期間は12カ月間となっており、もし、12カ月以内に解約すると解約事務手数料が6,600円発生するほか、2022年7月以降の契約者は解約月の「SIMカード基本料金+オプション料金」1カ月分の支払いが必要となる点には注意しましょう。

ちなみに、1年間音声通話付120GBプランを利用した場合、当初の3カ月は月額110円、その後9カ月間は月額5,346円となりますので、平均すると1年間は月額4,037円で利用できる計算になります。

■1年間音声通話付120GBプランを利用した場合の平均月額料

【1】1-3カ月:110円×3カ月=330円
【2】4-12カ月:5,346円×9カ月=4万8,114円
【1】【2】÷12=4,037円(1カ月平均)

大阪の下町「新世界」をイメージした新世界モバイル(Image:shinsekai-mobile.com)

大阪の下町「新世界」をイメージした新世界モバイル。新世界110周年を記念したキャンペーンで、新規契約者は3カ月間110円で利用できる(画像は新世界モバイル公式サイトより転載)

当初3カ月間は月額110円という派手なキャンペーンばかりが注目されている「新世界モバイル」ですが、ほかの格安SIMの料金と比較すると、どのくらいお得なのでしょうか?

まず、月5GBプランに関しては、ソニーのNURO Mobileの「VMプラン」が月額990円、「日本通信のシンプル290プラン」が月額1,170円で、新世界モバイルより安いのが分かります。

しかし、新世界モバイルの月24GBプランは月額2,178円なので、大容量プランは他社に負けていません。さらに、月120GBプランになるとライバルは少なく、ahamoの月100GBプランといい勝負です。

つまり、新世界モバイルは自宅にWi-Fi環境がなく、動画共有サイトなどを毎日長時間動画を視聴するようなユーザーにピッタリな格安SIMだといえるでしょう。

メーカー 容量 月額料金
新世界モバイル 5GB 1,760円
24GB 2,178円
30GB 3,278円
40GB 4,246円
120GB 5,346円
メーカー 容量 月額料金
日本通信 1GB 290円
2GB 510円
3GB 730円
5GB 1,170円
メーカー 容量 月額料金
IIJmio 2GB 850円
4GB 990円
8GB 1,500円
15GB 1,800円
20GB 2,000円
メーカー 容量 月額料金
NURO Mobile VS(3GB) 792円
VM(5GB) 990円
VL(10GB) 1,485円
NEOプランlite(20GB) 2,090円
NEOプラン(20GB) 2,699円
メーカー 容量 月額料金
ahamo 20GB 2,970円
100GB 4,950円

※国内通話付き5分無料付
※dカードGOLDで支払うと月5GB付与
こちらが新世界モバイルと、ほかの格安SIMのプランを比較した表。月5GBプランはライバルのほうが安いが、大容量プランはライバルが少なく、意外とお得なのが分かる(表は筆者が独自に作成)

ちなみに、格安SIMでは月100GB以上の大容量プランはあまりみかけませんが、大手キャリアなら無制限プランも用意されています。

まず、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VII」は、月3GBまでで月額1,078円、月20GBまでなら月額2,178円ですが、月20GBを超えると月額3,278円で無制限となり破格の安さです。

●楽天モバイルは→こちら

楽天モバイル料金表(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

月1GBまで0円サービスを終了した楽天モバイルだが、料金は今でもかなり安く月3GBまでで月額1,078円、月20GBまでなら月額2,178円、月20GBを超えると月額3,278円で無制限となる(画像は楽天モバイルより転載)

なお、楽天モバイル回線についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

次に注目したいのがドコモの「5Gギガホ プレミア」です。こちらは月3GB以上はデータ量無制限になるプランで、月3GB以下は月額5,665円ですが、月3GBを超えると月額7,315円で無制限となります。

しかも、「みんなドコモ割3回線以上」が1,100円割引き、「ドコモ光セット割」で1,100円割引き、「dカードお支払割」で187円割引きとなるため、すべてが適用できる人なら、なんと月額4,928円でずっと無制限利用できるわけです。

もし、ドコモでこれらの割引が適用できる人なら、新世界モバイルより安く無制限で利用できる可能性があるので、よく調べてみましょう。

●ドコモ「5Gギガホ プレミア」は→こちら

ドコモ「5Gギガホ プレミア」料金表(Image:docomo.ne.jp)

5Gギガホ プレミアは月3GB以下は月額5,665円、月3GB超は無制限となり月額7,315円だが、さまざまな割引きを適用できれば、月額4,928円で利用できる場合もある(画像はドコモ公式サイトより転載)

ドコモの「5Gギガホ プレミア」については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

まとめ

いかがですか? 当初の3カ月間は月額110円で利用できるキャンペーンが注目されている新世界モバイルですが、意外と大容量プランがお得であることがお分かりいただけたでしょう。

もし、スマホで毎月データ通信量を100GB程度使っているなら、月120GBでも月額5,346円で利用できる新世界モバイルに注目ですね。

なお、新世界モバイルは、2023年に新世界誕生111周年を記念し、多数のキャンペーンを企画しているとのこと。今後もお得なキャンペーンに期待しましょう。

※サムネイル画像(画像は一部編集部で加工しています)

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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