秋口から携帯各社から新機種が次々と発売され、携帯ショップにはさまざまな新機種が並んでいる。賞与などで懐がほくほくのユーザーは、新たなスマホへの買い替えを検討することだろう。数ある選択肢のなかでも、最近は「格安SIM」への注目度が高まっている。ただ、世間的に格安SIMにどれくらいのユーザーが乗り換えているのか、知る機会はなかなかないだろう。そこで今回は、格安SIM乗り換えに関する興味深い調査結果を紹介したい。
格安SIMへの乗り換えは「50%以上」が未経験
株式会社TeNと株式会社レプロエンタテインメントが共同運営しているin netがアンケート調査を実施した。調査結果が12月19日に発表され、格安SIMの乗り換え経験がないユーザーが50%以上ということが明らかになった。
そのデータは「あなたのスマホ回線の利用状況で当てはまるものを教えてください」の問いで内訳が判明し、格安スマホへの乗り換え経験のないドコモユーザーは20.6%、同様に乗り換え経験のないソフトバンクユーザーは15.8%、auユーザーは15%と、大手キャリア合計で51.4%という結果だった。一方で、既出の大手キャリアから格安SIMに乗り換えて、現在も利用中というユーザーは26.3%、過去に格安SIMに乗り換えた経験のあるユーザーは6.8%、格安SIMしか使ったことがないユーザーは7.6%にのぼった。
スマホ回線で圧倒的に重視される「料金」、でも安いだけではダメ?
格安SIMを試したり使用するユーザー層がいる一方と、大手キャリアを使い続ける層で二分されていることがわかったスマホ業界。それぞれにスマホに対して重視するポイントが異なるということか。
同調査の問い「スマホの回線を選ぶときに重要視しているポイントはどこですか?」では、料金が72.53%と圧倒的な支持を集めた。ついで回線速度が38.02%、月間データ量が31.59%と続き、スコア差からも、いかに料金が重要視されているかがわかる。
しかし、およそ半数のユーザーが、比較的低額とされる格安SIMに乗り換えた経験がないということは、そのユーザー層は料金以外の回線速度や月間データ量を重視していると考えられる。スマホが生活に不可欠な情報インフラとなった以上、料金は据え置きでも安定した回線速度を求めることは、不思議なことではない。
乗り換え以降も継続して格安SIMを利用するユーザーは、メリットや課題を理解したうえで決断していることだろう。乗り換え後の後悔がないスマホライフを送るためにも、大手キャリアと格安SIMを含めた幅広い情報収集は必要不可欠だ。
出典元:【インネット】
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