コロナ禍と喫煙者、たばこを吸う理由に変化【パイルアップ調べ】

新しい生活様式に象徴される、コロナ禍による社会変容。リモートワークやマスク着用、混雑規制など、数年前にはなかった通例や常識がいくつも誕生した。それはコロナ禍における生活の安全確保や利便性向上だけでなく、人によっては疲れやストレスの原因になっている。そうしたパラダイムシフトの真っ只中において、喫煙者に関する調査が行われ、喫煙者の中で変化が起きていることがわかった。

コロナ禍で高まるストレスと息苦しさ、たばこが果たす効果は

全国の喫煙者400人を対象に調査したのは、マーケティング支援事業SOLPANELの企画・運営・販売を行なうパイルアップ株式会社。世の中の動向をいち早く把握することを目的に、今回「コロナ禍と喫煙に関する調査」を行い、12月22日に調査結果を公開した。

(「パイルアップ株式会社」調べ)

コロナ禍に入ってからの状態について、該当するとの回答が多かったのは「気分転換したいと思うことが増えた」で65.5%(『あてはまる』・『ややあてはまる』の合計、以下同)、「自分と向き合う時間が増えた」が61.6%、「ストレスが増えた」が59.6%といった項目だ。緊急事態宣言下でのリモートワークや出社抑止などにより、自分の時間が増えた一方で、新しい生活様式に順応していく過程で息苦しさを感じていることがわかる。

コロナ禍で考え方や精神面でさまざまな変化が起こっている(「パイルアップ株式会社」調べ)

そうしたなかで、喫煙者はどのような理由でたばこを吸うのだろうか。最も多い理由は「嗜好品として楽しむため」で81.3%を記録、「自分でできる気分転換方法として」や「ストレス解消として」といったコロナ禍に求められるはずの役割はそれに次ぐ結果となった。たばこ=嗜好品という位置付けは根強いようだ。

たばこの気分転換・息抜き需要は着実に高まっている

コロナ禍では気分転換やオンオフ切替が必要不可欠なようだ(「パイルアップ株式会社」調べ)

嗜好品として愛用が目立つたばこだが、調査結果を見ていくとその他用途も着実に台頭していることがわかっていくる。コロナ前と比較したたばこを吸う理由について、「オンオフを切り替えるため」が39.5%(『強くなってきた』、『やや強くなってきた』の合計)、「ストレス解消として」が38.4%と存在感を増している。一方で、「嗜好品として楽しむため」は31.7%と上記2項目に比べると低い数値となった。

(「パイルアップ株式会社」調べ)

気分転換需要の拡大は、加熱式たばこの利用にも現れている。加熱式たばこを吸い始めた理由として、最も多かったのが「1年~3年以内」で34.5%とコロナ禍の時期と重なる結果を示している。たばこという大きなくくりで見ると、紙巻式と加熱式の喫煙を通じて気分転換やリフレッシュを図っているようだ。

社会情勢や規制の変化によっても、喫煙者を取り巻く環境や考え方は変わっていくだろう。今回の調査から、それらの変化は社会を映す鏡であり、非喫煙者であっても調査結果は興味深いニュースになっているだろう。

出典元:【パイルアップ株式会社/PR TIMES

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