ピザの箱や飾りつき包装紙は、古紙でなく可燃ごみ!? 間違えがちなごみ分別が話題

2022年もいよいよ終わりに近づいているが、皆さんは今年、一体どのような一年だっただろうか。厄年だった筆者は、10年以上尊敬していた元職場の先輩に弄ばれてしまい、結果的に絶縁する事態となった非常に残念な一年だったが、人生においてはこれもまた勉強。年末なので、読者の皆さんも嫌な記憶は、大掃除で思い切って心のゴミ箱に捨ててしまうのがオススメだ。来年のお年玉として、奴に因果応報や天罰がしこたま下ることを祈りながら、筆者もなんとか前向きに歩みはじめたところである。

2022年12月16日に投稿された、マシンガンズ滝沢@takizawa0914さん「クリスマス前に知っておいて欲しいごみ知識です。おはようございます。ゴミ清掃員の滝沢です。ケンタッキーの容器、ピザの箱、紙以外のものが付いている飾り付け等がクリスマス後に数多く古紙で出されます。これらは古紙ではなく可燃ごみで〜す。24日に近付いたらまた載せますね!#ゴミ清掃員の日常」というツイートには、古紙と間違えやすい可燃ごみの画像が添えられていた。この投稿には、1.7万件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。

今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。

ホームパーティー後によく出るゴミの正しい分別方法

ツイートで紹介されたホームパーティー後などに多く出る、ケンタッキーの容器やピザの箱、リボンなどが付いているラッピングの紙類などは、つい、古紙と勘違いして出してしまう人も多そうだが、これらはすべて可燃ごみだ。

間違えがちな「ケンタッキーの容器」

今まで、古紙として出してしまったいた…ゴミ清掃員さん、ごめんなさい。間違えがちな「ケンタッキーの容器」(画像は「マシンガンズ滝沢(@takizawa0914)」さん提供)

間違えがちな「ピザの箱」

間違えがちな「ピザの箱」(画像は「マシンガンズ滝沢(@takizawa0914)」さん提供)

間違えがちな、リボン付き「包装紙」

間違えがちな、リボン付き「包装紙」(画像は「マシンガンズ滝沢(@takizawa0914)」さん提供)

その理由として、マシンガンズ滝沢さんは先ほどのツイートに追記する形で以下のように述べている。

「ケンタッキーの容器は防水加工されている、ピザの箱は油で汚れている、紙以外の素材が付いているのが、紙としてリサイクルできない理由です。毎年楽しそうだったのは伝わってきますが、間違い資源がなかなか減らないので、今年は事前に知っておいて貰えると嬉しいです!」

古紙として出すゴミは、紙やその他の製品として再利用することを目標としている。そのため、油が付着していたり、紙以外の素材が付いている場合は、リサイクルに回せなくなるので注意しよう。

リサイクルマークがあることで混乱する人も

このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「ピザの箱…。古紙回収に出したこと…ありました。勉強になります。ありがとうございます。細かくわけているつもりですが…。間違えていました。(´;ω;`)古紙回収の近所のおじさんm(_ _)mごめんなさい」と、自らの過去の過ちを懺悔する声や、「これ、会社のゴミ箱に貼っておこうかな。ゴミ箱の当番が月に一回まわってくるんだけど、分別できてなくてイライラする。みんな、あとの人のこと考えずに捨てるからこんな状況。滝川の知識をゴミ箱に貼っておこうかな笑」と、実際に自分が分別する側にまわったことがある人からの共感の声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。

また、中には「どの容器にも“紙”というリサイクルマーク♻️らしきものが書かれていたので古紙で出していました。(もちろんアクセサリーなどは外してから)このマークが入っていても、古紙じゃないとなるともはや判別がつかないですね。。。勉強になります」といった声もあり、マークが印字されているせいで、混乱したという意見もあがっている。

リサイクルする側の目線で見てみよう!

家庭ごみの代表である「古紙」と「可燃ごみ」の分別方法は、自分がリサイクルする側の立場になって考えると、どちらに捨てればいいか判断しやすいかもしれない。

たとえばメモとして、チラシの裏を活用したいと考えた場合、チラシになんらかの汚れが先に付着していれば、汚いのでメモに使う人はいないだろう。これがリサイクル出来ない・古紙に出せないということである。

紙以外の素材がくっついている場合でも、自分がリサイクル業者であれば、細かく砕くミキサーにかける際に、不純物としてはじくはずだ。

クリスマス明けに間違えがちなゴミの分別方法を教えてくれた、マシンガンズ滝沢さんは、普段お笑い芸人兼ごみ清掃員として活動している。滝沢さんはゴミの清掃に関する幅広い知識をまとめた多くの本を執筆しているので、今回のツイートが面白かったという方は、ぜひ書籍もチェックしてみてはいかがだろうか。

◆マシンガンズ滝沢さん プロフィール
滝沢秀一(たきざわしゅういち)
1976年、東京都生まれ。太田プロダクション所属。東京成徳大学在学中の1998年、
西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012年、妻の妊娠を機に、ごみ収集会社で働きはじめる。ごみ収集の体験をもとにSNSや執筆、講演会などで発信している。
2018年、エッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)を上梓したあと、漫画『ゴミ清掃員の日常』(講談社)、『ごみ育』(太田出版)などを出版。
2020年10月、環境省『サステナビリティ広報大使』に就任。著書12冊目の最新刊『このゴミは収集できません』(角川文庫)が発売中。

※サムネイル画像(Image:「マシンガンズ滝沢(@takizawa0914)」さん提供)

オトナライフ編集部
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